当院では平成22年2月より禁煙外来を開設し、日本禁煙学会の専門指導医、呼吸器、循環器専門医による禁煙治療を健康保険で実施しています。
ご自身のタバコの健康障害の回避や、ご家族の健康被害を気遣ってなど、禁煙の動機はさまざまですが、喫煙できる環境の狭小化やタバコの値上げに伴い、禁煙に踏み切ろうと決心される方が急増しています。
禁煙は健康にも美容にも、家庭や社会の環境にもよいことばかりです。しかし、喫煙は“ニコチン依存症”のため、やめたいと思っても実際の禁煙は大変困難です。
禁煙外来で治療という形でご援助します。迷っている方も含めて、禁煙外来の受診をお勧めします。
1)
禁煙の保険診療には、厚生労働省の一定の基準があります。患者さんサイドの基準に限定すれば、①質問票による“ニコチン依存症”判定で5点以上、②喫煙量が本数×年数で200以上というものです。この基準は一見難しそうですが、ふつうにタバコを吸っている方ならほとんどの方が満たします。心配なさらずにご来院ください。
2)
治療薬は、タバコを吸いながら禁煙できる「チャンピックス」内服薬と、ニコチン含有の貼布剤である「ニコチネルTTS」を当院では採用しています。ほとんどの方が、禁煙成功率の高いチャンピックスの内服を選択されます。
3)
禁煙治療期間は2か月から3か月となります。その間初回を含めて5回ほど受診していただきます。
禁煙に健康保険が使えるようにはなりましたが、一定のご負担は生じます。自己負担割合によりますが、3割負担で3か月18000円くらい、1割負担ならその3分の1です。タバコ代よりずっと安い金額です。
当院の実績では、禁煙外来の3か月通院の終診時に88%の方が禁煙に成功しています。
当院では、平成22年2月1日より敷地内禁煙となりました。
これに伴い、玄関等病院敷地内に設置してあります灰皿は撤去いたしました。
当院を利用される全ての方々にご理解とご協力をお願いいたします。
当院のホームページに「禁煙のすすめ」というコラムを掲載しています。タバコの健康・被害や禁煙の効果について、くわしく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。