資料室

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 触る研究会・触文化研究会の会員の活動のきっかけ・アイディアのきっかけとなりそうなものをいろいろ集めてゆきます。また、触る研究会の例会でも展示市、皆さんの感想などうかがいます。(順次追加します)

*資料の数が多くなってきたので、部類分けして整理しました。

目次
1 立体地図・地形模型
触る地球儀
日本近海の海底触地形図
山梨県韮崎市付近の扇状地模型
「日本とその周辺」のレリーフマップ
ニシムラ精密地形模型の商品(だんだん地図、百名山地形模型、トポマップ)
トラストシステムの立体地図・地形模型

2 触地図
指と音でたどる飛騨高山観光マップ
京都市営地下鉄東西線案内マップ
大陸の移動の図
布製の触地図

3 絵本
ユニバーサルデザイン絵本センターの絵本たち
「テルミ」

4 建物模型
合掌造りの模型
姫路城大天守の紙模型

5 動物模型
「週刊 日本の天然記念物」の動物たち
動物の立体パズル
ドイツ製の動物模型
やまね工房のぬいぐるみ
タッチカービング
小鳥日和・野鳥美術館
昆虫サイエンス

6 形を組み立てるためのパーツ
マグネット スティック アンド ボール
ジョボブロック
マジキャップ

7 彫像など
ミニ石膏像
石膏像・レリーフ
仏像

8 標本類
貝の標本
海岸動物

9 その他
点図による歴史上の人物(17名)の似顔絵
物体の外形を写し取る道具
「手で見る作品ガイド」
手さぐりゲーム
布見本
ガラス作品


1 立体地図・地形模型

◆触る地球儀
 直径 65cm、周囲約 2mの塩化ビニル製のボールをベースにして作った地球儀です。大きいにもかかわらず、軽くて持ち運びが容易で、ぶつけたりしても壊れにくいです。

〈制作までの経緯〉
 このような大きなボールを使った地球儀の製作は、一般の小学校に通っている見えない生徒のための教材として、太田博さんというボランティアの方が考えられたものです。その製作法も下のホームページで公開されています。
http://www.asahi-net.or.jp/~fh7h-oot/Volun/vol2a/vol2a.html
 太田さんは、児童が両手をいっぱいに広げてなんとか触ることができ、地球の大きさ、各大陸の大きさや分布、日本との比較などを体感できるものとして、直径65cmの地球儀を作りました。
 私はこの地球儀を触って、ぜひ盲人情報文化センターのボランティアたちで製作してみようと提案しました。太田さんの作った地球儀は小学生が対象ということでとてもシンプルなものでしたが、私たちは小学生ばかりでなくより多くの見えない人たちに利用してもらえるようにとかなり精緻なものを目差しました。
 私がまず考えたのは大きさの問題でした。両手を使って自在に触るためには直径65cmはちょっと大きすぎる、できれば直径40〜45cmくらいにできないかと思いました。しかし、その場合だと縮尺は3千万分の1以下になり、ヨーロッパや中東の小さな国々は十分示すことができません。直径65cmだとこれらの国々も示すことができ、またこの場合だと縮尺は2千万分の1で、地球儀上の 1cmは実際の 200kmに相当することになります。都市間などの距離を指や巻尺で測れば、その間の実際のおおよその距離を簡単に推測できるわけです。このようなメリットを考え、直径 65cmのものを作ることにしました。

〈特徴〉
 同じ縮尺による比較: これまでの(点字の)世界地図だと、例えばアフリカは 4,500万分の1、ヨーロッパ主要部は 600万分の1といったように、地域によって縮尺が大きく異なっていますが、地球儀ではもちろん縮尺が同じ(この地球儀では 2,000万分の1)で容易に比較できます。
 精確な形: 陸の部分(大陸と島)には、2mmくらいの厚さのフェルト地の布を貼っています。スムーズな触知のためにはラフな概形でもいいのですが、利用者の広範なニーズに応えられるよう、より精確な形を切り出しました。
 国境線: 布の上に 2mmくらいの太さの紐を貼って国境線を示しました。140ヶ国ほど示されています(ルクセンブルク、カタール、バーレーン、南太平洋諸島の国々などは示すことができませんでした)。
 都市: 首都をはじめとする主要な都市を、低面の直径が 3mmほどのビーズを貼り付けてしめしました。約 60の都市が示されています。上でも述べたように、都市間などの距離を簡単に推測できます。
 緯度と経度: 赤道は4mm幅の赤いテープで、0度・180度の経線は3mm幅の黒いテープで示しています。また、赤道と平行にほど 6度弱おきに走っている緯線が確認できます(北回帰線・南回帰線は赤道から 4本めの位置です)。
 点字表記と解説: 国名や都市名にはできるだけ点字の表記を入れました。多くは略称なので、別に点字の解説を作りました。この解説では、点字表記を入れられなかった国・都市名についても説明しています。

 このような地球儀により、地球全体の海陸の分布の様子(太平洋の広さ、アフリカの大きさ、南半球の大部分が海だということなどが実感できます)、各大陸の形や大きさ、各国の位置や形、主要な都市などを、触って知ることができます。

 第1回例会でも、見える・見えないを問わずとても好評でした。とくにOSさんは、海と陸の違いが瞬時に分かって良いと言っていました(塩化ビニルとフェルト地の布で、材質感がまったく異なるためです。点図だと、輪郭線のどちら側が海か陸かを判断するには少しですが時間がかかります)。

(2003年4月)

*この方式の地球儀の難点は、ボールから次第に空気が抜けていくことです。空気を詰めればある程度元に復しますが、1年くらい経つと、ボール表面と布の接着部に皺が寄ったり、布と布との境界が離れてきたりしています。
(2003年12月追記)

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◆日本近海の海底触地形図
 私の要望に応えて、太田さんが製作してくださいました。
 ほぼa3サイズの大きさで、だいたい東経128〜147度、北緯28〜46度の範囲です(北東端はクナシリ島、南西端は奄美大島)。
 縮尺は、水平方向が 500万分の1(10cmが500km)で、垂直方向はその約10倍(1cmが5000m)です。
 (写真は、太田さんの「点字教科書と触地図フォーラム
で公開されています)

