大浴場へ向かううさぎはとってもいいキモチぃ〜、なぜなら既にかなりのアルコォルを摂取とているから、デシ。湯の川プリンスホテル渚亭には相変わらずウェルカムドリンクのサービスがありまちた。しょんでね、凪しゃんとうさは今年もお代わりを勧められてごっくんこ、グラスに二杯、飲んでいるのでし。らりらり〜♪

 今年は凪しゃんとうさだけではなく、かまこたんも一緒にお代わりちてくりまちた。えへ。タケちゃんもスパークリングを一杯だけだけど付き合ってくりたし、あぁ、いいトコロでし、湯の川プリンスホテルぅ〜♪

 ホテルの温泉は海に面していてとっても開放的。渚に寄せる波を眺めながら露天に入りサウナで汗を流し、髪を洗ってカラダをキレイキレイにちて、うさと凪しゃんはホカホカ、お部屋へ帰りまし。ただいま、かまたん。しょんでお隣のいこまん家のお部屋に、こんばんはー。タケちゃん帰って、きまちたか?

 タケちゃんは戻って来られてまちた。一緒にお茶をどーでしかとユったら買い込んだ模型を手に出てきてくれて、そして。

「これ、なーんじゃー?」

 しょの手には、模型と一緒に、さ、ささささ、サーッ!

 サッポロクラシックのビィルがーっ!

「凪さんがうまいうまい言うから気になってたんじゃ。大沼ビールもあったんじゃが三種類も並んでいて、どれを買ったらいいか分からなかったんじゃ」

 きゃーっ、きゃーっ、きゃーっ!

「普通の値段なのに透明で旨いのぉー」

 と、ユいながら、うさと凪しゃんの目の前で、タケちゃんはゴクゴク、びぃるを飲み干しまちた。みぎゃーっ!!!!

 うう、ううううー。うぇーん!

 く、口惜しくなんか、ないもん。ないもーん!

「泣かないでうさ。買ってあげるから、ほら」

 えぐえぐのうさを、いこまんがエレベーターホールに連れて行ってくれようとしまし。しょう、このホテルの自販機にもサッポロクラシックは売ってあったのでし。ホテル向かいのセブンイレブンより50円くりゃい高いけど、まあでも、ホテルの中だと思えば良心的でしの。

「うさぎさん、わたしも買ってあげる」

 もくもくを空調機で消していたかまたんまでしょう言ってくりたの。うさ、よほど物欲しげな顔をちていたのでちょう。んでも、ううんと、うさはお首を横に振りまちた。だってこりからバイキングだもん。胃袋の中にビィルみたいにおなかに溜まるモノは入れられましぇん。我慢、しまーしっ!!

 うえぇぇえええぇーん!

 湯上りのふんほこのうさの目の前でサッポロクラシックを飲む、タケちゃんは意地悪でし。うさは、うさは、うさは……っ!

「ほら、このアニメ、知っているヒトはおるか?古いじゃろー。懐かしいじゃろー」

 にこにこちながらタケちゃんは、アニメのメカやプラモデルを取り出しまし。インテリ系のちょっと細いけどなかなかハンサムな、タケちゃんが嬉しそうに笑っていると、ヒトサマのダンナしゃまとはいえ、ちっとだけシュテキでし。

「あのなぁ、最初に行った店ではなぁ……、次のところでは……、お店の人がなぁ、……それでなぁー」

 嬉しそうに話すタケちゃんは、意地悪だけど、やっぱりシュテキでちた。語るべき情熱と知識を持っていることは、うさの考える正しいオタクの第一条件でし。

「でも本命の店が閉まっておってザンネンだったんじゃー。話によるとその店はおじいちゃんが一人でしているそうじゃけ、開くも閉まるも店主の体調次第なんじゃそーじゃ」

 タケちゃん元気出して!明日も行けましよ。今日は金曜日で平日だけど、明日は土曜日だものきっと開店しまし。もちもの時は明後日も行けましぃー。函館の街は狭いし、五稜郭にわりと近くなんでちょう?

 ね、だから元気だちて。ね、ね、うさがついてましよ!

