打楽器奏者の為のカスタネット入門 Q&A
No.2
カスタネットの紐と、紐の結び方について教えてください。maruke☆,びこ。
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カスタネットの紐が適当であるかどうかは大変重要です。カスタネットの紐にはいかり結びの方法が使われていますから、弾力があり結び目の緩まない、木綿糸か毛糸で丁寧に丸く四つ編にした紐が一番良いでしょう。
最近はアクリル製なども多いよですが、使い易ければそれも良いでしょう。紐は太すぎても細すぎてもいけません。紐が穴の中にきつ過ぎずにピタリと通るのが良く、それによってカスタネットが安定し演奏もし易くなります。
長年使用していると紐がボロボロになりますので、私は手芸店などで何本かまとめて買ってきて、今までに何度も取り替えていましたが、今はカスタネット専用の紐を買ってきて使用しています。
この専用の紐は少し硬めでとても使い易いので、一番のお勧めです。フラメンコショップで一組500円で売っています。


紐の結び方

カスタネットをきちんと固定させておく為に、結び目を調節できる特殊な結び方をします。
下図の結び方のまっすぐの紐を引っ張ると締まり、巻き込んでいる方をひっぱると緩みます。
これをいかり結びと呼びます。

紐が緩み易い時は巻き込んでいる方の紐を絞めてください。
紐は柔らかすぎると、あまった紐が下に垂れてしまいカスタネットの間に入り、演奏に支障をきたす事がありますので、注意してください。
専用の紐
いかり結び
絞める方の紐に結び目を付けて目印にしたり、紐があまった時に結び目を作っても良いでしょう。
また、紐があまった場合は鋏で切り、紐がばらけないようにセロテープなどで先を巻いておくと良いでしょう。

下図は私が使用しているカスタネットの一つですが、専用の紐を使っています。
紐が硬めなので垂れ下がる事もなく、結び目などは作らずにそのまま使っています。
絞める方の先に目印の白いテープを巻いています。
カスタネットを親指取り付ける時は、親指を伸ばしたときに丁度良くカスタネットが開くようにし、親指にピタリとカスタネットが付くように紐を締めましょう。
紐は締めすぎても緩すぎてもいけません。カスタネットを叩いた時に良い音が出るように絞める事が大切です。
札幌交響楽団ティンパニー打楽器奏者・日本カスタネット協会会長  真貝裕司
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