 初めに、作り方について、太田さんのメールの文章などから簡単にまとめます。
@まず、「総合大地図」(小学館)に出ている海底地形図より、
 200m, 1000m, 2000m, 3000m, 4000m, 5000m, 7000m, 9000m
 の8本の海底等高線データを抜き出す。
A各等高線に沿ってスチレンボードを切り出す。(スチレンボードの厚さは、7000mと9000mが 4mm、その他は 2mm)
 さらに、切り出したスチレンボードの周囲は、海底面の連続性をできるだけもたせるために、また触った時の滑らかさのために、大きく面取りをする。
 また、日本列島や大陸などの陸部分は、海岸線に沿って軟らかい布を切り出す。
B仕上げとして、深度が深くなるにつれて、濃い青に変っていくように、各ボードに異なった色の薄い紙を張る。
 この深度の色分けのイメージを、紙表面の触感の違いでそのまま表現するのは難しいので、とりあえず、「すべすべ」と「さらさら」が交互に繰り返す(200mはすべすべ、1000mはさらさら)ようにした。

 次に、皆さんの触っての感想です。
 見える人たちもふくめ、これは感動ものだったようです。
 メールによる感想をいくつか紹介します。
OS:海底地形図 すばらしいです。面積が広すぎて他と比較しにくい場所もあったけれど、玄界灘のあたりが200メートルしかなかったことや、改めて日本海溝の長さ・深さなどを実感できたり、大陸棚もわかりやすくて、とにかくいいものだと思いました。
MT: 目で見た感じよりも触ってみた感じの方がより、リアルに感じたのは「海底地形図」でした。目で見ていると、色や段差に惑わされることがあってはっきりと感じられないものがアイマスクをして触ってみるとじつにわかりやすい。
NS: 普通の地図は色で深いところ浅いところの区別が出来るようになっていますが、触ってみて しっかり実感できた感じがします。海の中の周りより少し高くなっているところなど 今までに色別でなんとなく見たような気はしましたが、しっかり実感できました。……陸地の手触りはとてもよかったのですが、やわらかすぎて日本の外形がわかりにくかったように思いました。……時間があれば私も作りたいし、盲学校にひとつあればいいのにと思います。普通校にあっても結構興味を持つ子がいそうです。

 私も、何度も触ってみて、いろいろなことを納得しています。上にも書いてあったように、九州と朝鮮半島が 200m以下の浅い海でつながっていること、日本海溝が南北に延々と深い谷のように連なっていることのほか、日本海中部には南から北にまるで半島のように2000m以下の部分が突き出していること、三浦半島あたりから周りに比べて浅い部分が南に向ってずっと延びていること、紀伊半島や四国の南はかなり急激に5000m近くまで深くなっていること、伊豆諸島付近ばかりでなく、九州の南にも2000m以上はある海山のようなのがかなりあることなどに気付きました。

(2003年9月)

*その後、太田さんはA4サイズの簡易型の海底触地形も同じ方式で作りました(範囲は青森県から九州まで)。
 そして、この地形図をタブレット上に置き、海底の深さや地名など、知りたい箇所をペンでクリックすると、その深度や地名を音声で知らせてくれるようなプログラムを作制しました。
 このような音声との組み合せは、触地図に限らず、絵本やゲーム、各種の学習教材に応用できそうです。
(2004年2月追記)

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◆山梨県韮崎市付近の扇状地模型
 太田さんの製作。等高線に沿って切り出した厚紙とスチレンボードを積み重ねる方法。
 1900m〜500m部分(山間部)は、等高線の間隔200mで 2mmの厚さのスチレンボードを重ね、500m〜300m部分(扇状地)部分では、等高線の間隔20mで 0.2mmの厚さのケント紙を重ねている。
 山部分と扇状地部分の違いが、スチレンペーパーと紙の触感の違いで、とても分かりやすい。山部分では2つの深い谷のような地形を確認でき、扇状地部分では細かく波打つようにカーブしている扇形の等高線を観察できる。

(2004年2月)

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◆「日本とその周辺」のレリーフマップ
 300万分の1の日本列島のレリーフマップを安く入手しました。約65cm×45cmの大きさで、北海道から九州までがぎりぎり入っています(この大きさの枠に収めるために日本列島はやや北に傾いている。南西諸島は、本来の位置には入らないので、九州の東の太平洋上に置かれている)。
 山地・山脈部分はよく分かるが、海岸線がまったく触覚では分からないため平野部分は識別できません。(一般のレリーフマップでは、海岸線は触ってほとんど識別できないのが難点。)
 そこで、海岸線には細いレース用の糸を張ってもらいました。
 こうすると、平野部分もふくめ地形の様子がかなりよく分かるようになり、また淡路島や佐渡島などの形もよく分かります。

(2004年2月)

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◆ニシムラ精密地形模型の商品(だんだん地図、百名山地形模型、トポマップ)
 ニシムラ精密地形模型は主に官公庁や博物館など用の立体模型を提供してきた会社ですが、最近は一般用に等高線を利用した各種の地形模型も販売しています。
 今回の購入に際しては、会社の方から、十分触って分かりまた壊れないように、いろいろな工夫・配慮をしていただきました。

●だんだん地図
 手作り立体地図。カッターで簡単に切れるスチレンペーパーを使用。等高線を切って、重ねて、貼って、地形模型を作る。以下の完成品は、会社の方が作ってくださったものです。
・日本全図(作る前の物と、完成品): 縮尺 1/600万、完成寸法 35cm×20cm、等高線は 0m 100m 200m 500m 1,000m 2,000m 3,000m
 広い平野(0〜100m)は 関東、名古屋付近、北海道の東側くらいで、大部分が山岳であることが分かる。ただし、触知のためには縮尺が大き過ぎる。
・富士山(完成品): 縮尺 1/20万、完成寸法 19cm×28cm、高さの誇張率 2倍、等高線の間隔 100m、高さ 0m〜3,780m
 北は富士五湖から南は駿河湾までで、裾野の広い滑らかな富士山の形がよく分かる。駿河湾の海岸線、東海道新幹線、東名高速、100m 200m 300m …… 1000mの等高線、富士五湖の一部なども確実に触知できる。
・淡路島(完成品): 縮尺 1/30万、完成寸法 13cm×18cm、高さの誇張率 3倍、等高線の間隔 100m、高さ 0m〜600m

