場所は中国道の賀陽町インターチェンジを下りて車で40分ほど。天王山という山の山頂に写真の磐座(いわくら)と、その周囲にストーンサークルがある。
賀陽町では、ここを古代の信仰遺跡として保存し、立て看板を山の麓のお寺の横に立てかけている。看板にはこれより南南西へ250メートルの山頂と書いてあるけれども、いまでは訪れる人もいないためか道がないので、案内人がいなければとてもたどりつくことができない。
それでも強行すると、きっと迷子になって白骨死体となり、翌日の新聞を賑わすことになるかも。
幸運にもぼくたちは、賀陽町出身の友人の案内のおかげで、道なき道を草や枝を払いながらもたどり着くことができた。ところどころにテーピングがされていたが、これはその案内人が事前にしてくれていたらしい。
頂上に着いてみると、50センチほどの大きさの自然石が、直径約24メートルほどの円形上に並んでいるのがみてとれた。ストーン・サークルである。
そして、このサークルの中央に、あきらかに人工的に組んだと思われる石組みがあった。
石組みは、3メートルほどの大きさの巨石を組み合わせてあった。写真のように女陰をかたどったと思われる岩を配置した中に、男性シンボルのような陽石をはめ込んである。
一般的には豊穣や繁殖などを願っていたとされているが、本当かどうかは定かではないらしい。一説によると女陰石や男根石を祀っているところは、大切な水の沸きいずる場所としての信仰跡、もしくは雨を天からいただく所であり、水に関する祀り場だったという。
みなさん、水を司る眠れる龍神や雷神さまをこれから起こして歩きましょう。 |