「そうじゃのー。あ、これはまぁこさんに見せてやろうと思って持ってきたワンフェスのカタログなんじゃ。ワンフェスではまぁこさんか好きなピンキーはけっこうな勢力での。こっちがカタログから抽出したピンキーを扱っている店のリストじゃ」

 お人形の改造が趣味のまあこしゃまは、同じ造型畑のタケちゃんのことを師匠と呼んでまし。冬のハボフェスでお土産に獣耳キットやお顔キット、インパネスコートを買ってもらって、しゅんごく喜んでまちた。

「そうか。ところでまあこさんは何時に着くんじゃ?」

 とかユっているうちに、まぁこしゃまがホテルに到着さりまちた。

「こんばんはー、たどり着きましたー」

 どうちても平日の金曜日にはオヤスミをとれず、午前中はお仕事だったまあこしゃま。大分から羽田経由でたどり着かれまちたの。空港からはタクシーとはいえ、迷子にならずによくたどり着きまちたねぇ。ぺろぺろ。

「じゃ、ごはんを食べに行きましょうか」

 うさぎ同様、タケちゃんの『クラシックいいじゃろうゴクゴク攻撃』にしょんぼーり、ちていた凪しゃんが勇気凛々、気合十分、立ち上がりましの。一座の中で一人だけ浴衣に着替えて帯を緩く巻きつけ、準備万端、といった様子デシ。

「バイキングなんじゃな。けど美味いそうじゃのー」

 と、奥方のいこまんからお話をきいていたらちぃタケちゃんがユいまちた。しょうでし、とっても美味しいのでしー!

「楽しみ、たのしみー」

「お刺身、おさしみー」

 うさから散々、美味しさを吹き込まれていた大分のご姉妹も、らんた・るんたとご機嫌でし。うさは食いしん坊だけどおいちくないモノは嫌いだから、バイキング自体をスキスキという訳ではありましぇん。んでも、おいちぃならば、好きなものを好きなように好きなだけ食べられるバイキングは、とってもシュテキ、でーし♪

「お」

「あ」

「わ」

「えっ」

 タケちゃん、凪しゃん、大分のご姉妹のアンヨが止まったのは二年前、うさと凪しゃんが立ち止まったのと同じ場所でちた。しょりは入り口の、ひきたてのおサシミが並べられた、かち割り氷の台の上の、お刺身の大皿でし。

「おー、カレイじゃあ、マグロじゃあ、そんでこっちは、おお、カンパチじゃぁー」

「さーもん、サーモン、さーもーん!」

「え、あれ、この時期にサーモン?冷凍ですか?」

「ルイベには違いないでしょう。鮭はシーズンにお刺身にする時も、一度凍らせてからですから」

 鮮度がよくてもしょの処理をちないとイロイロ、問題があるのでし。

「でもこの身の色は、もしかしたらトキシラズかも」

「ときしらず?」

「初夏にとれる鮭をそう呼ぶんです。まだ産卵期じゃないので、脂が乗ってとっても美味しいんです」

「ケイジとかいうヤツですか?!」

「いえ、ケイジは三歳、トキシラズは三歳と八ヶ月、くらいです」

 食べ物へのウンチクを語らせれば長い凪しゃんを置いて、みんなでお刺身を取りに行くでーし♪お刺身のコーナーにお刺身用の取り皿はあったのでしが、五人中、やや肉食傾向のいこまんを除く四人は、どんっ、と、うさがのんのデキしょーな大皿にお刺身を盛り付けてきまちた。

「……タケちゃんと、従兄妹かもしれない……」

 と、ボソッと、凪しゃんがしょんなことをユいまし。タケちゃんのお刺身チョイスはなかなかお見事でちた。マグロは筋の間隔が離れている胴中、カンパチは色艶のいい落し、ヒラメはえんがわ、サーモンはハラミに近いオレンジ色のところ。

