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あらすじ | 時代は大正。
明治と昭和の狭間にある、ほんの僅かなその時代。 ひらひらと紅く、黄色く木の葉が舞い降りる季節。 帝都からやって来たのは一人の青年。
ただ父から言われ、たどり着いたその街。
出会うは少女。 二人の少女。 流れのままに過ごす日々の中で、青年は一人の少女とやがて心通わす。
拭えぬ運命に戒められ……
それでも、ほんのひと欠片の幸せを追い求めた、少女と青年の物語が、
(c)すたじおみりす |
シナリオ | 主人公“嘉神悠志郎”は、父の知人である有馬神社の神主 “有馬一哉”が
身体を壊し、祭りの準備もままならないことから、父の言付により、有馬神社へ修行を兼ねて、奉公に赴きます。 そこで出会う2人の少女を中心に物語は進んでいきます。メインヒロインの2人は、陰と陽 光と影のような存在です。 月陽炎のオフィシャル紹介文
月陽炎のお話は、母の愛と血縁。そして家族がテーマになっているようです。
このお話には、完全なハッピーエンドは存在しません。
ゲームのシステムの関係で一度目のプレイでは、ベストEDには、辿り着けません。
シナリオ全体の評価として、とても良く出来ております。
少し残念な所は、謎が解けて行く所で、もっと『ハラハラ、ドキドキ』させる展開を
おまけ・・・
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キャラクター/CG | メインヒロインは、銀髪で対人恐怖症ながらも家事全般をこなす『有馬 柚鈴』
柚鈴の異母姉妹であり、超活発おてんばで、貧血持ちの『有馬 美月』の2人 そして、3姉妹の長女で、一見冷たい感じの日本美人『有馬 鈴香』 有馬家の後妻で、美月の実の母『有馬 葉桐』 柚鈴の友人の『幸野 双葉』 以上5人が攻略対象です。 性格付が5人とも大きく異なりますし、可愛さ爆発ですから、プレイが楽しいです。
CGの評価ですが、ヒロインの立ち絵、1枚絵とも、良く描きこまれております。
イベントシーンは、比較的えちぃシーンのCGが多いです。 |
音楽 | 全36曲 ボーカル曲は主題歌の1曲です。
曲数は物凄くありますね! 各シーンに合わせて曲作りをしたと思われます。 これだけの曲数ですから、各シーンにピッタリあってます。 あと曲自体は短めです。 音の方向性は、昔懐かしいシンセサウンドが多いです。 ムーグがシンセの代名詞だった頃の音色です。 ・・・マニアには涙物です。 シナリオの中でハーモニカを吹くシーンが有り、曲も2曲ありますが、残念ながら 完全なエミュ音になってません。 いっそのこと生録すると良かったのに・・・ ちょっと残念なのが、おまけのBGM再製で、主題歌とフルコンプ時のメニュー画面の
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システム | システムのバックグラウンドは、リメインさんブランドですから同じかも知れませんが、
使用感は、違います。 セーブ&ロードで画面が記録されない事が特に・・・ メッセージスキップ有り。 既読判定有り。 読返し機能有り(ボイスリピート無し)。
デフォルトでは、メッセージウインドは表示されず、フォントに黒の縁取りが付く仕様。
おまけモードは、CG鑑賞、音楽鑑賞、えちぃシーン鑑賞、アイテム鑑賞です。
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総評 | 血縁、家族、宿命、愛が絡み合い、切なさが溢れるゲームです。
ゲーム序盤は楽しく、中盤から愛しさが溢れ、終盤に掛けて、謎が解かれていく事に より、彼女達の運命(さだめ)と自分の本当の姿(使命)が描き出されていく様子は、 プレイする事を楽しませてくれます。 また、声優さんの演技が実に絶妙で、キャラに良くあっており、楽しさを倍増させます。 シナリオも良く構成が練りこまれてます。 物語の舞台が神社ですから、巫女服姿はデフォです(笑) えちぃ巫女服シーンも!
物凄い感動作とは違いますが、心情を良く描き出した、切ない系の秀作です。
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