「ごめん、お待たせ〜!」 長いマフラーとそれに負けないくらい長い黒髪をひらひらさせて、まっすぐにこちらに駆けてくる。誰もが振り返るそんな姿に、ぼんやりと見惚れてしまう俺。だってさ、しょうがないんだよな……こればっかはいくら繰り返しても「馴れ」がない。 「買い物に手間取っちゃった。……寒かったでしょ、はい」 そんな風に言って差し出してくれるのは、アツアツのコーヒー缶。きっと改札口を出たところにある自販機で買ってきてくれたんだな。こういう心遣いがすごく嬉しい。受け取りながら、自然に笑顔になった。 「そんなでもないよ。でも、すごい荷物だね……持とうか?」 コートのポケットから出した手を伸ばすと、そのまま手袋の手に絡め取られる。ちょっと首をすくめたら、頬にマフラーが掛かって、また新鮮なかわいらしさ。ホントにな〜、何なんだろ。いつものことだけど、とにかくバランスの取れた完璧な顔立ち。お人形さんみたいな黒目がちの目にすっきりとした鼻すじ。サクランボ色のルージュに彩られた薄い唇は、知的な印象に華を添えてる。 「だ〜め、今日は私が持つの。だって聖矢くんへのプレゼントだもん、完成するまでは渡せないわ」 こうして並んで歩くことすら、未だに夢心地。嫉妬と羨望が微妙に入り交じった視線に晒されるのも毎度のこと。ようやく難なくやり過ごせるようになったけど、それでもこんな風に人通りの多い場所は緊張する。 ――今日の服も可愛いな。季節を先取りした薄めのコートは、まだ少し寒そう。その裾からさらさら見えるのは、淡い桜色の花柄スカート、細かいくしゅくしゅのプリーツになっている奴だ。この分だと中身もばっちりなんだろうな〜、俺に会いに来るためにこんなにおしゃれしてくれて、嬉しいったらない。 知ってるんだ、梨花ちゃんって通学する時はパンツルックが多いんだよね。子供の頃からの夢だったという「動物のお医者さん」になるために頑張っている彼女は、進学した大学で多忙な日々を送っている。まだ一回生ではあるけど、実験や実習もあるらしく動きやすい格好がいいんだって。 俺と会うために、俺と会う時だけに、特別に着飾ってくれる。そんな特別扱いがたまらない。ああ、このまんまアパートに戻るなんてもったいないな、もう少しラブラブ・ツーショットを自慢したい気分だ。でも、どこかでお茶しない? とか訊ねると、彼女は首を横に振る。 「駄目よ、そんなことしてたら間に合わなくなっちゃう。お昼まだなの? だったら、どこかでお持ち帰りが出来るものを買っていこうよ」 デパートのロゴが入った、大きな紙袋。白い息の向こうで、彼女が唇をとがらせた。
*** *** ***
……そんな風に彼女が言い出したのは、まだ年が明けるか明けないかのこと。えらく先の予定だなーとか思いながら、手帳に丸を付けた。その時は実はあまりピンと来なかったんだよな、迂闊にも。 「ふうん、……何? 行きたい場所とかあるのかな。チケットとかリザーブした方がよければ、俺の方でやるけど……」 何気なく切り返したら、彼女はきょとんとした顔をしてる。 「違うの、そんなじゃないから。……ええと、場所は聖矢くんの部屋でいいわ。大丈夫よね」 その時、はじめて気付いたんだ。彼女の決めた日付が、バレンタイン・イヴだってこと。そうか、前日に前倒ししようと言うことなんだな。でも、何で俺の部屋なんだ。別にひとり暮らしだし、彼女を泊めるのも毎度のことだから構わないけど……もしかして、存分にお楽しみ下さいとか? うわわ、特別のラッピングとか趣向とかあったら、どうしようっ! 梨花ちゃんとつきあい始めて二度目のバレンタインだ。やっぱ、クリスマスと並ぶくらいの恋人同士のイベントだもんな、盛り上げるしかないか。去年は受験のまっただ中で、ちらっと会ってチョコを貰うくらいだった。雪の降りしきる街角はムードも満点、出来ることならそれこそ「お持ち帰り」したかったけど……俺はその翌日も私立入試があったんだよな。 ――ま、先のことはその時になって考えればいいってこと。とにかくは、今を思いっきり満喫しなければ。
それにしても。何が入ってるんだろうな、あの紙袋。さっきからすごく気になってる。 ……ええと、まさかコスプレ?? そ、そんなっ、梨花ちゃんに限ってそれはないよなー。……でも、あったら嬉しいけど。どうせすぐに脱がせちゃうとしても、ちょっとしたイベント仕様は男として楽しくないわけはない。 あああ、何てことを考えてるんだっ! もう、一度想像したら頭から離れないのが、梨花ちゃんのナース姿。うわああああっ! すごい、似合いすぎじゃないかっ……! ど、どうしよう、鼻血出そう。 「……聖矢くん、どうしたの? もしかして、風邪かな。熱でもあるの、顔が真っ赤よ」 振り返ってそんな風に訊ねてくる彼女。いきなり額に手袋を外した手が触れたりするからたまらない。俺の血液は一瞬のうちに沸騰直前になってしまった。
