そんな春先、少し気になることが。
俺の男友達と女友達がつきあうことになり、みんなの前でおひろめをした。
今まで女の子のことに興味がなかったわけじゃないけど、
ああしたいこうしたいと思う勇気がなかったのも事実。
でも、その二人を見てやっぱり憧れている自分を意識したり……。

その頃から、どういうわけかひどく気になる女の子たちが何人も目の前に現れ始めて
そういうことに縁がないと決め付けていた俺も、その子たちが気になり始める。

そして、それはその後に続くいくつもの楽しかったり
切なかったりする出来事、それから――。

後で『初恋』として思い出す…
大事な女の子との大事な思い出のきっかけだったんだ……。

（ｃ）ＲＵＮＥ

まず、タイトルと野々原幹さんの描かれるロリキャラで単なる萌えゲーだと思われる
でしょうが、結構シリアスな展開のシナリオもあり意表をつかれました。

シリアス系シナリオでは、人の醜い部分、妬み、恨み、嫉妬、見栄などを前面に押し
出した物語となってます。

ファンタジー系のシナリオでは、想い、記憶をテーマにした物語です。

また、エンディングはどちらの系統の物語も暖かい気持ちになれます。
 

このゲームのシナリオの特徴としまして、心象表現をテキストで書き表すのを控え
どちらかと言うと、セリフ主体のゲーム進行となってます。

また、演出に映画的手法を用いている為、ジュブナイルドラマのような感じです。
シナリオ展開は少女マンガに近いような印象を受けました。

シナリオ全体の出来としまして、結構良い感じで仕上がってます。
練り込んだシナリオではありませんが、一方向だけの物語では無いので全キャラ
最後までプレイする楽しみがあります。

シリアスとファンタジーと癒しが同居する萌えゲームです。

初島　杏：稔とは同い年の妹。　学校でも同じクラスに在籍している。
冗談と嫌味の境ぎりぎりを綱渡りするツッコミが痛い小悪魔系。
登校も下校も学校生活中もだいたい稔と一緒で、友人達に茶化されたりしている。

椎名　柚純：稔の周囲に現れる、見知らぬ女の子。　時と場所を選ばず不意に現れ、いつの間にか姿が見えなくなっている。
とても無口で、おとなしい少女。　稔にはある理由があって、つきまとっている様子。

高鷺　花梨：稔のクラスメートで聖桜館学園内でも群を抜いて目立つほどのお嬢様。
一人で音楽室でピアノを弾いていることが多い。
おまじないという、意外な趣味も持っている。

ココ・夏野・パルフェ：聖桜館学園に留学してきた外国人。　肌の色や生まれの違いで
なかなかクラスに溶け込めずにいるが、人なつこさで頑張る元気な女の子。
放課後はアルバイトをしたりと、意外に苦学生をしているという噂。
 

キャラは原画家の野々原幹さんが描かれる、超可愛いロリキャラです。
ハッキリ言ってこの手の絵柄が好きなに人には堪らないと思います。

また、キャラクターの性格付けも絵柄に良くあった物ですし声優さんもピッタリです。

ＣＧのクオリティーには文句の付けるところありません。
立ち絵もイベントＣＧも非常にクオリティーが高いです。
それにキャラの表情も豊富ですし、立ち絵、イベントＣＧのポーズも良いです。

ちょっと残念なのが、イベントＣＧの数が少ないです。
ゲーム中は立ち絵の豊富さで余り気にならなかったけどＣＧモードで見ると…

ヒロインとのエッチは各キャラ２回です。　　あとサブキャラも一人…

背景は最近いろんなブランドさんも利用してる“草薙”制作の物です。
予算で変るのでしょうが、初恋の背景は結構クオリティー高いです。

主題歌は優しい感じの曲ですが、これと言った特徴の無い曲です。
ＥＤ曲は癒し系の曲で歌詞がちょっと良い雰囲気です。
 

ＢＧＭですが、ピアノをメインとして使った曲が多いです。
また、ＢＧＭの中に、既存の曲を一曲使ってます（Ｇｙｍｎｏｐｅｄｉｅ）

ＢＧＭの出来としましては、明るい曲より落ちついた曲がかなり良いです。
クオリティーも高く、シナリオ同様単なる単なる萌えキャラゲーＢＧＭじゃ無いです。

主題歌はもう一つでしたがＢＧＭは高評価です。

難易度も低めです。

▽コンフィグ 
セーブ＆ロード２０箇所（何処でも可）　メッセージスキップ（既読判定ON/OFF可） 
カーソル自動追尾ON/OFF　メッセージスピード調整　読返し機能（ボイスリピート可）
ＢＧＭ/ＳＥ/ボイス個別音量調整可能　　ヒロイン別/男女別音量調節可能 
マウス右/センターボタン機能割当可能

ゲームプログラムは、安定して動いてます。　動作も軽めです。 

システムはマウスボタンに機能割り当てれば使いやすいです。

おまけモードは、ＢＧＭ鑑賞　　ＣＧ鑑賞　　Ｈシーン回想
残念なのはＣＧ鑑賞モードに一覧表示が無いことです。
おまけモードは、ちょっと凝った仕様にした為使い勝手がもう一つです。

ファンタジー色の強い物語もありますので、リアルな世界感の恋愛ゲームしかダメな
人には向かないと思いますが、シリアス系のシナリオもありますし、そしてなにより
あの絵柄に引かれた人には、かなりオススメ出来るゲームです。