RTFファイルのフォントテーブルについて
MS Word 97/98が生成するRTFファイルでは、1バイト文字はそのままですが2バイト文字は16進数のShift-JISコードとして書かれています。
そしてRTFファイルの先頭部分に、このRTFファイルを作成／保存したマシンにインストールされていたフォントのリストが
{\fonttbl{\f2 \fswiss\fprq2 \fcharset0 Arial;}{\f1 \fmodern\fprq1 \fcharset0 Courier New;}
{\f4 \fcharset128 \'82\'6c\'82\'72 \'83\'53\'83\'56\'83\'62\'83\'4e;}
{\f3 \fcharset128 \'82\'6c\'82\'72 \'82\'6f\'83\'53\'83\'56\'83\'62\'83\'4e;}}
のように書かれています。
このうち「\fcharset128」とあるのが日本語フォントで、続く
\'82\'6c\'82\'72 \'83\'53\'83\'56\'83\'62\'83\'4e
が16進数Shift-JISコードで表現されたフォント名です。
つまり全角の「ＭＳ」は \'82\'6c\'82\'72
「ゴシック」が \'83\'53\'83\'56\'83\'62\'83\'4e
と、なります。
その下の \'82\'6c\'82\'72 \'82\'6f\'83\'53\'83\'56\'83\'62\'83\'4e
は「ＭＳ Ｐゴシック」です。
ちなみに「明朝」は \'96\'be\'92\'a9
と、なります。
なお、RTF ファイルは保存されるたびにそのマシンにインストールされているフォントの情報(プリンタドライバがプリンタフォント情報を持っているページプリンタを「通常使うプリンタ」にしていると、そのプリンタフォントも)を追加していき、さらに NT4 上などでは半角カタカナのフォント名が文字化けして記録されてしまうこともあり、次第にフォントテーブルが肥大化していく傾向があります。
そして、最終的にはフォントテーブルを Word が管理しきれなくなってファイルを保存できなくなってしまうこともあります。
「Word でファイルを保存できなくなったから助けて！」と頼まれて調べたファイルでは約40,000 個のフォント({\f40000)を抱え込み、フォント情報だけでファイルの半分以上を占めているものがありました。
そこでこの RTF ファイルを Word で読み込んで一度 *.DOC 形式で保存し、この *.DOC を再び読み込んで *.RTF として保存したところ、ファイルサイズが約半分になり、この RTF を編集後も無事に保存できるようになりました。
で、いちいち Word で RTF ファイルを読み込んで *.DOC 形式で保存するのも面倒だったので、複数の RTF ファイルを一度に DOC に変換する VBA マクロも作ったのですが、先日、こんなツールを見つけました。
(2007.11.14)