*** *** ***
いや、期待しすぎてたのは分かる、俺としてもあの妄想はちょっとぶっ飛びすぎていたなとか。部屋のドアになかなかキーが入らなくて、すげー焦ったよ。よく見たら、大学のロッカーキーを出してたんだけど。それを彼女に指摘されるまで気付かないなんて、どうしようもない。 そんなこんなで。ドアを閉めたら、当然のことながらここは密室。ふたりっきりの世界で何をするかと言ったら、ひとつしかないだろ……ってくらい、俺は舞い上がっていた。 だけどだけど、躊躇いもなく玄関先でブーツを脱いだ彼女は、そのまま当然のように猫の額ほどのキッチンスペースに向かう。そして、飲みっぱなしのコーヒーカップを手早く洗って調理台の上を拭くと、そこに紙袋から取り出したものをどんどん並べだしたんだ。 「何って、……見れば分かるでしょ?」 エプロンのひもを後ろ手に結びながら、答える彼女。長い髪はくるんとひとつにねじって、うなじのところでまとめてる。コートを脱いだら出てきたのは、クリーム色の半袖ニット。襟元にポイントのある女の子らしいデザインが、すっごくいい感じ。まあ、梨花ちゃんの場合、何を着ても決まっちゃうんだけどな。 ……じゃ、ないぞ。問題は、そっちだそっち。うわー、アパートのキッチンは狭いからな、もう置ききれなくなって、ガス台の方にまで進出してる。 大きさの違う鍋がいくつかと、陶器で出来た器みたいなのが見える。あとは生クリームとか牛乳とか卵とか……洋酒の小瓶みたいのまで。そして、どーんとビターチョコの固まり。色とりどりのナッツ、つやつやしたイチゴもパックに入ったまま出てきた。 「ええと……冷蔵庫はスペースあるよね? 聖矢くん、ため込まない方だから……うんうん、オッケーだわ」 手早く確認したかと思うと、小さな器に水を入れて小袋の粉をぱらぱらと振り入れてる。手の空いたところで、かちっとガスを点火。片方でやかんにお湯を沸かしはじめて、もう一方に牛乳を入れた小鍋をかける。その次は、ボールに砂糖と卵黄を――。 「あ、……あのぉ……、梨花ちゃん?」 狭い部屋には行き場がなくて、俺は仕方なくベッドに腰掛けていた。 もうもう、念入りにベッドメイキングしたんだからな、シーツだって洗い立て。君が来るのを今か今かと待ってるよ。それが、どうしてっ! ……いきなり料理教室を始めないでくれよ。そう言うことは全部家で済ませて来てくれればいいのに……! 「ちょっと待ってね、30分くらいで終わるから。……あ、お湯沸いたから、コーヒーでもいれてて。セルフでごめんなさい」 かしゃかしゃかしゃ。目の細かい泡立て器を扱いながら、梨花ちゃんが言う。……そりゃあさ、こんな姿もかわいいと思うよ? でもなあ、これはないだろ。俺、もうもう、期待しすぎてとんでもないんだけど。突然背後から「ガォー!!」って……やったら、やっぱ怒るだろうな。 「ええと、何を作ってくれてるの?」 結局、ふたり分のコーヒーをいれるために立ち上がった俺は、大人しくそう訊ねていた。 ああ、何だか美味そうな匂いがするな、それにあっという間に作業が進んでいく。自分ではそんなに料理が上手じゃないと言ってる梨花ちゃんだけど、なかなかにして手際がいいんだ。ここに泊まった時なんか、手早く朝食を作ってくれるんだけど、それのおいしいこと! 頭がいい子って、何もかもが段取りいいんだなと感心してしまう。 俺がのぞき込んだからだろうか、彼女は少し顔を赤くしてボールを身体で隠した。「見ちゃ駄目」って、言ってるみたいに。 「あ……あのね、チョコレート・ムースになるはずなの。多分、大丈夫だと思うんだけど、自信ないなあ……固まらなかったりしたら、ごめんね。試作しようとしたんだけど、今週は時間が取れなくて。それに家でキッチンを使うと、みんなに色々言われて面倒なんだもの……」 そんな風に言われちゃったら、もう引き下がるしかないよな。後期試験は終わって休み中だと言っても、研修やらなにやら、色々予定は入ってるらしい。ちょっとしたバイトもしてるみたいだし、普通の学生の忙しさだと思う。