「そうか?美味そうなところを取ってきただけじゃが」

「お店で食べたらこのお刺身の一皿だけで、三千円はしそう」

 でしね。それが四皿、テーブルの上に、どかん。

「はやく、はやくいただきます、しましょうっ!」

「いただきたいでーす」

「「「「「いただきまーす」」」」」

 お箸を手に取り声をそろえて、そりから後は戦場デシ。がつがつ、という勢いでお刺身を貪るうさ一行。

「カンパチ、美味しい。あー、美味しいー」

「天然ですね。醤油の中に脂が散らないから」

「ひらめー、コリコリ、ひーらーめー」

「マグロも、すっごい、むちぷりん。わたしマグロの脂、苦手の筈なんですど」

「ヒラメの縁側は、ひーちゃんのあじー」

「じゃあ、カンパチは32歳の鮫ちゃんのあじー」

「マグロは大佐のあじー」

「サーモンはアニキのあじー」

寿司台の前では注文に従ってお寿司を握ってくれるし、てんぷらも揚げたてでし!あっ、雑穀米を薬膳カレーにちて食べていたいこまんが焼き物コーナーから持ってきた、おステーキが。

「ミディアムでお願いしますっていったら、何枚ですかって聞かれたの。単位は枚みたい。……おいし、やわらか……っ!」

 おおう、うさも、うさもーっ!シェフしゃんうさにも、うさにもステーキを焼いてぇ!レア気味にお願いしまし。ステーキソースも揃えてあったけど、胡椒挽きでガリゴリと粒胡椒をひいてたーっぷり振りかけて、ちょっとのお塩と、粒マスタアドを、つけて。

 ん。

 んんんん、んー、んんんーっ!

「んま、んまんまーっ!」

「え、なにこれ、うそ、ホント?」

「おい、しぃ……ッ」

 大きさは五センチ×十センチくらい、厚みは一センチくらい。しょんなに小さくもないでしが、二枚・三枚と、枚数単位で頼んだうさたちは、あーん。噛むとむちっと噛み切れて、じんわり肉汁が滲むよ!柔らかいけど、もちろん成型肉じゃなかったよ!

「ステーキは、ボスのあじ」

 と、呟いたいこまんは、最近ちっと、ツナザン贔屓でし。ふきゅ。

「なんか、すご……」

「うそー。予想以上ー」

「おいしい……。うれし……。あ、アタシにもお寿司、一緒に頼んでくださいー」

「豚バラ肉の煮込みも美味しいわぁー」

「サラダとってきましたよ。みんなでどうぞ」

「味噌汁コーナーにお汁粉が混ざってたんじゃー」

「アイス、ケーキ♪フルーツ♪」

「うう、お汁粉の筈が、コーンスープとってきちゃいましたぁ」

「ドンマイですよ!また行けばいいんです!」

 上戸の凪しゃんや大分のご姉妹がお酒を頼みもせず、ひたすら美味を、かみ締めていまちた。

「あー、食べた、食べた」

「すっごいおいしかったですね。おごちそうさまです」

「部屋にワインが冷えてますよ」

「ああ、天国だわぁー」

「美味かったのぉー」

 しょんなことを話しながらお部屋に帰って、ワインを開けていると。

「こんばんはー!」

 あっ!ああっ!

 Tしゃまだ、Tしゃまが遊びに来てくれたよ!

 函館在住のうさ仲間・Tしゃまは、前回も前々回も、函館にやって来たうさに優しくちてくりたよいシトでし。

 Tしゃまこんばんはー!うさ、約束どおり、また愛に来たよ!しょんでね、二年前にみつけた墓場の喫茶店に行って、しょんでねっ!

 Tしゃまに飛びつき、一生懸命にお話をしゅる、うさ。うさをダッコ、ちたままTしゃまが。

「よく函館にいらっしゃいました。これは差し入れです」

 にこにこちながら、バッグから取り出したモノは。

「凪さんとうさぎさんがこの前、すごく嬉しそうに飲んでいたから」

 買ってきてくりた、ものは。

「……ありがとうございます」

 サッポロクラシック、500mlの大きな缶を、四本。

 ありがとうでし。嬉しいでし。さっしょく飲みまし。プシュッと開けて、ごくごく。喉越しがよくて本当に美味しいでし。大好物でし。

 でもね。

 しょんなに、うさたちは、クラシッククラシックと、うるさかった、かちら。

 と、ちっとだけ反省をちた、南国うさうさぎ、でちた。

 

 ごく、ごく。