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あらすじ | 主人
公
「荒木昌平」は何の取り柄もない学生。 そんな彼がいつものように学園へ登校したある日、彼のクラスに転校生がやってくる。 転校生の名は「杉下ななか」 彼女は引っ込み思案で人見知りをする性格だった。 そしてある日、ひょんな事からクラスメートの反感を買いいじめられてしまう。 何故か彼女の事を放っておけない昌平は、クラスメートの花川かおりと一緒に なにかと転校生の事を気にかけるようになった。 そしてななかと恋に落ち生まれて初めての彼女ができた。 幼馴染のかおりや学園のアイドル的存在つぐみの間に挟まれ、なにかと邪魔をしてくる クラスメート藤井直矢の妨害を受けながら昌平はななかと不器用な恋愛を繰り広げる 純愛&アブノーマルアドベンチャー。 (c) イメージクラフト |
シ ナリオ | まず始めに、基本ルートとなる「初
めての恋愛」をテーマにしたシナリオについて。 あらすじにも書いてあるように、転校生“ななか”が来る事により、主人公とその周囲に 大きな変化が現れます。 ななかへのいじめをかばう主人公“昌平”と“かおり”。 これをきっかけに憧れの人“つぐみ”とも出会う機会が増えていきます。 取り柄の無い二人が、いじめを受けながらもそれをかばいあい、恋に落ちる様子と 恋人同士になった二人の不器用ながらも愛を深めていく様子を描き、この恋愛をきっかけに 自分に自信を持ち、いじめを跳ね除ける強さを持つ所までをプレイするシナリオです。 一言で言えば恋愛AVGの王道路線です。 このゲーム純愛路線でも「えっち」は複数回あり、その描写もエロイです。 この辺りは18禁ゲームの本来の姿勢を貫いており好感を持ちます。 ちょっと気になったのは、恋に落ちるきっかけまでは比較的尺も長く書かれてますが 心理描写とかは浅いです。 特に主人公が自分の部屋で悩むシーンとか、あまりにも 淡白で拍子抜け・・・ もっと悩む所も丁寧に書いてほしいです。 もともと主人公は行動で示すタイプじゃ有りませんし、これで考え無しだと主人公として痛いです。 思い悩み、自分に自信を持ち、強くなって行く所を上手く書ければ良いゲームとなったでしょう。 これは、これから書く純愛路線の裏シナリオとも言える、このゲームの売りともなる アブノーマル路線を際立たせるのにも大切な事です。 表と裏のギャップが大きければ大きいほど、このゲームの真価を発揮出来ますので。 つづいて、Slow Stepの裏の顔となるアブノーマル路線のシナリオですが、“ななか”の淫乱化が 早過ぎる事を覗けば、結構楽しめるシナリオでした。 特に主人公をいじめる嫌なヤツ“直矢”がウラで暗躍し、主人公“昌平”を利用して ななかを性奴に落として行く所や、昌平憧れの人“つぐみ”ルートBADENDなどなど。 また、こちら側のシナリオでは、ななかのいじめ実行犯的存在 “きよか” “さや”を 交えた、3P、4P、5Pもあります。 私としてはこちら側のシナリオを、えっちイベント数も多く、えろえろなのを評価してます。 |
キャラクター/CG | 杉下 ななか:本作のメインヒロインで突然転校してきた女の子。 とある出来事でクラスの反感を買い、いじめの対象となる。 大人しく引っ込み思案の性格。 やさしい主人公に好意を持つ。 花川 かおり:主人公とは小学生からの知り合いであるが、特に親しい居間
柄では無かったが 藍原 つぐみ:学園のマドンナで、学園理事長の孫娘。 主人公“昌平”の
憧れの人。 野村 きよか:藤井の取り巻きの一人。 容姿端麗でお嬢様では有るが、わ
ががまで横暴。 菊地 さや:藤井の取り巻きの一人。 ロリな容姿ながら性格極悪。 藤井 直矢:主人公のクラスメートで、成績優秀スポーツ万能で、女の子の
憧れ。 キャラクターの性格付けと声優さんの声質イメージは悪くない。 “いじめっこ” と “いじめられっこ” いかに陰湿な感じを出すかには成功している。 ただ、いじめを受けるヒロインを守ってあげたいとプレイヤーに思わせる事は若干不足気味。 こっちは声優さんの演技って言うよりシナリオの問題もあり。 次にCGについてですが、立ちキャラ絵のクオリティーが気になります。 これの原因は塗りにあります。 輪郭線をハッキリ描かない手法を用いるなら、丁寧な 塗り方が必要になりますが、立ちキャラでは雑な塗りに感じます。 また、通常シーンでは立ちキャラが腰下まで描かれている為、人物が小さくなり元解像度の 問題で線が荒くなってしまっている。 立ちキャラをバストアップにして大きく描けば この解像度でも問題ないと思うのですが・・・ これは塗りにも影響してると思われます。 元が大きければ塗りも丁寧に出来ますし。 キャラデザインが可愛く出来てるのに、立ちキャラ絵で損してます。 ・・・残念! あと、キャラの表情数は多くは無いけど、平均的な数だと思います。 問題なし! つづいて通常シーンの背景画についてですが、こちらは画面全体表示では無く、 画面上から4分の3ぐらいまでが背景画で、その下がメッセージウインドなりってます。 立ちキャラは背景画を貫きメッセージウインド下まで画面全体表示となってます。 背景画の枚数は少なくクオリティーもそんなに高いものではありません。 イベントシーンですが、こちらはもちろん全画面表示で、今まで苦言の物とは違い、 人物も丁寧に描かれており、塗りも力の入ったもので好感が持てます。 光の使い方、キャラの表情などかなり良い感じで仕上がってます。 どーして、これだけのものが描けるのに立ちキャラの塗りは悪いのでしょう? 殆どのCGを原画家さんが仕上げたらしいのですが、立ちキャラの塗りは別人かも? 立ちキャラ絵が問題無しなら、もっとキャラが生きてきたと思います。 キャラデザイン自体は可愛いのですし、女性原画家らしい優しい絵柄ですので。 |
音 楽 | 全曲数9曲・・・ 最近のゲー
ムにしては、かなり少ない。 でも、このゲームのサウンドは「I’veサウンド」です。 主題歌Slow Stepを歌うのは、Healing Lerf(島宮えい子+川田まみ) この曲はかなり良いですね! 耳に残りますよ。 BGMの方はこれと言って、特徴のある音使いとかしてないので印象には残りにくいが ゲームシーンにはあってます。 一言で言うなら「可もなく不可もなく」です。 OPムービーはアニメを使っていてそこそこ良い感じ。 |
シ ステム | ゲームの進行は、選択肢を選ぶオー
ソドックスなAVGです。
難易度は中ぐらい。(全てのシーン見るのには中の上) ▽コンフィグ ビジュアルアーツ系が使用してるシステムでゲームプログラムは安定してます。 おまけモードは、BGM鑑賞 CG鑑賞 Hシーン回想 |
総 評 | 原画の「しゃりふらさん」とシナリ
オの「モーリーさん」の実質上デビュー作となる 「Slow Step」は荒削りなところも多々有りますけど、純愛路線とアブノーマル路線の 2本柱がありますので、両方を一本のゲームで同時に楽しみたいって欲張りなゲーマーには オススメ出来ると思います。 尺もそんなに長くありませんので、気楽にプレイ出来るかと。 |