彼女、欲しいものは自分で貯めたお金で買いたいタイプ。すごくしっかりしてるんだ。 「もちろん、家で作ろうかなとか思ったけど……。でも、出来たてをふたりで食べたかったの。その方が、おいしい気がするんだもん。どうしても運べば崩れちゃうから、結局はデコレーションをこっちでやらなくちゃならないでしょ? だったら、最初からでもいいかなって……その方が、聖矢くんと長く一緒にいられるもの」 うわぁ、……メガヒットだよ、それって。よくもまあ、そんな台詞が出てくるもんだなあ……こっちはもうクラクラ。 「今日はパパとママは一日デートに出かけちゃったし、ウチに呼んでもいいかなと思ったのよね。でも、弟が彼女を連れてきたいって言うんだもん、仕方ないわ。ちょっとダブルはねえ……、恥ずかしいもの」 いいよ、お昼食べていてとか言いつつ、また作業に戻ってる。そうか、だから急いでいたんだな。妙にせかせかしてるから、どうしたのかと思ったよ。彼女としては、自分で考えた段取りが上手く行くかどうか、不安で不安で仕方なかったんだろう。 そんなの、いいのに。もしも上手く固まらなくてどろどろのままだって、俺は全部食べるよ? 梨花ちゃんが一生懸命作ってくれたのに、残すなんて絶対出来ない。……そうかあ、去年は市販のチョコだったもんな。きっと彼女的にこだわりがあったんだろう。「出来たてを一緒に食べたい」なんて、最高にかわいいじゃないか。ああ、やっぱり最高だな、梨花ちゃんは。 あんまりのぞき込んでるのも気が散るのかなって、コーヒーのカップを手に退散する。そして、インスタントの香りを楽しみながら、俺のために頑張ってくれてる後ろ姿を見てた。
……いいなあ、こんな風にしてるの。梨花ちゃんは当たり前みたいにいつも側にいてくれるけど、やっぱり時間的な制約もあるし、気が付くと何週間も会えなかったりする。そういうのって、寂しい。……彼女もそうなのかな? 今年の初めから、梨花ちゃんのお姉さんは婚約者の杉島さんと一緒に暮らし始めたんだ。何でも6月には挙式なんだって。避暑地の教会でやるということで、実は俺も呼ばれていたりするんだけどね。
――梨花ちゃんと俺、これからどうなるんだろうな。
たった、二回目のバレンタイン。恋人同士だからって、永遠に楽しい時間が続く訳じゃないってことを、俺はすでに知っている。当たり前だと思っていた大切な関係が、何かをきっかけに崩れていくということも。梨花ちゃんのお姉さんたちは、幼なじみから始まって長い付き合いだったんだそうだ。気が遠くなるほどの道のりを一緒に歩いたんだろう、俺の想像の付かないほどに。 誰も証明してくれない、どの出会いが永遠に続くものなのかと言うことを。「この人こそは」と思っていても上手く行かなくなることは良くあること、ふたつの心が寄り添う関係は難しい。どんなに仲良くなっても、自分とは別の人間。どうしても分かりあえない部分がある。 ある日突然、目の前に現れた彼女だから。また突然消えてしまうかも知れない。つきまとう不安から、どうしたら抜け出せる? ……いや、そんな甘い考えこそが良くないのか。幸せな時間が続く程に、その終わりが怖くなる。積み重ねたたくさんの想いが崩れる瞬間が、近いのか遠いのか。 だけど、言えない。一番大切な梨花ちゃんにも、伝えられない気持ちがある。自信を持たなければやっていけないポジションなのは、分かっているはずなんだけど……。
「ええと、……聖矢くん?」 顔を上げたら。マグカップ片手に梨花ちゃんが目の前に立っていた。いつの間にかエプロンも外して、髪も下ろしてる。大好きな笑顔がふっと消えて、どこか不安げに変わる。 「どうしたの? やっぱり元気ないかな。……あれ、肉まんも冷めちゃったね。どうする、これからどこかに行こうか? 軽く腹ごしらえとか、する?」 かさかさ。サイドテーブルのコンビニ袋の中を改めてる。少し震えてる指先。梨花ちゃんはとても不思議な女の子だ。とても楽しそうにしているかと思うと、突然しょぼくれたりする。彼女としては自分なりの心境の変化があるらしいけど、なかなかこっちにまでは伝わってこない。 俺は、自分のカップをテーブルに置いた。 「……もういいの? 早いね。食べられるの?」 そんなに長い時間、物思いに耽っていたつもりもないのに、元の通りにぴかぴかに磨き上げられた調理台。洗ったボウルと泡立て器がちょこんと置かれてる。鍋とかはもう片づけてしまったみたいだ。 「えー? ……まだ、無理だよ」 梨花ちゃんはぱちぱちと瞬きして、俺を見つめる。