うさぎミタビの函館旅行・しょのヨン
頂き物のビィルを飲んで、冷やしておいたワインを飲んで、ららら、うさはいいキモチ。Tしゃまといっぱいお話をちて、Tしゃまが帰られた後で一服。酔いが醒めるのを待ってからお風呂に行きマチタ。いこまんと、大分ご姉妹の妹・かまこしゃま、おまけの凪しゃんと一緒デシ。まあこしゃまでしか?いつの間にか。
「ぐぅぐぅ、むにゃむにゃ」
夜の10時にはねむねむでちぃたの。お仕事を無理算段ちての旅行でしからネ。ごゆっくり眠りなしゃいでしの。ナデナデ。
「わぁ、ひろーい!」
「夜の露天もキモチいいですねぇー」
キャッキャッと喜び合いながら三人と一羽は入浴。ほかほか温まりまちた。タケちゃんも男湯の方に入られたしょーデシ。タケちゃんもホカホカになったのかなー?
湯上り、うさはいこまんにおやしゅみなしゃいとご挨拶、しょんでかまたかとお部屋に戻って、お布団に滑り込みまちた。ふきゅきゅ、明日も明後日もみんなと一緒、うれちぃな。おやすみなしゃい、でーし!
翌朝。
先に眠ったまぁこしゃまは朝風呂に突撃、温泉宿をちゃんと堪能ちてくだしゃったご様子、ナニヨリでし。起き上がって、ベランダに来てたカモメしゃんとちょっと遊んで、いこまん・タケちゃんもオッキちてこらりたので、皆でレッツゴウ・朝ごはん、でーしっ!
朝から、ごはんは美味しそう。というかハッキリ美味しいデシ。和食も洋食もフルーツもデザートも山盛りに取り揃えてありまし。あっ、ホットサンドだ!前回、いこまんが作っていて美味しそうだったの!うさ作って食べるでし。てへへへへ。
中身をツナと卵とレタスにちて、タイマーをセットちて、うさが作ったホットサンド、本当に美味しかったの。ナンというか、メニューは普通の豪華なホテルブッアーフェでしが、味が一つ一つ、普通じゃないんでしー。
「んま、ハム、んまっ!」
「ジャーマンポテト、美味しい〜!」
「ベーコンも美味しいです。あ、ミネストローネだっ!」
「ジャーマンポテト、んま、んまっ!」
「シェフさんにオムレツを焼いてもらってきまーす♪」
「あ、あたしの分もー!」
「本当じゃのぉ。うまいのぉ」
「みるくーっ!」
「じゅーすーっ!」
「ジャーマンポテト、んまー、んまー」
「パンが、一つ一つ、ちょっと、ウソっていうぐらい、美味しいんですけど」
「そぉせぇじ、鮭の塩焼き、ホッケの焼き魚……、って、えっ、なぜ大根おろしがないの?」
と、ショックの余り、焼き魚の盛り合わせの皿を持ったまま固まってしまったのは我が家のアホウでちた。
「えー、ない筈がないですよ。聞いてみたら?」
優しいいこまんに促されて係員しゃんに聞いたけど、やっぱりないって。しくしく。焼き魚がこんなに美味しいのに大根おろしがないなんて、えぐえぐ。こんなことなら昨夜、テンプラコーナーに置いてあったのをとっておけば良かった。北海道には焼き魚に大根おろしを添える習慣が無いのかな?天つゆには混ぜるのに?うきゅーん?
「ああ、食べましたぁー!」
「おなかいっぱい、でーす!」
朝から有り得ないほど満腹になったうさ一行。一旦はお部屋に帰ってチェックアウトの準備をいたしまし。今日はこりから江差に行くでしの。バブルの次代に復元さりた開陽丸を見に行くでしぃのよーっ!
お玄関に集合、係りのシトに見送られてお車に乗り込んで、うさぎ一行は山越えで江差に向かいまーし♪運転は凛々しいいこまん、助手席はゆったりとタケちゃん、うさは後部座席の真ん中に座って地図を眺めまし。ナビはついているのでしが、市街地ではナビしゃんが時にアテにならないこともありましから。
国道227号線は函館戦争の古戦場、明治政府軍の函館進軍を阻止するべくひーちゃんが頑張った二股口もありまし。うっそうとちた山々は新緑に満たされて、んー、ナンか、今にも太郎しゃん(ヒグマ・仮名)が出てきそう〜。お車と衝突ちたらどーなるのかなぁ?
