牧水盛岡の 街か灯ぞ見ゆ わが汽車の 窓に楊の 揺れては消ゆる
牧水樅桧 五葉の松はた 老槙の 並びて春の立つといふなり
牧水啄木鳥の 真赤き頭 ひつそりと 冬木桜に 木つつきゐたり
牧水ほのぼのと 燃ゆる思ひに せんすべの 尽きて眺むる 梢なりけり
かなかなや日は沈みゆく防雪林 青邨
みちのくの客に夜寒の床のべて 青邨