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ゲームレビュー

 
 
 
『女神様☆に お願いっ!!』   機種:Win95/98/Me/2000  開発:すたじお緑茶
 
あらすじ これでも私達冒険者なんですっ!! 

昼は何でもない、普通の学園『宝盛学園(ほうじょうがくえん)』 
しかしこの学園は夜になると、迷宮に一変します。 
そしてその迷宮の一番奥には太古の昔から、どんな願いも叶う 
『究極のお宝』が眠っていると言われています。 
その為学園には、『究極のお宝』を求め、多彩な学生が各方面から集まっており、 
主人公もそんな『究極のお宝』を求めた一人としてこの学園に編入し、 
生徒として登校してます。 

ゲームが進むにつれ、同じ様に『究極のお宝』を求めるヒロイン達と出会い、 
そして共に迷宮と化した学園内を一緒に『究極のお宝』を求め冒険します。 
出合ったヒロイン達と平日の昼間は普通の学園生活を送り、 
休日は目当てのヒロインとデートをしたり仲良くなっていくと 
Hしたり出来るようになります。 
そして放課後を過ぎると迷宮と化した校舎内でまた、お宝を求め探索の 
冒険の末は、そして…   彼らは何を見る事が出来るのか。 

(c)すたじお緑茶

シナリオ 選択肢を選ぶタイプのオーソドックスな学園物ADVゲームです。 
夜パート(迷宮探索)になると、RPG風のシナリオ展開になりますが 
やっぱり選択肢を選ぶだけで、レベルアップとか必殺技とは無縁です。 

お話は、終盤近くまでギャグ的な進行で、迷宮内の命を賭けた闘いでも、 
やっぱり、お約束な落ちは用意されてます(笑) 
でも、いくらお笑い系のお話でも、命がけの戦いには変りありませんから、 
選択肢を間違うとバッドエンドも待っています。 

物語も終盤になってくると、主人公の秘密があきらかになり、“誰の為に”、そして 
“何の為に”に迷宮の最深部にある「究極のお宝」を探すのかが、焦点となり、 
ドラマは展開して行きます。 
迷宮の最深部に辿り着いた時、このゲームのタイトルの意味が・・・ 
 

シナリオの出来としては、残念な所があります。 

『人間同士のドラマをもっとも描きたい。主人公とヒロインとの関係だけでなく、 
ヒロイン達同士の立場になった会話や葛藤、そして主人公の人間性等を 
もっと深く突っ込んでみたい。』 
このゲームの開発コンセプトにあった上記の内容が活かされてません。 
私としては、もっと突っ込んだ人間性描写に期待していたのですが、残念です。 
主人公もヒロインも中途半端な感じが拭い去れません。 
シナリオ中盤までのギャグの部分も、突っ込み役が居ない為に、大笑いできません。 

あと、シナリオの整合性に問題のある個所あります。

キャラクター/CG 「怪盗少女」佐倉 香梨奈  「魔法使い」宮内 美智子 
「不老不死の少女 」リディア  「お人形」麗花 

キャラクターは個性的で、魅力があります。 
ロリキャラっぽい顔立ちの割に比較的長身です。 リディアは逆ですが・・・ 
キャラの性格付けも良いと思います。 

CGですが、立ちキャラ1枚絵とも、いい雰囲気です。 
しかし服装がキャミソールの時の胸の描写は、いただけません。 
制服とかバニー姿の描写は良いのに・・・ 
特に“麗花”のセーラー服姿の描写は豊かなバストを良くあらわしてます。 

CG枚数は残念ながら少ないです。 イベント数があるわりには、何故かCGが無い。 
各キャラあと5枚は増やして欲しいです。 
ちなみに“えちぃ”は各キャラ3回です(笑) 拾ったアイテムでコスプレも・・・ 

背景CGですが、お手軽な物ですネ(汗) 描き込んだ物ではありません。

音楽 全12曲。 そのうちOPとEDがボーカル曲です。 
昼パートと夜パートで、主人公達の行動が、全く違いますから、曲風も 
AVGタイプとRPGタイプにわかれてます。 戦闘シーンの曲は、モロRPG風・・・ 
曲はゲームに合ってますが、耳に残る曲は無いです。 

あと、主題歌を歌ってる方が、上手じゃないから・・・(T_T)

システム システムはオーソドックスな物です。 セーブ&ロード(20個所)、音声ON/OFF、 
画面エフェクトスピード切換え、テキストスピード切換え、メーセージスキップです。 
動きは軽快ですが、残念ながら読み返し機能はありません。 

おまけモードは、CG鑑賞、シーン鑑賞、BGM鑑賞、緑茶の秘密(スタッフ秘話)です。 

あと、ゲーム中に“宝箱”を見つけると、中にURLの入っている物が2つあり 
ネット環境のあるPCなら、おまけ画像を見る事が出来るようになります。

総評 私は、このゲームに人間同士のドラマを期待してましたから、少々残念です。 
ゲームコンセプトを知らずに買っていれば、普通に楽しめたかも知れませんが 
それでも、平均点のゲームですネ! ここが売りっ!と言った所がありませんから。 
主人公を個性的なタイプにすれば、もっとお話が盛上ったかも・・・ 
ヒロインの個性に主人公が負けてると思います。 

悪いゲームではありませんが、人にオススメする良い所も余りありません。

 

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