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ゲームレビュー

 
 
 
みずいろ   機種:Win95/98/Me 開発:ねこねこソフト
 
あらすじ 普通の日常の普通の学園物です。(ゲームの世界の話) 
主人公は私学の学園に通う2年生。春休みを目前に迎えたころから物語りは 
進行していきます。 毎朝、妹の雪希と一緒に登校。 幼なじみの日和との 
お約束な会話。 クラスメートの清香との毎度の口喧嘩。 そんな普通の毎日が 
『ふっ』としたきっかけで、少しずつ変化して行きます。 
あなたは、どんな『みずいろ』を見るのでしょう。
シナリオ 普通の日常の普通の学園物なのですが、物凄く面白く感動します。 
なぜ、普通の学園物がこんなにも面白くなったのか? 
それはシナリオも勿論ですが、キャラ/主題歌/挿入歌/BGM/システム等を 
徹底的に練り込んだからでしょう。 それと、ゲーム内の矛盾を出来うる限り排除 
する為、過去パートの行動で現代編の設定が変るのも大きな一因です。 
まさに、普通をとことん極めた作品と言えるでしょう。 

攻略キャラの性格付け、容姿、表情も素晴らしいです。  
それと、なんと言っても主人公に嫌味がまったくありませんし、自分の思いを 
行動で示す所がとても良い感じを受けました。 

どのシナリオも、とても良いのですが私の一押しは『日和』のお話・・・ 
序盤は笑いで物語りの世界へプレイヤーを引きこみ、中盤はロマンスで 
ドキドキ胸が高鳴り、クライマックスで切なさに涙を零し、そしてラストシーン・・・ 
ハッピーエンドの嬉しさに、『じわっ』と、目頭が熱くなる。そんなお話です。 

全ルートやさしさが、いっぱい、いっぱい詰まったシナリオですよ! 

Hシーンは本編では1度きりで若干薄いのですが、攻略後のアフターストーリー 
が充実している為、充分楽しめます。 結構フェチ入ってます・・・

キャラクター/CG 幼なじみの『早坂 日和』  妹の『片瀬 雪希』  クラスメートの『小野崎 清香』 
雪希のクラスメート『進藤 むつき』  おっとりした先輩『神津 麻美』 の5人 
どのキャラも特徴のある性格を持っていますが、嫌味などありません。 
はっきり言って、『激萌えキャラクター』揃いです。 萌え尽きるかも(笑) 
また、キャラの表情も豊かですし、声も良く合っています。 
これで、目パチ/口パクがあれば完璧です。 

CGは丁寧に描かれた、とても好感の持てる物です。 
淡い光の反射などもキャラを活き活きとさせています。 
背景も手抜きなど感じられません。 ゲームに良く合っています。

音楽 全25曲でその内、ボーカル曲が2曲(OPと挿入歌)曲数も充分だし 
特に主題歌が良いです。歌詞もゲーム内容とピッタリと合っているし 
憶えやすい曲で耳に残ります。 挿入歌もその場面に合った良い曲です。 
BGMはそれだけを聴いても充分楽しめるクオリティーの高い物です。 
それと、CD−DAはポイント高いです。音楽を大事にする姿勢が見れますし。
システム 本編プレイに重さはありませんし、画面の切換わりにもたつく事もありません  
選択肢を選び物語りが進行して行く、無難なシステムです。 
おまけモードにCG、BGMの再生の他、『読返し』や『シーン回想』もあり、 
充分だと思います。 また、おまけシナリオがメッチャ面白いです。絶品!
総評 人の死とか、どろどろした人間関係では無く、普通の日常の物語りで 
ここまで、心揺さぶられる作品は中々お目にかかれないでしょう。 
ゲーム中はその世界に深く引きこまれ、楽しくて笑い、切なさに胸が『キュッ』となり 
ゲームプレイ後は『やさしい気持ちが溢れ出す』そんな感じのゲームです。 
ねこねこソフトさんに『極める事の素晴らしさを教えられた』そんな印象を持ってます。 

学園物が好きな人、やさしさ溢れるシナリオの好きな人には 
私はこの作品を自信を持ってお奨め致します。

 

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