「貨物列車がヒグマ轢いてたいへんなことになった事があったよ、昔」
「シカとかイノシシとかだと、大きい固体と正面衝突したらイッパツで廃車になるよ」
「避けて岩や壁に衝突して事故、というのもよく聞きますね」
うぇーん。車はレンタカーだからいいけど、事故はイヤイヤでしー。太郎(仮名)しゃん、出てこないでね。うさ、ココロからのお願いなのー!
2006年に同じ道を江差に向かったときは、凪しゃんがドライバーだったのでうさは生きた心地がしましぇんでちた。今回はいこまんだから安心でし。山道を越えて、途中で『道の駅・あっさぶ』に寄り道、デシ。
うさお茶を買うでし。ついでに物産コーナーを冷やかすデシ。お土産はお酒や乾物が中心でソリナリでちたが、近所の農家しゃんが持ち込むという野菜や山菜が美味しそうだったの。特にタラノメが新鮮でツヤツヤちていて、でも掌くらいのパックに入って100円でちた。あぅーん!おりおり出来るならうさ買って行って、みんなにタラノメのテンプラを食べさせてあげたい、でしぃ〜。
でも今のうさぎは旅の空。よろよろ、後ろ髪を引かれながら車へ戻りまし。ジャカイモも美味しそうだけど、むっくりとちた大きいのが一袋100円というお手ごろ価格だけど、でもましゃか、函館から博多まで生のイモイモを、持ち帰るワケにもゆきましぇんー。
うさがため息をつく間も、いこまん凛々しくアクセルを踏んでくりまし。と、しゃっきから、ちょっと挙動不審だった凪しゃんが。
「あのー。お行儀の悪い真似をしてもいいでしょうかー」
しょんなことを言い出しまちた。イマサラ何を言っているのかちら。凪しゃんはいつでも何処でもお行儀の悪いオンナでし。
「どうぞぉー」
と、仰ったのは、長い付き合いのいこまん。ううっ、何をしゅるツモリなのかきっとお見通しデシ。
「え、凪さん、どうかしたんですか?」
「なにするの?なになに?」
「見ないから、大丈夫じゃぞー」
みなしゃまのお言葉に甘えて、ウチの凪しゃんはバッグから、昨夜、飲み残したワインを取り出して。
「ぐび、ぐび」
あぁ、ホントウに、なんてお行儀の悪い。
「あのぉ、ワタシも……」
と、ユつてくりたかまたんがちょっとだけ一緒に飲んでくだしゃったのが、ほんの少しの救いでちた。
しゃてしょちて、やって来まちた江差!海の色が青いよ!
「おぉー」
「わぁー」
「帆船だー」
「そうですが、蒸気機関も積んでます。ハイブリットです」
「お、あそこに転がしてあるのは大砲か?」
「そうみたい。見に行っていいですか?」
「どうぞぉー」
てけてけっと、うさたちは大砲に駆け寄りまちた。
「12ポンドカノン砲、射程距離4700m。実際は風向きその他で3000が実測としても、この時代にしては最先端ですね」
「ほぅ、これは本物か?本物みたいじゃな」
武器オタクの気がある凪しゃんでしが、今日はタケちゃんが居るから一人ぼっちじゃないよ!うさもヨジヨジ、大砲の中に入ってみまし。内側に施条線の後もちゃんと残ってまちた。ほほぉー、なるほどー、と、幾つか並んだ大砲に夢中の凪しゃんとタケちゃんを。
「中に入らないの?」
いこまんの冷静なコメントが正気に戻しまちた。地上の建物でチケットを買って、橋を渡って開陽丸の中へ入る、る、るるるる、るーっ!
「おぉー」
タケちゃんがチケット売り場に飾ってあった開陽丸のフィギュアから離れないよ!
「砲門に覆いが。船腹の砲口の位置が低い。角度がそんなにとれませんね」
「帆船は何時でも何処でも傾くものじゃけのぉー、敵の風下から撃てばいいがー」
「ああ、なるほど、それだと船の角度がついてるから」
ちょっと、あの、しょこのお二人、ちょっとーっ!
「いいのぉ、凄いのぉー」
タケちゃんが嬉しそう。写真をパシャパシャ、撮ってとってとってー、マシ。うぅーん、旅行にお誘いしたうさとちては、楽しそうなのはしゅてきだけど、でも〜。
「ねぇ、中に入らないの?」
はうっ!
キレイな人妻・いこまんのヒトコトに。
「は、ははは、はいります」
「待たせたのー」
オタク二人は正気に戻って、団体行動に復帰ちたのデチタ。