おもだかや弓矢たてたる水の花 素堂
やれ壺におもだか細く咲にけり 鬼貫
おもだかは水のうらかく矢尻かな 蕪村
晶子五月雨に築土くづれし鳥羽殿のいぬゐの池におもだかさきぬ
晶子沢瀉は少女の櫂にのりこしぬ君が酔歌の七尺小舟
晶子黄金の魚水より人をうかがふと見るおもだかの二つ三つかな
荒筵沢瀉細く活けて住む 波郷