●百名山地形模型
 全て7cm×7cmのサイズで、材質は石膏。(価格は各 500円)
 実際の商品はカバーされているが、触って観察できるよう、会社の方に、カバーをはずして台に取り付けてもらい、さらに触っても石膏が磨耗しないよう、色スプレー、ラッカー、ニスで数段階の補強をしていただきました。
・利尻岳:縮尺 1/28万、等高線の間隔 100m、高さの誇張率 2.8倍、高さ 0m〜1,721mまで。
 島の形がよく分かる。富士山を急にしたようなきれいな形。
・阿寒岳: 縮尺 1/10万、等高線の間隔 60m、高さの誇張率 1.66倍、高さ 600m〜1,499mまで
 雌阿寒岳と雄阿寒岳の山頂がよく分かる。雄阿寒岳の山頂には、火口と思われる穴を確認できる。
・八甲田山: 縮尺 1/15万、等高線の間隔 100m、高さの誇張率 1.5倍、高さ 500m〜1,584mまで
 思っていたより山の傾斜は緩やか。
・阿蘇山: 縮尺 1/40万、等高線の間隔 100m、高さの誇張率 4.0倍、高さ:200m〜1,592mまで。
 広い火口原や外輪山がよく分かる。

●トポマップ
 精密に等高線を再現した地形模型。材質は石膏。観賞用のケースに入っているが、百名山地形模型と同じように、ケースから出して台に取り付け補強してもらいました。
・箱根: 縮尺 1/10万、完成寸法 16cm×16cm、等高線の間隔 40m、高さの誇張率 2.5倍、高さ 40m〜1,440mまで(芦ノ湖は 720m)
  中央の高い山、その回りの火口原(その一部が芦ノ湖)、その外側の外輪山、さらに深く刻まれた谷の細かい様子など、とてもよく分かる。

*一般のレリーフマップより、等高線を利用した地形模型のほうが触知のためには利点が多いように思う。

(2004年2月)

◆トラストシステムの立体地図・地形模型
 ニシムラ精密地形模型の製品が等高線を利用していたのにたいし、トラストシステムの製品は地図データをそのまま立体的に精密に表現しています。

●日本立体地図カレンダー2005
 大きさは約70cm×45cm。縮尺は315万分の1。比高は、平野部が20倍、山岳部が10倍で、地形の起伏がとても強調されている。
 この立体地図では、陸地部分が0,1mmくらいは高くしてあるようで、海岸線をほぼたどることができる。海岸線や島など、とても細かい所まで精密に表現されていることが、触ってもかなりよく分かる。

●黒部川流域立体地図
 縮尺は18万分の1。比高は1.25倍。
 富山湾に面した黒部川の扇状地のきれいな形と、それから日本海に続くいくつかの海底谷の様子がよく分かる。

●阿蘇山
 縮尺は12万分の1。比高は1.5倍。
 阿蘇山から有明海にいたる地形が示されている。中央の高い火口丘、外輪山などがよく分かる。

●有珠山・昭和新山〜洞爺湖
 縮尺は6万分の1。比高は2倍。
 まず、広いカルデラ湖・洞爺湖が目立つ。中央の火口丘中岳と、有珠火山群がよく分かる。

(2005年2月)

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2 触地図

◆指と音でたどる飛騨高山観光マップ
 飛騨高山観光誘致東京事務所が企画し、高山市が視覚障害者に無料配布している、音声ガイド付触地図。
 A4版の極めてシンプルな触地図とCDのセット。高山駅周辺の観光名所等を、主な道路や川を手がかりにたどることができる。地図上の名所等には番号が付され、 CDでそのトラック番号を選んでその詳しい解説を聞くようになっている。
 触図と音声を組み合せることで、図上の点字表記を簡素化でき、また点字読みが得意でない者にも使いやすくなる。

(2003年4月)

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◆京都市営地下鉄東西線案内マップ
 京都の点訳サークル「こすもす」のOOさんを中心としたグループが製作。エーデルを使い、横書き見開きで、左右のページが1つの連続した図になるように工夫されている。また、各駅とも、地下鉄駅の構内図と地上図とがセットになっている。

●私の感想(見える人のガイドなしで触っていますので、誤解などあるかもしれません)
 ・横書き見開きがとてもよくできていますね。両面を張り合わせていることで、図や点字も消えにくくなっているように思います。また左右のページをきっちり合せるのはとてもたいへんだったのではと思います。
 ・地下鉄の構内図とともに地上図を付けたのはとても良いと思います。見える人に場所を訊く時など、実際にとても役立ちます。
 ・私のように京都以外の者にとっては、やはりこの案内に載っている6駅を中心に全体図のようなものがあったほうが良いように思います。私がまず戸惑ったのは方向でした。2枚目の地上図で北の方向を確認できてちょっとほっとしました。
 ・距離感も分かりませんでした。しばらく触ってこれはとても大きく拡大しているだろうことが分かりました。初めに、例えば実際の10mに相当する長さを示すなりしたほうが良いと思います。
 ・エレベーター・エスカレーター・券売機・公衆電話・階段等、多くのものを図記号で示していますが、ちょっと種類が多すぎるように思いました。できれば、男子トイレ・女子トイレのように図と点字を組み合せたほうがすぐ分かると思います(これは私が点字をよく使っているからかもしれませんが)。例えばエレベーターは、口の開いた枠の中に「レ」と書くとか、権売器は線の途中に「ケン」と入れるとか、どんなものでしょうか。それから私は、階段の上り下りの方向がどうも理解しにくかったです。

(2003年4月)

