夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気まぐれ昆虫記
夢惑う世界4.1.2.9−30 気まぐれ昆虫記

2010年1月2日  森みつぐ

 葉っぱの裏に1個だけ泥で出来たハチの巣と10個くらい作られたハチの巣を見つけたので、取り敢えず1個の方を持ち帰って何が出てくるか待つことにした。(北海道札幌市定山渓)

2009年7月12日(日)終齢7mm
 葉っぱに付着していた泥の巣は、意外と脆かった。クモに幼虫がくの字型に付いていた。ベッコウバチの幼虫みたいである。

2009年7月17日(金)蛹7.5mm
 餌のクモから離れて動いていたので心配したのだが、蛹になっていた。目だけが黒い透き通った蛹である。

2009年7月21日(火)蛹7.5mm
 蛹が黒くなっていた。

2009年7月22日(水)成虫
 羽化していたがベッコウバチではなくてヒメバチであった。ベッコウバチの巣に、ヒメバチが寄生していたみたいである。

 泥で作られた巣が1個だったと言うのが、何か訳でもあったのかも知れない。ベッコウバチもヒメバチに寄生されるようである。


泥の巣 幼虫とクモ
ベッコウバチの泥の巣 幼虫とクモ
蛹 成虫
成虫


2010年1月2日  森みつぐ

 この前、ベッコウバチと思っていた巣からヒメバチが羽化してきたので、今度こそ本当の巣の主を調べるため泥の巣が14個と群生していた巣を持ち帰った。(北海道札幌市定山渓)

2009年7月21日(火)?齢3mm
 蛆上の幼虫がクモの腹に付いていた。クモの種類は、調べてみたが分からなかった。

2009年7月22日(水)
 14個の巣は、半分位まで既に薄い繭の中で蛹になっていた。終齢と思われる幼虫6mmもいた。

2009年7月25日(土)終齢9mm
 成長がやけに早い。薄い繭の中には、蛹8mmがいた。前回、寄生していたヒメバチは繭を紡いでいなかったので、今回は、寄生されていないようだった。

2009年7月27日(月)繭
 繭を紡いでいた。

2009年7月31日(金)成虫
 最初のベッコウバチが羽化していた。

 餌のクモの大きさからして、もっと大きな成虫かなと思っていたのだが、大分小柄であった。残念だがベッコウバチの種類も、同定できなかったが諦めずに調べてゆくしかない。


泥の巣 クモと弱齢幼虫
ベッコウバチの泥の巣 クモと腹の上の弱齢幼虫
クモと終齢幼虫 巣の中の終齢幼虫
クモと終齢幼虫 巣の中の終齢幼虫
繭 成虫
成虫

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