神社に社殿が設けられるようになったのは平安時代になってからのことです。
仏教の隆盛により、立派な寺院が建築されるようになり、神社もそれに習って豪壮な社殿や拝殿が建ち並ぶようになりました。その始まりは春日大社だということです。
しかし、それまで神社には今のような立派な常設の社殿はなく、大きな大木や山頂の大石の上などに必要に応じて神を降臨し、雨乞いをしたり、冬至や夏至の太陽を拝むなど純粋で原始的な祀りを執り行っていました。
その祭祀を挙行した場所が、一般に「磐座(いわくら)」または「岩さか」と呼ばれています。保存状態が良い場合は「しめ縄」などが張りめぐらされて残っているのですが、ほとんどは人跡も絶えて、ご祭神さえも忘れ去られているのが現状です。
しかし、周辺の神社を念入りに捜してみれば「磐座(いわくら)」のルーツが判明することもあります。
「磐座(いわくら)」や「岩さか」のほとんどは見晴らしの良い山頂に位置しています。そしてその中腹に社殿や拝殿があり、人々が生活している平野部に里宮があるというのが通例です。
みんなで「磐座(いわくら)」を探検してみてくださいね。縄文時代やムーの時代までさかのぼるほどミステリアスな「磐座(いわくら)」が見つかるかも……。 |