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◆大陸の移動の図
 会員のNJさんがエーデルで作成したもの。
 約2億年前、6500万年前、現在、5000万年後の、大陸の分布の様子を示した4枚の図。
 表面のデータと裏面のデータを作り、1枚の用紙に2回プリントアウトしている。
 表面は大陸の分布を示し、裏面は緯度・経度を示している。
 各図の同じ大陸部分と思われる所には同じ面記号を使い、移動の様子が分かるようにしている。(3枚目の現在の図では、ほぼ中央にある空白部分がアフリカ、縦線部分が北アメリカ、粗な点の部分が南アメリカ、横線部分がユーラシア、密な点の部分がインド亜大陸、左上がり斜線部がオセアニア、右上がり斜線部が南極)
 グラフなどで、参考ないし基準となる線などを裏面に示す方法は、触読・触図にある程度慣れている者には、とても有効。

(2003年4月)

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◆布製の触地図
 昨年(2002年)秋から、京都ライトハウス点字出版部が、シャツ・ハンカチ・ネクタイ・靴下などの布製品の上に、点字や触って識別できるマークを表現する「ドット・テイラー・サービス」を始めました。これは、カラークリスタルやシルバーメタルを、超音波で樹脂を溶かして接着させる方法で、布製品に張り付けるものです。
 今年7月、同出版部がこの方式を応用して、折り畳んだり洗ったりできる、布製の触地図を製作しました。京都市内全図(南北:北大路〜九条、東西:西大路〜東大路)、洛中(三条〜四条、烏丸〜河原町)、嵯峨野・嵐山の3枚で1セットになっています。全国の点字図書館や盲学校に(ワコール労働組合の援助で)無料で配布するとともに、一般にも4,500円で販売しています。
 製作のきっかけには、施設利用者からの「外出先で使える点字の地図がほしい」との要望もあったようで、私も発売と同時に買ってみました。
 42cm×33cmの大きさの薄いクリーム色の布(ポリエステルと綿の混紡)の上に、Tシャツの模様印刷にも使われている発泡プリントで、道路や線路や川や、山の部分などを表し、さらに、直径 2mmの半球状のアルミ粒を張り付ける方法で、道路や寺院や駅などの名を点字で表示しています。アルミ粒の直径は普通の点字の点より少し大きいので、1マスの点字のサイズも普通のより少し大きめになっています。
 このような地図の良いところは、なんと言っても、小さく折り畳めることで、持ち運びが楽になります。
 ただ、実際にしっかり触るためには、堅い平面状の板のような物の上に広げなければなりませんし、OSさんやSKさんも、触ってとくに分かりやすいものではない、と言っていました。

問合先:京都ライトハウス点字出版部
    〒 603-8302 京都市北区紫野花ノ坊町11番地
    Tel: 075-462-4446 
    Fax: 075-462-4449
    E-mail: kih-shu@mbox.kyoto-inet.or.jp

(2003年9月)

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3 絵本

◆ユニバーサルデザイン絵本センターの絵本たち
 ユニバーサルデザイン絵本センターは、見える人・見えない人がともに絵本を楽しめるようにと、昨年(2002年)4月に発足したNPO法人です。
 ユニバーサルデザイン絵本として、これまでに次の4冊を出しています。
1 「てんてん」 作者/なかつかゆみこ
2 「でこぼこえかきうた」 作者/小林映子(Macこば)
3 「ゾウさんのハナのおはなし」 作者/小林映子(Macこば)
4 「チョウチョウのおやこ」 作者/金子 健(独立法人国立特殊教育総合研究所)
 このうちもっとも好評だったのは、2の「でこぼこえかきうた」でした。
ブタの顔: 「円いおさらにハンバーグ」に、耳を描き、目と鼻を描き、口を描いて完成
ちょきちょきカニ: 「おむすび山」に、目を描き、脚を描き、最後に大きなはさみを描いて完成
というように、ページをめくるごとに絵が出来上がっていく様子が分かります。
 3の「ゾウさんのハナのおはなし」では、ゾウがハナをいろいろな方向に動かして物を取ったり水を吸い込んだりいろいろなことをしている様子が分かります。
 4の「チョウチョウのおやこ」では、チョウチョウがいろいろな方向に飛んだり、花の周りを飛んだり花にとまったりする様子が描かれています。
 いずれもとても単純化した絵で、特徴が分かりやすくなっています。
 このような絵本に盲児が小さいころから接していれば、言葉だけの世界ではなく、よりはっきりとしたイメージの世界の形成にも役立つのではないでしょうか。

(2003年7月)

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◆「テルミ」
 日本児童教育振興財団から発行されている、見えない子どもたちのための、手で見る学習絵本。 1983年より年6回発行。1冊400円と極めて安価。(注文など詳しくは、 http://www.normanet.ne.jp/~ounkai/terumi/terumi.html)
 私の手元には 112号(2001年10、11月号)以降の分がある。
 発泡印刷で、触察には適しているが、しばしば印刷が薄いことがある。
 内容は、つるつる・ざらざらなどの触感の違い、迷路、ゲーム、動物・植物・機械やロボットなど、ひらがな・カタカナ・アルファベット・漢字など、ことわざ、折紙、料理など、きわめて多彩。「テルミのひろば」という読者コーナーもあり、見えない子どもたちの描いた絵も載っている。
 昆虫などは、背中側から見た図、腹側から見た図、横から見た図、飛んでいるところなど、いろいろな視点からの図が載っており、立体物の触図化にもとても参考になる。

(2004年2月)

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4 建物模型

◆合掌造りの模型
 『4年の学習』 2003年2号(学習研究者)の中の「世界遺産をつくろう!白川郷の合掌造り 160分の1モデル」をある方に組み立てていただいた。
 幅(南北)約18cm、奥行き(東西)約11cm、高さ約10cm.内部まで触って観察するにはちょっと小さすぎる。この 1.5倍くらい(原物の 100分の1くらい)が適切。
 大きな合掌造りの屋根の部分は取り外せるようになっている。屋根を取ってみると、その内部は、2階から5階まで4層に分かれている(2階は蚕室、3階からは荷物置き場)。それぞれの階の床の部分も取り外すことができ、2階部分を取ると、1階部分(人々の生活する所)の内部(まき置き場、馬屋、囲炉裏のある台所や居間など)が分かるようになっている。
 触知のための立体模型では、外形だけでなく、内部の構造も触って知ることができるようにすることが大切。

