第1回:1995年 4月24日 〜 1995年 4月28日
 (1)自然について
 首都キトは、アンデスの山中にあります。低い草と針葉樹に覆われた山を下ってゆくと、バニョスという町までは、森林らしきところは余りありません。そこから更に下ってゆくと、まもなく道も狭まって、そして緑も徐々に豊かになってきます。山も下り終わりアマゾンへの入り口とはいきませんが、その手前にプーヨという町があり、平坦ではなく少し畝りがある場所です。町の周辺は、近くに森林がある訳ではないのですが、少し歩けば、それなりの所がありそうです。町外れには、自然公園みたいな所もありチョウもいろいろ翔んでいました。たった4日間の採集で、そのうち1日が雨に降られてしまい、ちょっと残念でした。もっと、いい場所も見つけられたかも知れません。
 プーヨより先の町には、アマゾン入り口の町があります。今度行くことがあるならば、もっと余裕を持って、もっと先まで歩いてみたいところです。
 私が泊まったホテルのレストランは、日替わり定食があり、薄目のジュースとインディカ米のご飯の上に、毎日違うおかずが盛っていて、まずまずの食事でした。
 (2)昆虫について
 数も種類も豊富です。特にジャノメチョウやシジミタテハの仲間が多く、それとスカシマダラの仲間も。大型の黄色いアゲハ(トアスアゲハ?)は、掴まえることができませんでしたがアンキシアデスアゲハ、リエンドールマエモンジャコウアゲハを採りました。メネラウスモルフォは、遠くから見てもきらきらと燦いていてとても綺麗です。イリオネウスフクロウは、ワモンチョウと同じように狭い木々の間を縫うように翔び、そして止まるので採るのに厄介です。翅の透き通ったトンボマダラ、薄暗いところでは、ピンクだけが目立つアウロラスカシジャノメ、翅が美しい色彩のニジイロシジミタテハなど、ユニークなチョウで一杯でした。ここのエラトドクチョウとメルポメネドクチョウは、そっくりの斑紋を持っています。ナンベイホソチョウ、ウラモジタテハなど多くのチョウもいます。でも、やっぱりアマゾンの森林の中を歩き採集してみたいものです。
 トンボも豊富でした。今までにカワトンボはエメラルドカワトンボだけだったのですが、ここには3種のカワトンボが飛んでいました。サナエトンボもいたし、そう言えば、上空をミナミトンボみたいに旋回しているトンボもいました。
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