建築あそび記録 佐藤敏宏 作成

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八重樫直人さんの記録  3 の1      

注意 以下の文書と写真は八重樫直人さんの厚意により掲載出来ました。八重樫さん感謝いたします m(_ _)m 写真はスライドを私が撮ったもので良い画質を求めの場合は雑誌等で
   00年8月5日は山中新太郎さんと共催でした




 


2000年8月5日 建築あそび記録  講師 建築家 八重樫直人さん


八重樫 前座ですから簡単に。
    拍手パアチパチ
佐藤 そんなこと言わないでズーとやってて良いから。

八重樫 事務所では二つ住宅を作って、一つは青森に去年竣工したものと、次のは先月竣工した山形の住宅。二つ作って見て、初めて解ることもいろいろあって、じゃ自分は何を作ろうとしていたかっていうことが、いくつか解って来たんで、それを軸に少し細かい説明して、後はスライドを流すことにします。ピントが菅波合ってないような気がする… もうチョイ。

菅波 佐藤さん、眼鏡ってぼくのありますか



佐藤 あるよ。眼鏡忘れないようにね…
笑い
八重樫 そんな適当なもんで良いのかな。

菅波 僕が忘れていったの。

八重樫 あぁそうなのか。それ自分の眼鏡。

菅波 自分のです。

八重樫 あそう。あそこに忘れていったんだ。ああ良いね良いね。
それで、上が非常に抽象的な図なのですが、上が青森、真ん中が山形で一番下がいま設計完了した、東北大学の創造工学センターで1000平米ぐらいの建物ですけれど。でまぁー、これでやってきたことは、平面に黒くハッチをつけてる部分がある一定の形なんですが。

あのぉー、僕ら中間領域、英語で書いて、インビトイーンとなlっていますけども、中間領域ということを非常に考えてやっていたような気がします。

例えば住宅にはリビングがあったり、ダイニングがあったり、あとプライベートルームがあるんですけども、どういうクライアントが住むかと言うことを考えながらどれだけ中間領域として部屋の機能を取り出すことができて、パブリックではない、セミパブリックなものを作り上げることができるか、どれだけそれを建築内部に取り込んでいけるかということを考えていた気がします。

この黒いところが中間領域、インビトイーンと言われてるところの形態ですけど。
青森の場合はL型の形態をしてて、山形の場合は十字形 をしていて、創造工学センターの方は、一寸変形な鍵型をしいることになっています。
上の二つは中間領域が内部インテリアなんですが、創造工学の方はエクステリアの方で中間領域を設定すると考えました。

 青森は平屋で山形は2階建て創造工学は、ほとんど平屋みたいなもんでしけれども、中間領域として、例えば山形、青森で言うとダイニングとリビングを取り出して、さらに土間を付加して、土間の空間とリビングみたいなモノを中心に作ってますね。
景観としては上が全部北。

佐藤指示棒の箸をさしだす。箸!!! 爆笑
        
北になるわけですけれども、コチラ側がちょうど五戸という小さな町がありまして、コチラ側がリンゴ園に対する緑地帯と言いますか、大樹群がある。それを貫くような形で風景を構成しました。
 最初に青森の方をやってしまいますが、

佐藤 そうだ電気消そうか・・うしろ後ろ・・どうぞ。

 これが今見た、平面では、平面と立面どうも一致してないかもしれませんけれども、こうした外観をしてるものがあって、いま言ったのが東側にこういった大樹群があって、西側には、こちら側には典型的な都市風景があるわけですけれども、それに対して土間の大扉を閉じてる状態ですが、この場合は施主が、あるアクティブな行為をもって開けるけですが、そういったものを都市側に用意しよいうことです。 



これが逆から見た景観で、西側の方にはこうした、典型的な日本の風景広がっている。でコチラは居間と寝室があるわけすが、かなりプライベートな部分をもってきて解放しているような構成にしている。






                 これがアイレベルから見たところで、ちょうど西側から見てますが、ここがそういったこれから出て来るであろう土間の空間で、普段は閉じている状態も選択出来る。このあたりが解放可能ですから、大扉を開けることによってかなり都市の方へ、前庭を含めて都市の方へ意識が広がる感じです。



 


もれはさらに、では次








               これは東側から見たやつです。これがインビトイーンの空間の…






佐藤 そんなに急がないで、写真撮る間ないから

八重樫 これから始まるわけですが、外壁材はガルバリューム鋼板ですけれど、これを作った作り方というのは基本的に青森という厳しい状況で、冬期間の状況で雪が降ったりとか、風をプロテクトするために一つのシェルターを用意してそれを折り曲げてものごとを作っていく。
そのため樋もないんですが、というのはスガモリとかで、毎年壊れていくことが多いので、それをなくしました。これは完全閉じてる状態ですね。



 これはこの開閉の扉を開けると内部の空間が映し出されるわけですが、ここにある障子戸、ガラスの入った障子戸があって、ここから向こうがかなりプライベートな空間で、ここに3枚ある、これを開けると向こうにダイニング、リビング等ワークスペースが拡がっている





 
これが大扉を閉じた状態で、土間の空間の突き当たりを見てる。左に曲がるとその内部の領域が見えてくる。









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