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ゲームレビュー

 
 
 
Wing&Wind  機種:Win95/98/Me/2000 開発:Clear
 
あらすじ 田舎に住む従姉妹から主人公に何気なく送られてきた誘いの手紙。 
数年ぶりに訪れたその町で主人公は一人の女性と出会う。 
数百年の時を変わらない姿のまま生きてきた結城紗夜。 
果てしない時を過ごしてきた彼女と、その町で出会った少女たちとのそれぞれの物語。 
(c)Clear (転載禁止) 
シナリオ ゆっくりとしたペースで語られてゆく物語は、このゲームの田舎町の雰囲気に良くあって 
いて、心が和みます。  ギャルゲーにしてはめずらしい牧歌的なシナリオです。 
物語りはゆっくり進むのですが、主人公の会話が面白いので、たるさはありません。 
何気ない日常会話の面白さは絶品です。 心温まるゲームです。 

このゲームは不老不死を題材にした物なので、ミステリー系のシナリオの様に思われ 
かも知れませんが、実は違います。    このゲームのキャッチコピーにもなってる 
『ただ、死なないだけ』が最初から真実を語っていました。 
ヒロインの紗夜が語る、生きる事の難しさ、寂しさ、そして楽しさが心揺さぶります。 

人は生まれてきた事に意味は無く、生きてゆく事が重要でそこに意味が生まれるのだと 
プレイヤーに訴えかけてくるシナリオのゲームです。 
1度目のプレイより2度目のプレイの方がより心打たれるゲームでした。 

あと、不老不死の紗夜の性格付けがプレイヤーの意表を突きますが、良く考えれば 
数百年の時を生き抜けば、あのような性格に変っていくのもわかります。 
また、変って行けなければ精神が持たないでしょう。 
不老不死のイメージに一石を投じたシナリオだと思います。 
しかし、ギャルゲーとして考えると萌えは若干少ないです。 萌えシナリオと言えるのは 
霞と若菜の2人でしょう。  Hの方は普通です。抜きゲーではありません。 

特にお奨めのシナリオは紗夜と梢。  梢のラストにはいろいろ考えさせられます。

キャラクター/CG 不老不死の『結城 紗夜』  いとこの『村上 若菜』  若菜のクラスメート『高槻 梢』 
田舎に来た時の遊び友達『早瀬 霞』の4人です。  あと駅前食堂のマスター(笑) 

キャラクターの性格的特徴ですが、まさに普通の人々・・・ ゲームの特徴と良くあって 
いるので、作品として見た場合は高評価ですが、商品として見ると萌えが少ないのが 
痛いかも知れません。 まぁ作品のレビューですから関係無いのですが・・・ 

原画のKEGさんのキャラはやさしい表情の娘が多く、好き嫌いが少ないでしょう。 
キャラのCGは表情はそれなりにあるのですが、ポーズが少し少ないです。 
一枚絵は丁寧に描かれた綺麗な物で、背景はゲームに合った淡い色使いで 
とても好感が持てます。

音楽 全25曲。 曲数も充分在りますし、ボーカル曲も2曲入ってます。   それとBGMが 
良いですね!文句の付け様もありません。 特にギターを前面に押し出した曲は絶品。 
OP/EDの曲も耳に残る良い曲で歌詞も心に届きます。
システム ゲームの進行は選択肢を選ぶオーソドックスな物です。 文字スピードも自由になるし 
オートモードも在ります。また、640か640+800の解像度のCGを選んでインストールする 
事も出来ます。 セーブはその場面も記憶するのでロードする時にわかりやすいです。 
おまけは、CG/BGM鑑賞とHシーン回想です。 あと一つ謎の『光る』があります(笑)
総評 とても良く出来たゲームで、心和みます。 またキャラが普通の人の様で親しみ易く 
違和感がありませんし、キャラの設定も良く練りこまれています。 
残念な点は、全体的にゆっくりなペースなのですが一部、急に進む所があり、そこが 
気になりました。 また、シナリオを楽しむゲームにしては難易度が高いです。 
あと、声が無いのは私としては寂しいと思います。 

ギャルゲーに牧歌的シナリオを組合せるとゆう実験的な所もありますが 
シナリオを読ませるとゆう点では充分にに高評価できるでしょう。 
心和ませるシナリオの好きな人には是非プレイして頂きたい作品です。


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