桃尾の滝
|
石の上と書いて「いそのかみ」と読む。ご祭神はフツの御霊(剣の魂)。古事記によるとこの神霊は、火の神(かぐ土)を産んだイザナミの命が、そのために女陰を焼けどして死んでしまった。怒ったイザナギの命が、かぐ土を切り殺したとき刀についた血から生まれたとある。
今回はこの神霊を祀る石上神宮の奥の院と考えられる大国見山の山頂の磐座をたずねた。大国見山は標高500メートルの円錐形の低山。石上神宮からだと旧25号線を東へ30分ほど歩いたところが登山道になっている。バスだと『桃尾の滝』で下車。
停留所から桃尾の滝へ行く道標にしたがって少し進むと、小さな古びた神社があった。石上神社とかかれている。ここが石上神宮の元宮かなと思うが確信はない。
舗装された車でも通れそうな坂道を登って行くと、「桃尾の滝」に出た。大きな駐車場がある。なんだここまで車で入れるだ。
桃尾の滝は別名「布留の滝」ともいう。落差は25メートルで行者が滝行をする聖なる場所でもあるためか祠やお不動さんなどが祀ってある。
水はきれいで飲めそうだが止めたほうがよさそうだ。水の中になにやらキラキラと金色に輝いている砂粒のようなものがいたるところにある。砂金かとも思ったがどうやら雲母。ぼくは、この雲母を見て大金持ちになるぞ!と真剣に思って喜んでいたのだ。 |
道中
|
|
10分ほど登って行くと大親寺という山寺が右手に見える。ここまでは舗装されている。
そこから山頂までは山道となり緑がうつくしい原生林の中を気持ちよく歩ける。しかし、右のような枯れた杉林もある。
生き物がいるという気配がまったくないところで、殺伐として気持ちが悪いというか、変な違和感がある。
植林されたまま放っておくとこんな風になるのか。 |
頂上の磐座
|
1時間ほどで頂上につくのだが、山頂に近づくにつれてゴロゴロとした岩が多くなってくる。
右は、上から岩がどんどんと流れてきたような感じに見えるところ。崖崩れでもあったような感じがする。
もしくは雨などで表層の土が流されて、地中に埋まっていた岩が露出したのかも。
ぼくとしては、山頂にピラミッドのように積まれていた岩が崩れたのだという風に思いたいのだが。たぶん違うでしょう。 |
頂上の磐座
|
気になる岩を数点写してみた。
|
山頂の展望
|
頂上から奈良盆地を展望。
頂上にも小さな祠と磐座があるのだが写真がなくなってしまった。
大国見山はハイキング道になっているので、次々と登山者が登ってきていた。お昼になるとお弁当の香りと話し声で山頂はにぎやかに。 |
COPYRIGHT(C)2001 SEIMEI KOBAYASHI/MIDORI MIYAZAKI.
AII RIGHTS RESERVED.無断転用、転載を禁じます。
|
|
もどる□□□トップへ |