夢惑う世界 |
第2章 旅と昆虫 |
私が昆虫採集を始めるきっかけとなったのは、中学1年のとき家の前の公園で大きなチョウを採ったことに始まる。小学校に入る前から動物には興味があった。特に、身近で見られる小さな昆虫には、当然興味津々であった。このことは、私に限ったことではなく子ども全般に見られる傾向であろう。しかし、多くの子どもが成長するとともに、別のことに興味を持ち出したり、虫を好きなことを幼稚っぽく感じてきて(これの大きな要因は、周囲からの冷たい視線による)昆虫採集から遠ざかってゆく。私も受験や会社での多忙により、一時期やはり遠ざかるようになったこともある。実利のために趣味を犠牲にしてはいけない。現代の資本主義経済の中で、実利を無視することはできないが、生涯に亘って充実した人生を生きるには、趣味を含めた心の豊かさを大事にして欲しい。
私が旅を始めたのは、社会人になってからである。沖縄本島への昆虫採集旅行であった。そして、その後台湾から始まる海外旅行へと繋がってゆく。昆虫採集するのに、沖縄であったり海外であったりする必要はない。身近な自然を、存分に探索して欲しい。ただ、生活資金に余裕があるなら、旅を奨めたい。風土の違う自然を歩き、また文化の違う人々との出会いは、多分あなたの視野を広げることになると思われるから。
2.1 旅の軌跡
「旅の軌跡」では、私の旅行した土地(国々)の風土と紀行文を載せます。
2.2 昆虫の散文
「昆虫の散文」では、私が出会った昆虫たちについての散文を、写真とともに掲載します。
2.3 昆虫館
「昆虫館」は、私が採集し昆虫たちの写真集です。
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