第1回:2005年 7月18日 〜 2005年 7月20日
 (1)自然について
 針葉樹が広がった大地を想像していたのだが広葉樹林が広がっていて、自然豊かな土地である。林内もまた、北海道と同じように笹で覆われているかと思っていたのだが、全く笹を見ることがなかった。それ故、林内は非常歩きやすいのだが、蚊が多いので大変である。林内で現地の人にあったが、しっかりとジャケットを着て蚊対策をしていた。
 ウラジオストック周辺では、余り草原を見かけなかった。自然は、まだまだ充分に残っているように思えたのだが、現実は厳しいのだろう。
 (2)昆虫について
 今回は、草原での採集は出来なかったが、森林性の昆虫たちを何とか採集することが出来た。7月のウラジオストックは、気温も上がって半袖で充分である。
 アゲハチョウは、ナミアゲハとカラスアゲハ?(未採集)がいた。
 シロチョウは、エゾシロチョウが多く、そしてモンシロチョウとオオモンシロチョウがいた。
 ジャノメチョウは、ウラジャノメがごく普通にいて、他にヒメウラナミジャノメ、チョウセンジャノメがいた。
 タテハチョウは、ウラグロホシミスジ、ミスジチョウ、オオミスジ、チョウセンミスジ、オオキイロミスジ、イチモンジチョウ、シベリアイチモンジ、ミドリヒョウモン、クモガタヒョウモン、メスグロヒョウモン、ウラギンヒョウモンおよびコヒョウモンモドキである。
 セセリチョウは、ヒメキマダラセセリとコキマダラセセリである。
 シジミチョウは、ルリシジミ、ウラゴマダラシジミ、ウスアオオナガシジミ(未採集)、ミズイロオナガシジミ、ジョウザンミドリシジミ、オオミドリシジミ、アイノミドリシジミ、アカシジミがいた。林から出てきて民家の周辺でベニシジミの仲間(未採集)を見つけた。
 トンボは、ウラジオストックの街中でも飛んでいたのがウスバキトンボである。山林では、モリトンボ、エゾアカネがいた。ヤンマ(未採集)、イトトンボ(未採集)も見たが、種類は分からなかった。数は、非常に少ない。
 甲虫は、ハナカミキリがもっといるかなと思ったのだが2種類だけだった。他にトラカミキリ、ヒメトラハナムグリなどである。
 セミは、時々チッチゼミの仲間が啼いていただけである。エゾゼミの仲間がいっぱいいるのかなと思っていたのだが残念である。
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