まつげがそのたびにゆらゆら揺れて、じっと見つめていると催眠術に掛かりそうだ。 「ムースだもの、これから冷蔵庫で固めないといけないの。それまで待ってね」 お姉さんみたいな口調でそう言うと、彼女はちらっと時計を見る。針は二時過ぎを指していた。そんな素振りも見せなかったけど、もしかすると梨花ちゃんも昼ご飯を食べてないのかな。もうすっかり出かける気になってコートに手を伸ばす姿にそう思った。 「ふうん……」 「何時間くらい、掛かるの?」 ゆっくり、腕を回す。包み込んでいくぬくもり。ふわふわしているのは、ニットのせいだけじゃないよね。ふふ、駅前通りを歩いて見せつけるのも快感だけど、こんな風にふたりっきりでいる方がずっといい。だって、誰にも邪魔されないから。梨花ちゃんの鼓動がすごく近い。 「え、……ええと。2時間くらいかな?」 その返事を聞いた時、つい喉の奥で笑ってしまったんだ。なんかさ、本当にそこまで計算してたのかとか……そんなはずないけど。 「……そう」 俺の受け答えが、だんだん短くなってくるのに気付いたのか、梨花ちゃんが腕の中で軽くもがいた。何かを言いかけた口元を素早く塞ぐ。何やってるの、離すはずないだろ? ……せっかくお持ち帰りしたんだから、冷めないうちに食べなくちゃね。
*** *** ***
エアコンを十分に効かせてあるんだから、寒いわけなんてないのに。シーツの上で肌を露わにした梨花ちゃんは、ふるっと震える。その心細そうな仕草がとにかくたまらなくて。思わず、ぎゅーっと抱きしめた。そうだよな、俺のために着飾ってくれる梨花ちゃんも最高に素敵だけど……、本当は何も着てない彼女が一番好きかも。……ヤバイよな、俺。かなりオヤジ入ってる。 「駄目、そんなことは言わないの。今日の梨花ちゃんは、何だかチョコレートの香りがするだろ、すっごくおいしそうなんだけど……」 本当のところはいまいちよく分からないけど、……そういうことにしておいていい? ああ、身体中にクリーム塗りたくって……とかいうアブノーマルなのも、ちょっと興味があったけど……ボウル、もう洗っちゃったんだよな、もったいない。ま、今日のとこは諦めよう。デコレーション用のクリームは新たに泡立てるんだって言ってたけど、それまで待つわけにもいかないしな。 「そんな……ことないっ! ……はぁん……っ!」 ふっくらした頂には桜色のトッピング。そっと吸い付いたら、舌で丹念に味わう。決して溶けることのない極上のクリームは、だんだん固くなってくる。手のひらで下からゆっくりと持ち上げてもみほぐせば、鼻先から抜けていく吐息。すっかり乱れた髪は、いつしかベッドのフチから下へと流れ落ちていく。それを指で絡め取り、口づける。広がる花の香り。 最初の頃は恥ずかしがるばかりで可哀想なくらいだった梨花ちゃんも、だんだん変わってきたなーとか思う。俺の方も最初はただただ夢中だったけど、この頃少しはゆとりが出てきたかな? とはいえ、欲しいと思う気持ちは変わらないけど。 梨花ちゃんも、俺の気持ちは分かってるよね。時々お互いが見えにくくなることもあるけど、こうして全てをさらけ出す時間にどこまでも素直なふたりに戻れる。たったひとりの人のために存在するんだという実感が、さらに大きな波を起こす。その瞬間に、頭の中で起こるいくつもの爆発。 「聖矢くんっ、……聖矢くんっ……!」 俺を呼ぶ声がだんだんかすれてきて、やがてか細い悲鳴に変わる。大きく波打つ胸、両手で包んで、さらに動きを早める。ふたりの気持ちをしっかりとひとつに繋げるために。気が遠くなるほどに繰り返す、愛の誓い。 「好きだよ、梨花ちゃんっ……梨花ちゃんっ!」 ありきたりな言葉はいつも一緒になっちゃうけど、呆れないでくれるよね。だって、その瞬間に、いつだって、ぎゅっと抱きついてくれるから。
穏やかなまどろみ。滑らかな髪を撫でながら、ふと目に付いた目覚まし時計を伏せた。意識して忘れる時間があってもいい、そう思った。荒いままの息も、真冬なのに汗で濡れた肌も、全てが愛しい。そんな梨花ちゃんの一番近くにいられることを、恋愛の神様に感謝したいと思う。 外はまだ木枯らしだけど、この部屋はほんのりと暖かった。ふたりの心が、いつの間にか部屋中の空気に溶け合っている。時間制限付きの「お持ち帰り」だけど、今はそれでもいいかな。
――冷蔵庫のチョコムースは、今頃きっと苦笑いしてるかも知れないね。
おしまい♪ (050213)
|
|