(2003年4月)

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◆姫路城大天守
 集文社より「ペーパーモデルミニ」という紙模型のシリーズが出ています。以下のようなのがあります。
東京駅、蒸気機関車 カンブリア号、国会議事堂、蒸気機関車 ジョンサウスランドII号、横浜マリンタワー、蒸気機関車 ノーザンロックII号、横浜氷川丸、札幌時計台、京都駅ビル、蒸気機関車 D51、法隆寺 五重塔、帆船 日本丸、姫路城 大天守、零戦 2機セット、金閣寺、局地戦闘機 震電、大阪城 天守閣、中尊寺 金色堂、平等院 鳳凰堂、松本城 天守閣、蒸気機関車 C12、名古屋城 天守閣
 この中から、会員のTTさんに姫路城大天守を組み立ててもらいました。元のサイズだと、幅5×長4×高6.5cmと小さすぎるので、2倍に拡大した物と3倍に拡大した物を製作しました。
 私は、やはり3倍のほうが、重みというか安定感のようなのを感じましたし、また5層になっている屋根の形や重なり具合もよく分かりました。
 OSさんは、「屋根の形が美しくわかりやすかったと思います。ただ、中もわかると面白いかなと思いました」と書いています。触っての観察では、外形だけでなく、内部がどうなっているのだろうと、知りたくなるものです。

(2003年9月)

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5 動物模型

◆「週刊 日本の天然記念物」の動物たち
 昨年(2002年)から今年の6月まで、小学館より「週刊 日本の天然記念物」が発刊されており、毎号いろいろな動物たちの簡単な組立て模型が付いています。全部で次の50点です。

イリオモテヤマネコ トキ アマミノクロウサギ ジュゴン エゾシマフクロウ ニホンカモシカ モリアオガエル ライチョウ ヤンバルテナガコガネ ニホンザリガニ ヤマネ ヤエヤマセマルハコガメ 秋田犬 ルリカケス 奈良のシカ シマアカネ ツシマテン クマゲラ ダイトウオオコウモリ ヤンバルクイナ ニホンザル コウノトリ 岬馬 タヌキ オオハクチョウ マダイ タンチョウ 土佐のオナガドリ イヌワシ 岩国のシロヘビ ミヤコタナゴ キシノウエトカゲ トゲネズミ カブトガニ オオサンショウウオ ナベヅル ウスバキチョウ アカウミガメ アホウドリ ホタルイカ ヒメハルゼミ オカヤドカリ ゴイシツバメシジミ メグロ ゲンジボタル オオワシ 甲斐犬 カジカガエル ニホンカワウソ リュウキュウヤマガメ

 模型はいずれも5〜10cm程度の大きさで、中には触って観察するにはかなり難しいものもあります。でも、縫いぐるみなどとは違って、動物たちの実際の姿を精巧に再現しています。また、多くの模型は、私(のような視覚障害者)でも1人で組立てることができ、その過程で、出来上がった姿を触っただけでは分からないようなことも触知できます。
 第2回例会では、このうち次の10点を展示しました。

エゾシマフクロウ (サケを捕えているところ。姿勢は前傾で、片脚は岩の上、片脚でサケを抑えている。羽の様子もよく分かる)
ニホンカモシカ (笹薮を歩いているところ。向って左前脚と右後脚が岩の上にある。脚が細い)
ニホンザリガニ (ほぼ実物大。カニのような大きなはさみ脚が特徴)
秋田犬 (雪の上に立つ姿。巻き尾が特徴)
甲斐犬 (片方の後脚だけを岩場に着け、口を大きく開けて飛び出そうとするような感じの姿。秋田犬とは異なって、尾が立っている)
ダイトウオオコウモリ (木の枝に2本の後肢と片方の前肢で逆さにつかまり、片方の前肢は何かを取ろうとするように伸ばしている。翼は畳まれており、扇子を閉じたような襞状を観察できる)
マダイ (岩場を泳いでいる姿。各鰭をよく観察できる)。
土佐のオナガドリ (大きな岩の上に止まっている姿。尾が長々とくねっている様子がよく分かる)
オオサンショウウオ (後脚を岩に掛け、大きな口で魚をくわえている。前脚は宙に浮いている。体表の上面がざらざらしているのがよく分かる)
ムラサキオカヤドカリ (実物大。巻き貝から大きな脚とはさみが出ている)

 この中で、コウモリとオナガドリはかなり分かりにくかったですが、その他は皆さん触ってよく分かっていました。
 TKさんは、秋田犬と甲斐犬を比べて、甲斐犬のほうが耳がぴんと立っていることに気付いていました(甲斐犬をとても気に入ったようです)。
 OSさんが、オオサンショウウオの模型を触って、名前を教えられる前に、触っただけでその名前を当てたのには驚きました。
 SKさんは、「天然記念物はすごく分かりやすかったです。オオサンショウウオやフクロウなど初めて形が分かったものもありました。」と書いています。
 次回以降も、このシリーズの別の模型を展示しようと思います。

(2003年7月)

