◇あとがきのコーナー◇

Last Turn 〜その先に残るもの

久し振りの短篇集新作は、ただ今作成中の紙の本『らぶ。』用に書いた2作品のうち、選から漏れた方の作品です。採用になった方は1年以上前から温めていたネタ、こちらは思い立ってから丸2日で仕上げてしまった作品、と言うことで作成にはかなり差がありますが(笑)とりあえず「甲乙つけがたい」とのメンバーからのコメントを頂きましたので自信を持ってUPします。

「馴れ合い」とか「腐れ縁」とか、あると思うんです。ただし、私自身はかなーり恋愛周期が短い人間だったので、ちょっと想像が付かないのですが。
きっかけは多分テレビ東京で観た「日系スペシャルガイヤの夜明け」だったような(何でも鑑定団のあとにCMが入るので、興味のあるときは録画してます)。昨年の12/20放映「結婚しない男たち」の中で「進化し続ける女性たち」という一節があったんですね。もー、感激。同性として心から憧れます! キラキラ輝きながらカメラに向かう笑顔に、口をあんぐり開けて見入ってしまいました。
自分自身もそうだったのですけど、仕事ってのめり込むときりがなくて「恋愛なんてとてもしてられない」ってなりますよね。もしも学生時代から続いている彼がいたら、そのまま馴れ合いでずるずる行くこともあるなーと言うわけで、十和子と遼介が出てきました。

ふたつの心をしっかりと重ね合わせるためには、少なからずの痛みを伴うもの。ふわふわとやさしくて温かいものばかりに囲まれて生きてはいけないんだなと辛くなることもありますが、必ずたどり着ける場所を目指して歩き続けるしかないようです。

やっぱり、不器用な人間が好きです。

    

2006.2.17  Powder Moon 管理人/Kara(から)