夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気まぐれ昆虫記
夢惑う世界4.1.2.9−45 気まぐれ昆虫記

2024年7月31日  森みつぐ

 先日、花壇の手入れをしていた訳ではないのだが、庭に出ていたとき、ふと花壇を見ると鮮やかな緑色したイモムシがいるのに気が付いた。丸々太ったイモムシには尾角があったので、スズメガの幼虫であることはすぐに分かったが、初めてと思われたので名前は出て来ない。この花壇で見つけるのは、ヤガの幼虫ばかりであったので、久し振りの感激であった。
 早速、物置に置きっ放しになっていたクワガタムシの飼育箱を取り出して来て中に入れ、その間に調べることにした。イモムシは、やけに大人しくて掴まえても身をよじることもなく飼育箱に入り、その後も動き回ることなく静かにしていた。その間に持っている資料で調べてみると、赤い彩色が美しいベニスズメの65mmの幼虫のようであった。何を食べていたのかと花を調べると、フクシア・マゼラニカホワイトの今年伸びた3本の枝の葉っぱであった。
 幼虫は、夜に別の場所に移動していた。そして翌朝には、姿は見えなくなっていた。ちょっと日にちを置いてしまったが、今日、飼育箱の中を調べてみると、木屑の中ではなくて、木片の窪みと木屑の間で蛹化していた。45mmの立派な蛹だった。多分、羽化は来年の6月から7月だと思うので、無事に成虫を見たいものである。

ベニスズメ終齢幼虫
ベニスズメ蛹
7月25日 終齢幼虫 7月31日 蛹

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