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◆動物の立体パズル
 ラ シェールの商品。哺乳類に限らず、鳥類、爬虫類、魚類、昆虫など、多様な動物のパズルがある。
 いずれも 1個400円と安価。
 20〜30ピースくらいで、時間はかかるが、私は完成図などまったく見ず、また名前も知らないまま、触ってだけで組み立てています。
 出来上がりの大きさは、7、8cm〜20cmくらいで、触って観察するのに適しています。
 実際の形や姿をとてもよく再現しているようで、触ってだけでもそのリアルな形に感心することが多いです。
 以下、これまでに作った動物たちです。まるで「ミニ動物園みたい」という人もいます。(括弧内はピース数)
・ワイルドアニマルパズル: ゾウ(34)、ライオン(28)、サイ(32)、トラ(24)
・ワイルドアニマルパズル2: チーター(23)、キリン(29)、カバ(35)、シマウマ(24)
・キュートアニマルパズル:コアラ(21)、リス(22)、イタチ(18)、ハリネズミ(24)
・コーラルフィッシュパズル: カウフィッシュ(20)、バタフライフィッシュ(14)、トマトフィッシュ(11)、ボールフィッシュ(23)
・レプタイルパズル: クロコダイル(25)、ゾウガメ(27)、カメレオン(19)、キングコブラ(20)
・アメリカンアニマルパズル: ヘラジカ(21)、クマ(22)、オオカミ(21)、ワシ(20)
・シーアニマルパズル: イルカ(8)、ザトウクジラ(8)、ホオジロザメ(8)、シャチ(9)
 イルカは、口の先がくちばしのように長く突き出している。ザトウクジラは、胸びれが斜め後方に長く伸びている。また、頭が平たくざらざらしている。ホオジロザメは、口をすこし開いていて、ギザギザの歯が分かる。尾びれは、他の3種が水平なのにたいし、垂直になっている。シャチは、口がすこし開いていて歯もかすかに分かる。体が弓なりに曲っている。
・ビートルパズル: テントウムシ(19)、クワガタ(19)、カナブン(19)、オオツノカブトムシ(20)
・デザートアニマルパズル: トゲトカゲ(23)、ヘビ(23)、クモ(23)、サソリ(20)

 組立過程を通して、完成品では触って十分分からなくなってしまう所も詳しく知ることができます。また、これら多様な動物を組立てることで、動物についてのイメージもかなり広がったように思います。例えば、「テルミ」(手で見る絵本)に描かれている動物の図を触って、その動物の立体的な姿をこれまでよりははるかにイメージできるようになりました。

(2004年2月)

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◆ドイツ製の動物模型
 THE STUDY ROOM 河原町店で購入。PVC製で、柔軟性が高く、細い所も触っても折れたりはしないようです。ラ シェールの立体パズルの動物模型よりも大型で、触知に向いている。
・フタコブラクダ
・オランウータン
・サザビー: 南部アフリカ中央部のサバンナに生息する、大型の羚羊ダマリスク属の1種。対長150cm以上。
・タコ
・シマウマ
・アンモナイト: ふだんよく触っているのは化石になっている殻の部分だけだが、体全体を触察できる。
・ゾウ: 25cmくらいあるアフリカゾウ
・キリン
・ヒキガエル
・カンガルー: 子カンガルーがお腹から顔を出している

(2005年4月)

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◆やまね工房の動物のぬいぐるみ

 やまね工房は、北海道網走市にあるぬいぐるみの店で、北海道に野生する動物を中心に一般にはあまり知られていないようなものも多数作っています。やまね工房のぬいぐるみは、形や色や大きさ(ときには重さまで)本物に近いということで、博物館などから注目され、剥製などの代りにやまね工房のぬいぐるみを展示している所もあるそうです。
 今回は、やまね、ももんが、しじゅうからの3点を展示しました。
 やまねはねずみの種類に属するそうで、尾をふくめても10cm余の小さな動物。
 ももんがはりすの種類に属するそうですが、むささびなどのように木から木へと滑空できるとのこと。尾をふくめても20cm足らずで、4肢を広げて飛んでいるような形になっています。
 しじゅうからは羽を広げた状態で、幅は20cm余。羽はぬいぐるみとは思えないほどしっかりしていて、横や縦の筋のようなのもよく観察できます。細い紐がついていて、上からつり下げると飛んでいるような感じになります。

(2004年4月)

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◆タッチカービング

 タッチカービングは、手で触れるバードカービングです。

 鳥の鳴き声と解説の録音されたテープ、カラーイラストと写実に彫られた鳥の彫刻が、青森ヒバ製の箱にセットされています。(簡単な点字の解説板もあります。)
 見えない人たちが、録音された鳴き声を聞いたり解説を聞きながら、実際に彫刻をじっくり触ることで、今まで認識することの難しかった鳥の形や大きさ、体の様子やしくみを少しでも理解し、また楽しむことができるようにと考えられたものです。
 箱ごと貸出しができるので、いつでもどこでも利用できます。
 現在、カワセミ・キジバト・カワラヒワ・ハクセキレイ・ミソサザイ・ヒヨドリの6種類があります。(本体の原料は合成樹脂)

 製作者は、内山春雄さん。内山さんは、日本を代表する野鳥彫刻家で、昨年1,000羽まで復活した鳥島のアホウドリのデコイ(模型)なども手がけている方です。また、20数年間、自然史系の博物館に野鳥の彫刻を納められてこられ、見える人ももっと自由に触ることができるようになればと仰っておられます。

 この「タッチカービング」を、内山さんが無料で貸出ししています。(送料は借りる方が負担。)ご希望の方は、内山さんに直接お問合わせください。

〒270-1111 千葉県我孫子市古戸636-2 TEL&FAX 0471-87-6605
内山 春雄


●タッチカービングの感想
 3月中旬、十日あまり、ミソサザイとカワラヒワを内山さんからお借りしてみました。(ミソサザイは、くちばしを大きく開け、尾を上に跳ね上げている状態。カワラヒワは、羽を閉じた状態)これらを盲人情報文化センターにある「グッズサロン」(見えない・見えにくい人たちに便利な各種の品物を展示・販売している所)に置いてもらい、十数人の見えない人たちに触ってもらい、その感想を聞いてみました。まず、主な感想を簡単に紹介します。

〈良かった点〉
 ・ふだん、まったく触ることのできなかったものを触ることができた。(動いているものや飛んでいるものは、触われない)
 ・脚の部分がよくわかった(とくに、4本の指でしっかりとまっているところ)

〈改良してほしい点、その他〉
 ・ワシやコンドルなど大きな鳥も触ってみたい
 ・1種類の鳥につき1つの彫刻だけでなく、いろいろな姿勢のものもほしい(とくに空を飛んでいる所とか、木にとまっているところとか、巣から顔を出しているところとか、餌を取っているところとか)
 ・解説では、大きさの説明にスズメが出てくるが、スズメの大きさはわからないので、卵とかりんごとかオレンジとか、日常よく触って知っているものと比べてほしい
 ・体のどこを触っているのか分かるような解説がほしい(いろいろな出っ張りや筋や模様のようなものはすこし分かるが、それが体や羽のどの部分なのか分からない)
 ・「鳥を触われる」と聞いて、羽などリアルな生きている状態に近いものを触われると思ったら、硬かったので、ちょっと残念だった
 ・テープ(や点字)の解説を持って帰れるようにしてほしい(その場でしか触われないので、せめて解説を持ち帰れば、その解説を聞き直して触った時の印象を思い出しやすくなる)
 ・ICレコーダを使うなどして、ボタンを押せば簡単に解説が聞けるようにしてほしい
 ・いろんな小鳥をそろえたら場所をとるので、一般の家庭ではちょっと取り扱うのは難しいですね。学校や図書館に置いたり、動物園の小鳥のそばに置くなどすればいいのかな?

