夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気まぐれ昆虫記 |
4.1.2.9−11 気まぐれ昆虫記 | ||||||||||||||||||||||||||||
2006年4月17日 森みつぐ
朝早く沼津を出てきて、午前中に石垣島に着いた。早速、宿を取り、バンナ岳へと向かった。万勢林道に入ってゆくと、やはり相変わらず何処かで工事をしている。以前この林道は、両端の上り口付近しか舗装してなかったのだが、いまや全線舗装している。
ゆっくりと林道を歩いているとルリタテハを見つけたのだが、近付いても蔓性植物から離れようとしない。捕まえてみようとして、更に近付いてゆくと、ある程度の距離を保ちながらも少しずつ離れていった。
念のためと思い、蔓性植物を調べていると鋭い棘を持ったルリタテハの幼虫がいた。結局、3匹を見つけた。
▼2005年6月1日(水) 終令36mm 終令39mm 4令21mm
硬いサルトリイバラの葉っぱを食べている。どうしてこんなに硬い葉をと思うけど、蓼食う虫も好き好きであろうか。
▼2005年6月3日(金) 終令33mm 終令41mm 4令21mm
棘だらけのイモムシ君だけれど、可愛らしいこと。
▼2005年6月4日(土) 前蛹32mm 終令43mm 終令19mm
葉っぱの裏で一匹、前蛹になってしまった。そして小さいのは、脱皮していた。
葉っぱもなくなってきたので近くの愛鷹山で、サルトリイバラの葉を採ってきた。
▼2005年6月5日(日) 蛹28mm 終令43mm 終令25mm
新しい葉っぱを、もりもり食べている。よく食べる奴らである。
▼2005年6月7日(火) 蛹28mm 蛹33mm 終令?
2匹目は、大きな蛹になった。多分、雌かな?
▼2005年6月14日(火) 蛹28mm 蛹33mm 蛹29mm
3匹目も立派な蛹になった。
▼2005年6月15日(水) 羽化 蛹33mm 蛹29mm
一匹目が羽化した。やったね!
順調に2匹目、3匹目も羽化しました。その後、静岡や山梨で採ってきた幼虫も育てたのだが、全てコバチに寄生されていた。やはり卵から育てたいよね!
2006年4月17日 森みつぐ
緑豊かな於茂登岳周辺もダムが造成され、少しずつ様変わりしてきている。林道という林道は、アスファルトで舗装され非常に物足りなさを感じる。そんな於茂登岳の山麓を歩き回って、帰りはバンナ岳を通って街中へと行く。
パイナップルなどが実ってきた畑の横を通り、道路を歩いていると、林内では見かけないいろいろな虫さんとも出会える。そんな訳で葉っぱをじろじろ見ながら歩いていたら、蔓草の茎に立派なイモムシ君を見つけた。始めて見るスズメガの幼虫である。
▼2005年5月30日(火) 終令50mm
採ってきた食草には、目もくれず黙々と容器の中を動き回っているだけである。食べてよ!
▼2005年6月1日(水) 終令46mm
今日も、まだ動き回っています。ひょっとすると、蛹になるのかも知れない。
▼2005年6月2日(木)
軟糞もしないし体の色も変わっていないので、家の近くから、ヘクソカズラやアサガオの仲間、ヤブガラシを持ってきて与えてみたら、ヤブガラシを食べてくれた。良かった!良かった!
▼2005年6月3日(金) 終令55mm
今日は、静かにしている。
▼2005年6月4日(土) 終令60mm
捕まえたときの草は、食草じゃなかったみたい!黙々と食べてます。
▼2005年6月5日(日) 終令64mm
大人しいけど、しっかり食べている。ヤブガラシは、何処にでもあるからどうぞゆっくりと食べて下さい。
▼2005年6月6日(月) 終令66mm
どんどん大きくなってきます。
▼2005年6月7日(火)
茶色っぽくなって、徘徊を始めました。
▼2005年6月8日(水)
葉を綴っています。
▼2005年6月11日(土) 蛹50mm
セスジスズメのような蛹になっていました。多分、セスジスズメの仲間なのでしょう?
▼2005年7月4日(月) 羽化
まったく気づきませんでした。知らぬうちに羽化して羽化用の網の天辺で死んでいました。口惜しいな!
何と云うスズメガかなと思い調べていると、アフリカでも捕まえたことのあるケレリオギンスジスズメであった。アフリカから東南アジア、そしてオセアニアまで生息しているスズメガである。もう一度育ててみたいね。
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Copyright (C) 2006 森みつぐ /// 更新:2006年11月5日 /// |