16 光徳寺 


 浄土宗のお寺で、元は泡州崎念仏道場と呼ばれていたようです。明治7年進善学校(日進小学校の前進)がここで始まりました。明治10年に火災に遭い、さらにその後の建物も戦災で消失しました。本堂左脇の墓地に江戸中期の萬古焼の祖である沼波弄山の墓があります。

沼波弄山の墓 沼波弄山の墓

オランダ写手焙


沼波弄山作 古萬古オランダ写手焙 (市指定文化財)
桑名市博物館図録より
弄山は舟馬町の商人でしたが、陶器に興味を持ち小向村(現三重郡朝日町小向)に窯を築き、ベトナムや、オランダ風の彩色画を描いた陶器を作りました。弄山はこの窯での作品に自分の興した窯業が萬古に変わらず繁栄せよとの願いを込めて萬古焼きと命名しました。