 次に、ある方が書いてくださった文章をほぼそのまま紹介します。(以下引用)
〈感想〉
 手触りが好くて「わあ!かわいい」というのが第一印象です。両手で触るのにちょうど良い大きさで触りやすいです。
 全体像がつかみやすいと思いました。細い脚も安心して触われるのがうれしかったです。よく壊れそうでこわごわ触るものもありますが、それだと気分的に楽しめなくなるからです。
 カセットテープの解説を聞きながら触われるのがいいなと思いました。ミソサザイの説明で「尻尾を上に跳ね上げる」というところは、実感があってよかったです。くちばしの開け具合も感激でした。
〈お願い〉
 同じ鳥でも、木にとまっている状態と空を飛んでいる姿とがあると、もっとイメージがひろがっていくのになと思います。実際に空を飛んでいる状態を触ってみたいです。羽が開いた姿です。
 カワラヒワのところで、黄色い斑点があると説明がありました。その斑点の部分を手触りで分かるようにはできないでしょうか。どのへんに斑点があるのかが知りたいです。それが無理ならば、斑点の様子を「ゴマ粒ぐらいの斑点」とか「まばらにある」とか「全体にちりばめたように斑点がある」などの説明でもうれしいです。
 また、大きさの説明では、卵とかりんごなど身近な物と比較していただけたらと思いました。「スズメの半分くらいの大きさ」と言われても、スズメを触ったことがないので想像がつきません。何cmぐらいというかたちでもいいです。
 ありがとうございました。
(引用終わり)

 第1回例会では、同じく内山さん製作のカワセミとキジバトを展示しました。カワセミは羽を広げて飛んでいる状態、キジバトは羽を閉じている状態です。
 小さいころ小鳩を飼っていて全体の形もしっかり触ったことのあるOSさんは、くちばしの様子や首の所、とくに脚はよく作られています、と言っていました。また羽をひろげたカワセミは見えない人たちには好評でした。OSさんは説明を聞きながら、同じように魚を素早く捕える鵜など類似の鳥をも想像したそうです。
 また、会員のMEさんが参考として自作のエナガ、コルリ、こがも、尾長がもを持って来てくださいました。エナガは、羽を素彫りしただけのものと、羽の筋まで細かく彫ったもので、私は素彫りのほうがかえって羽の重なり具合がよく分かるように思いました。また、コルリは枯れ木に立っている姿勢で、体に比べて脚が長いように感じました。

 動物など動くものの形態の触知が課題です。

(2003年4月)

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◆小鳥日和・野鳥美術館
 タカラの製品。
 現在日本点字図書館用具事業部から、点字・テープの説明付きで、キセキレイ、カワセミ、ルリビタキ、ウグイスの4種が発売されている。
 同シリーズにはこの他に、オールリ、シジューカラ、スズメ、メジロなどがある。
 大きさも形も本物に近い鳥の模型で、見た目もかなり良くできているようだ。羽は閉じられていて触ってはあまりよく分からないが、くちばしの形や脚先などはよく分かる。
 鳥の前を横切ったり、近づいたりすると、その鳥の鳴き声とともに、頭と尾を動かす。(頭と尾の動き方を触って知るのは難しい)

(2004年1月)

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◆昆虫サイエンス
 フルタ製菓株式会社が2005年7月に玩具菓子の新シリーズとして発売した物。実寸大でかなり精巧に作られている。5種類発売され、それぞれ2体セットになっている。
 (解説文は誠文堂新光社『子供の科学』編集部が担当し、昆虫の生態や発生時期、採取方法なども記されている。)
●ナミアゲハ+ナナホシテントウ(+コスモスの花模型付き): ナミアゲハの羽は、鱗粉を思わせるような手触りになっていて、触感が素晴らしい。また、小さなナナホシテントウもよく作られている。
●ノコギリクワガタ(つがい): 雄と雌の違いがよく分かる。
●オニヤンマ(成虫と幼虫): オニヤンマの羽は、見た目は模様など本物そっくりらしいが、触った感じは薄いプラスチック板のようで残念。
●オオカマキリ+トノサマバッタ
●ミンミンゼミ(成虫と幼虫)

(2005年8月)

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6 形を組み立てるためのパーツ

◆マグネット スティック アンド ボール
 タカラの製品で、私はラ シェールより購入。
 2種類の長さの棒(3cmと6cm)とパチンコ玉のような球(直径1cm)を組合せてかなり自在に立体を作ることができる。棒の両端が磁石になっていて、棒と球、棒と棒をくっつけて立体を作る。オブジェにもなる。

*類似の商品に、かなり高額になるが、「スーパーマグ」がある。棒の長さが2.6cmと1.4cmと短かく、磁力が強力。棒の先が細くなっていて、1個の球に多数の棒がくっつき、より複雑な形を作ることができる。

(2004年1月)

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◆ジョボブロック
 デンマークのジョボインターナショナル社製。
 1辺が4cmの、正三角形、正四角形、正五角形のプラスチック製の板を組み合せて、いろいろな形の平面や立体を作ることができる。
 私は、ジョボブロック・300(三角形 180枚、四角形 96枚、五角形24枚)を、「ボーネルンド 本店」(住所:渋谷区神宮前1-3-12-1F、電話:03-5411-8022)より購入。
 ピースの組み合せは、互いの各辺に刻まれたみぞをぱちっとはめ合せる形式。組み合せて出来る平面・立体はとてもしっかりした形になっていて、普通に触ったのではまったく壊れる心配はない。教師や教材を作る側の使用にはとても適している。
 ただ、見えない生徒が使う場合を考えると、いくらか小さめということと、はめ込みがかなり堅くて組み立てに時間もかかるのが問題なように思う。

