夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気まぐれ昆虫記 |
4.1.2.9−12 気まぐれ昆虫記 | ||||||||||||||||||||||||||||
2007年1月8日 森みつぐ
今回、タイ昆虫採集旅行ではチョウの幼虫を見つけて飼育してみようと思っていたのだが、やはり都合のいいようにはいかないことが分かった。既に日程の半ばを過ぎていたのだが、採集優先なので、幼虫は見つからない。
そして、タイ湾に浮かぶサムイ島に渡って、今日も網を振っていた。
▼2006年12月3日(日) 終令14mm
採集中に捕虫網に、お尻に2つの角を持った変わった模様の幼虫がへばり付いていた。多分シジミチョウの幼虫と思われる。しかし、残念ながら、食草が分らないので、近くにあった葉っぱを摘んで持ち帰ることにする(一度でもウラギンシジミの幼虫を見たことがあれば、一目瞭然だったであろう)。
ちょっとちょっかいを出すと角から、ヘアーペンシルみたいなものを出す。シャチホコガの幼虫みたいである。
▼2006年12月4日(月)
朝方、見ても全く葉っぱを食べていない。
今日もまた、別の葉っぱを持ってきた。でも、幼虫を見てみると何か昨日と違う。体の模様が消え、美しい緑色に変わり、少し体が小さくなってしまった。
▼2006年12月5日(火) 蛹9mm
中央に白い斑紋のある鮮やかな緑色した蛹になっていた。
▼2006年12月14日(木)羽化
無事、雌が羽化した。
今回の幼虫は、終令でラッキーだった。ウラギンシジミの幼虫は、これで間違うことはないだろう。
2007年2月19日 森みつぐ
一週間ほど前に、メーサリアンでヒメコモンアサギマダラの幼虫を見つけたのだが、まだ3令位の幼虫で、旅行を続ける中で食草が見つけられそうもないから、飼育するのを諦めて持って帰らなかった。そして、今は、タイ南部のサムイ島に来ている。
▼2006年12月1日(金)終令7mm
ロクスシロサカハチシジミが道端に這うように枝を伸ばしていた葉の大きい植物に、まとわり付くように翔び、そして産卵していた。葉裏を確認していると、小さな卵と幼虫2匹を見つけた。2匹の幼虫のうち大きい方を持って帰り、育てることにする。多分、終令だと思うのだが。
▼2006年12月5日(火)終令9mm
なかなか大きくならないが、やっと9mmになった。あちこち葉っぱに穴を開けながら小さな糞をしている。
▼2006年12月6日(水)終令11mm
更に、大きくなっている。もう少し太れば、蛹になるのも近そうだ。
▼2006年12月9日(土)終令11mm
昨晩から動かなくなった。少し緑色の体色も色褪せてきたような気がする。
▼2006年12月10日(日)蛹6.5mm
採集から帰ってくると、枯れてきた葉っぱの上で小さな蛹になっていた。葉っぱが枯れてきていたのでよかった。
▼2006年12月23日(土)羽化
愛くるしいチョウが羽化した。
シジミチョウの幼虫は小さくて、見つけるのも、育てるのも辛抱!辛抱!
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Copyright (C) 2007 森みつぐ /// 更新:2007年2月25日 /// |