その店の名は「サンセット」。先年亡くなった妻の経営していた店だという。 

オーナーが変わってから、店はすでに経営不振に陥っており、本来なら今すぐにでも
閉店したいのだが、叔父は亡き妻の命日まではどうしても営業したいと博之に告げる。 

丁度５年つとめたレストランが倒産したせいで、暇を持て余していた博之は叔父の話に 
乗り、一月で閉店してしまう「サンセット」の最後を引き受けることにした。 

残されたわずかな時間に博之を待っていた出会いとは……。 

（ｃ）ＢｅＦ

プロローグの後、喫茶店のメニューと値段設定を決めます。 
ゲーム開始当初は追加メニューも少なく、どれを選ぶかで迷う事も余りありませんが、 
店の評判が上がってくるとメニューも増えます。　売れ無い物は外すのが基本です。 

次に喫茶店の開店時間内は、ウエイトレスの『歩』に、リアルタイムで指示を出します。 
この指示の仕方で店の評判も上がり売上も上がりますが、『歩』が疲れると、動きが 
悪くなりますから、休ませたり、のんびり働かせたりして体力の回復を待ちます。 
しかし、自ずと接客業務に支障が出で、店の評価も下がります。 

次にＡＶＧ部分は、基本的に店に来客して来た、ヒロインに“チェック”入れるか 
“パス”するかで進行して行きます。　ＡＶＧは、選択肢を選ぶだけです。 

シナリオ本編ですが、ゲーム期間が１ヶ月（２８日）と言う事もあり、短く感じます。 
ＡＶＧ時のイベントも地味目の物が多いです。 
基本コンセプトが閉店間近の喫茶店ですし、わざと地味な演出なのかも知れません。 
いっそのこと、切なさ爆発の演出した方が、盛上ったかも・・・ 

シナリオ全体の評価としては、良くも悪くも普通の恋愛ＡＶＧですね！ 
理由は上に書いた通りなのですが、ゲームとして見ると、これが結構面白いです。 

特に、ちびキャラ歩に接客させたり、掃除させたり、体力回復させたり、リアルタイムで 
指示を出す所が良いです。（めまぐるしく歩が動き回る所が、メッチャ可愛いです） 

お店が込んで来た時は、評価アップに持って来いなのですが、接客重視で 
働かせると、体力消費も激しく、歩の動きが緩慢になり、休ませたり、まったり 
働かせると、客が多い分、評価ダウンも大きくなります。 
普通に働かせると評価も中々上がりませんから、客の入りを素早く判断して 
的確に歩に指示を出す事が、評価アップ＆売上げアップに繋がります。 

一部キャラの攻略は、店の評価が良くないとバッドエンドです。

各キャラのＣＧですが、顔立ち、等身ともに、リアルっぽいキャラ設定です。 
ＣＧの塗りは違いますが・・・ 
私は個性的な絵柄で良いと思います。　ポーズもニクイ所を突いてきてます。 

ＣＧその物の出来は、立ちキャラ、１枚絵とも高評価です。 特に雰囲気が良い！ 
キャラの性格付けは、ゲームのお話上、突飛な個性のキャラは居ません。 
絵柄から考えると、間違いの無い性格付と評価します。 

背景ＣＧですが、基本的に立ちキャラシーンの多くは、ちびキャラ歩が動き回る 
サンセット店内ＣＧの使い回しです。 
やっぱり、背景専用の店内ＣＧが欲しいですネ！ 
背景ＣＧが少ないのは、寂しいです。

しかし、喫茶店に流れる曲としては良いのではないでしょうか？ 
曲風もゲームコンセプトとして捉えれば、間違い無い選択なのでしょう。 

セーブ＆ロード２５個所と確認メッセージ有無、オートモードとウエイトコントロール 
メッセージスピード設定、各種音声ボリューム設定、メッセージウインド透過率設定 
右クリック割当、メッセージスキップ（既読判定有り）、読み返し機能有り、 
コンフィグナビゲーターキャラのコスチュームやボイス音量＆変更可能。 
ゲーム画面の壁紙変更、 店内ＢＧＭ変更可能。 

おまけモードは、ゲーム終了後に、店の売上から得られたポイントで購入する形です。 
ＣＧモード、シーン回想、ＢＧＭ再生の他に、経営放棄（ＡＶＧモードのみになります） 
歩ちゃん超元気モード、痛い景気対策（歩の時給減）、バブル景気（人通り増）等の 
シミュレーションモードを簡易化するアイテム？も 購入する事が出来ます。 

あと、ゲーム進行には関係有りませんが、ナビスキン追加、 ナビボイス追加、 
壁紙変更もポイントで購入できます。 

注意：経営放棄モードでは、見れないＣＧあり。

シナリオに付いては、若干物足りなさも感じますが、リアルタイムモードでの、喫茶店 
経営が非常に面白く楽しめます。またリアルタイムモードが売りであると思えます。 

簡易型喫茶経営シミュレーション＋恋愛アドベンチャーゲームに、アクションゲームにも 
似た、リアルタイム喫茶経営モードをプラスした、一風変ったゲームですから 
ＡＶＧもＳＬＧも同時に楽しみたい“欲張りな人”にオオスメするゲームです。