夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気まぐれ昆虫記
夢惑う世界4.1.2.9−10 気まぐれ昆虫記

2006年4月8日  森みつぐ

 久し振りに西表島の林道を歩いていた。以前よく歩き回った林道だが、そのときと比べて道はすっかり整備され、ところどころアスファルトで固められていた。今は、梅雨である。雨が降ったり晴れたりを繰り返している。仲間川沿いの大富林道を上ってゆくと展望台に着く。その先は、以前ならば草茫々の小径だったのだが、今回は車が通れる道が続いていた。
 時間が許す限りと思いながら歩いてゆくと、一本の木の葉にびっしりとイモムシ君がへばり付いていた。

2005年5月29日 終令22mm
 いっぱい幼虫がいたので、その中から大きな一匹を持ってきた。欲張ると、きっと食草が不足して死なせてしまう。

2005年5月30日 終令22mm
 葉っぱをいっぱい採ってきたのだが、ぜんぜん食べません。・・・食べてよ!

2005年6月2日 蛹17mm
 もう蛹になってしまいました。こんなことなら、もう少し幼虫を採ってくれば良かった。悔しいね!

2005年6月7日 羽化
 蛹になって一週間も経っていないのに、もう羽化してしまいました。タイワンキチョウです。

 今度見つけたら、もう少し小さいのを持ち帰って育てよう!


タイワンキチョウの終令幼虫
タイワンキチョウの蛹
5月29日 終令幼虫 6月2日 蛹
タイワンキチョウの成虫
 
6月7日 成虫  


2006年4月9日  森みつぐ

 カメラを持つようになってからは、以前よりもじっくりと周囲に気を配りながら歩くようになったような気がする。石垣島の林道を歩いていた。以前と違って道は、すっかりアスファルトで固められてしまったのだが、やはり好きな場所であることには変わりない。
 少し薄暗い林道を歩いていると、大きな葉っぱの上でじっとしていた変てこなイモムシ君を見つけた。

2005年6月1日(水) 終令39mm
 なんでこんなに変わってるのだろうね。不思議だ!

2005年6月2日(木) 前蛹31mm
 上蓋で逆さまになっていました。もう蛹への準備です。

2005年6月3日(金) 蛹30mm
 これまた、とても不思議な形の蛹になりました。

2005年6月14(火)羽化
 無事、イシガケチョウが羽化していました。

 南方のイシガケチョウも今では、紀伊半島にも棲み付いている。そのうち伊豆半島でも、見受けられるようになるかもしれない。待ち遠しいものである。


イシガケチョウの終令幼虫
イシガケチョウの前蛹
6月1日 終令幼虫 6月3日 前蛹
イシガケチョウの蛹
イシガケチョウの成虫
6月4日 蛹 6月15日 成虫


2006年4月9日  森みつぐ

 西表島の大原港に着いた。久し振りに来た港は、桟橋も増えて立派になっていた。大原の部落の中を通り抜け、大富へと歩いていた。何もかも懐かしい香りがする。
 アスファルトの舗装道路をいつもの通り、何かいないかと空き地の緑を見つめながら歩いていると大きなイモムシ君を見つけた。タテハチョウの幼虫である。

2005年5月29日(日) 終令43mm
食草?も持ってきたのだが、食べていないみたいだ。“せっかく持ってきたのだから、少しぐらいは食べてよ!”

2005年5月31日(火) 全蛹
明日、飛行機に乗るのに前蛹になってしまった。”蛹になって貰わないと危険だよね!”食草だと思っていたのは、幼虫が徘徊した後、偶然そこにいただけで多分違うみたいである。

2005年6月1日(水) 蛹19mm
朝起きてみると、蛹になっていた。“良かったね!”

2005年6月14日(火) 羽化
綺麗なアオタテハモドキの雌が羽化していた。

 石垣島を歩き回っていた最初の頃、於茂登からバンナ岳へ行く途中、細い農道を歩いていたらアオタテハモドキが道端から良く飛び出してきていた。周りには何もないのだが、私も好きな道だった。しかし、いつしかその道もアスファルトに覆われてしまった。


アオタテハモドキの終令幼虫
アオタテハモドキの前蛹
5月26日 終令幼虫 6月1日 前蛹
アオタテハモドキの蛹
アオタテハモドキの成虫
6月5日 蛹 6月15日 成虫

Copyright (C) 2006 森みつぐ    /// 更新:2006年8月13日 ///