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2012年 6月 1日発行 No528
約束の聖霊
金田 佐久子
ペンテコステを迎えて
今年のペンテコステ(聖霊降臨日)は5月27日で、記念の主日礼拝をささげました。
率直に言って、ペンテコステは、クリスマス(降誕日)やイースター(復活日)ほどお祝いできていないと思います。もちろん祝会をすることばかりがお祝いではありません。主日礼拝において、聖霊を心開いてお迎えし、神に栄光を帰す礼拝においてまことにお祝いができるのではないでしょうか。何よりも、聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです=iコリント一12・3)から、教会が信仰告白に立ち、さらに救われ洗礼を受ける方が起されるとき、聖霊がほめたたえられる祝いのときとなるのではないでしょうか。ここに教会の祈りが集められる必要があります。
聖霊を与える約束
聖霊が降る約束は主イエスによって弟子たちに与えられました。
「わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。この方は、真理の霊である。」(ヨハネ14・16〜17)
主イエスは、十字架に引き渡される前に、弟子たちに、聖霊を遣わしていただくよう父なる神にお願いすること、父なる神は別の弁護者・真理の霊なる聖霊をお遣わしくださること、聖霊は永遠に一緒にいてくださることを告げられました。ヨハネによる福音書第14章17節後半にはこのように告げられています。
「この霊があなたがたと共におり、これからも、あなたがたの内にいるからである。」
別の弁護者なる聖霊は、主の弟子たちの内にいてくださるので、どこにおられるかと探す必要はありません。聖霊は、弟子たちの近くどころか、さらに深く、内に共に住んでくださるのです。
地上で働くイエスの霊・聖霊
十数年ほど前ですが、前任の島隆三先生に「聖霊って何ですか」と質問した時、「地上で働くイエスの霊である」との答えをいただき、「なるほど、そうか」と腑に落ちたことを思い出します。
新しい「別の」「弁護者」であられる聖霊です。
主イエスの地上の生涯の最後の数年を共にした弟子たちにとって、「既に」いた「弁護者」は主イエスでありました。イエスの後についていき、イエスに守られて、共に食事をして、イエスの声を聞くことができました。いつも主イエスが先立ってくださいました。しかしこれまでのようにはいかなくなります。主イエスはいなくなってしまうからです。十字架に死なれ、復活させられ、天に昇られるからです。
聖霊は、主イエス同様の弁護者であり、傍らで慰め、助け、とりなし、弁護してくださいます。わたしたちに真理を示し、真理に生かしてくださる。わたしたちから決して離れず、永遠に共にいてくださいます。
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