「あんまり少女漫画ちっくなのは、苦手なんだ」と、言われました。「私はプチフラワーとかヤングユーとかが好きだけど、あなたはそうじゃないもんね。だから仕方ないんだと思う」。
しがないオンライン作家として。それも好き嫌いの別れる作風だと分かってるし、そんな中で私の作品を気に入ってくださるのはとても貴重なことだし、だったらUPしてある作品の全てを気に入って欲しいなと思ってしまいます。でも、そんなことは稀なんだということも自分が読者をしていても分かるんですよね。
冒頭の彼女が「少女漫画ちっく」と太鼓判を押してくれたのがこの「トキメキの有効期限」です。もう、コテコテだそうです。脱稿から1ヶ月経って、今回少し手直しを加えましたが、やはり「あ〜乙女してるな」と感じました。あ、主人公は万太郎だけど。
好みからいうと、私は少女漫画が大好きです。小学生の頃、まずは「なかよし」そして高学年になって「りぼん」。中学に入ってから「週コミ」「別マ」そして「花ゆめ」と移行し、学生時代は寮で同室だった子の影響で「LaLa」、妹の影響で「プリンセス」も。
一方、平行して少年漫画はずっと「週ジャン」。まあ、クラスメイトの間で流行れば一通りコミックスを借りたりして有名所は読みましたが。結婚してからはダンナの買ってくる「週マガ」「スピリッツ」その後「モーニング」「イブニング」。
佐伯かよの先生や河野やす子先生が好きだったので、彼女たちが移ったレディコミもちょっとだけ読みました。今は昔少女雑誌にいた作家さんが移っているちょっとお姉さんっぽい雑誌も多いですよね。「同窓会みたいだ〜」って、たまにぱらぱらするんですが……やっぱ、少女漫画の方が好きだな。
ドラマも見出すとのめり込んじゃうのが分かってるので、自粛。「昼ドラ」は誰かお友達が感想を聞かせてくれるだけでおなかいっぱいです(苦笑)。実家の母や義母が大好きな橋田ファミリーのドラマも……駄目、我が身に置き換えて落ち込んじゃうし。
ようするにあまりリアルなのは駄目なんですね、現実を思い出しちゃうから。あくまでも「少女漫画」でふわふわっとしてないと。
『人は身だしなみなど外見で、ごま化しはきくが、文章になるとそうはいかない。書いた人の感情、思考はもとより、人間性も透視できるのだ。人そのものがそこにある。書いた人は、真っ裸なのだ。』
「文章をダメにする三つの条件(宮部修著/PHP文庫)」の前書きにあった言葉です。正直、オンラインで小説なんて書くのが怖くなりますね。嫌だなあ、もう。
――多分、この万太郎と愛美花ちゃんのお話は、すごく私っぽい内容だと思います。
2004.03.18 Powder Moon 管理人/Kara(から)
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