(2004年2月)

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◆マジキャップ
 1辺が10cmの、三角形、四角形、五角形、六角形の4種の正多角形を自在に組み合せて、極めて簡単にいろいろな平面や立体を作ることができる。(製品の紹介や注文は、http://www.magiqup.com/index2.html
 軽くて丈夫な発泡スチロール製のプレートで、各辺には協力な磁石が組み込まれていて、次々と手早く他のプレートとつなぎ合せていくことができる。私もすぐに立方八面体や角切八面体などを作ってみた。
 とくに優れていると思うのは、1辺を3個以上のプレートで共有できることで、角切八面体のそれぞれの四角形に四角錐をくっつけて正八面体にしたり、放射状の立体を作ることができる。
 マジキャップは、1辺70円(例えば三角形なら210円)と、高額の製品ではあるが、見えない人が、自分で楽しみながら、平面や立体、空間概念を養うのにとても適したものだと思う。

(2004年3月)

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7 彫像など

◆ミニ石膏像
 いずれも高さ15〜20cmくらいのもの。デッサン用に画材店などで売られている。

●アリアスの胸像
 アリアドネとも言われる。もとはクレタの王ミノスの王女、後ディオニュソスと結婚し女神となる。ほとんど真横を向いている。ゆったりとした服の襞の様子がよく分かる。

●ミロのビーナス(胸像)

●ミロのビーナス(トルソ)
 胸がとくに強調されている

●ミロのビーナス(トルソ)
 肩から斜めに薄い布のようなのをまとっていて、胴を少しねじっている

●ロレンツォ(胸像)
 メディチ家の礼拝堂の正面にある、傭兵隊長の装束をしたロレンツォの像(ロレンツォは、15世紀後半のイタリア・フィレンツェの人。ミケランジェロの作。

●アウグツトゥス(胸像)
 初代ローマ皇帝

(2004年9月)

◆石膏像・レリーフ
●宝冠弥勒半面像 サイズ:37cm
●ミケランジェロ半面像 サイズ:30cm
●三美神 サイズ:40×40cm
●マリアレリーフ(聖女) サイズ:48×33cm

(2005年3月)


◆仏像
 「釈迦」と「観音像」は、インドネシアの職人がタンガルブアヤという木を彫った物。いずれも高さ40cm、幅20cmくらい。
●釈迦
 大きな蓮の花の台の上に左足を乗せ、右足は足の甲を左膝の上に乗せる形で、堂々と座った姿勢。左手は右脚の上に乗せ、右手指は独特のポーズをとっている。
●観音像
 ゆったりと衣を着た立ち姿のよう。飾りの付いた衣を身に纏いその裾が腕から長く垂れており、また足先まで衣でほとんど隠れるくらいになっている。顔はやや左に傾け、面長で、とてもきれいで伸びやかな感じがする。右てには角張った瓶のようなのを持っている。

●歓喜天
 金銅製。高さ15cmくらい。男女が抱き合っている姿、回り全体に光輪が表わされている。

(2005年5月)

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8 標本類

◆貝の標本
●オウム貝の標本
 直径20cm近くの大きなオウム貝。内部の隔室などがよく分かるように2つに切断してある。表面は磨かれとても美しい。

●ホラガイ
 長さ34cm フィリピン産

●貝類標本50種
 ウラシマミミガイ オウギ貝 ミソラフトコロ貝 リンゴハナ貝 コンペイトウ貝 ハナビラタカラ貝 サクラ貝 ルリグチマクラ貝 ゴシキカノコ貝 ノシ貝 キマダライガレイシ カモンタカラ貝 キバアマオブネ貝 マダライモ貝 コソデ貝 カノコミノムシ貝 クチムラサキサンゴヤドリ貝 イガタマキビ貝 シマカノコ貝 ハグルマウラウズ貝 ヒメホシタカラ貝 ナツメタカラガイモドキ セムシウミウサギ貝 コシダカサザエ貝 コダマタニシマイマイ マサメタマ貝 サオトメイトヒキマイマイ ミズイロツノ貝 キイロタカラ貝 ハナマルユキ チサラ貝 シワミノムシ貝 リュウキュウアオイ貝 スソベニマクラ貝 クロスジクルマ貝 ヒメツキ貝 オハグロ貝 マキミゾアマオブネ ハリナガリンボウ ヒナズル貝 ヒメオウギ貝 スソムラサキタカラ貝 タマウラシマ貝 ニッコウ貝 コダイニシキヒヨク貝 キリガイダマシ チョウセンフデ貝 ヤクシマダカラ貝 シノマキ ミミ貝

(2005年7月)

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◆海岸動物
●ハリセンボン
 直径20cmくらい。触って観察するのにはかなり危険なほど針先が尖っている。ボール状にふくらんでいる。
●カイロウドウケツ
 長さ20cmくらいの細い筒状に、かごの目のように編まれているような感じがする。
●ハナヤサイサンゴ
●ヒトデ
 コブヒトデ、ヒメヒトデ(手が短くて太い)、トゲヒトデ、アオヒトデ(手が細くて長くて青色)(いずれもフィリピン産) 直径は10〜20cmくらい。

(2005年8月)

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9 その他

◆点図による歴史上の人物(17名)の似顔絵
 太田博さんが、点図作製ソフト「エーデル」を使って描いたもの。
 聖徳太子、紫式部、空海、源頼朝、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、徳川吉宗、伊能忠敬、ペリー、坂本竜馬、西郷隆盛、板垣退助、夏目漱石、野口英世、シェークスピア、ベートーベン
の 17名。
 1種類の線だけで描いているのに、特徴をよく把えていて、見える人たちには一見して分かるようだ。視覚、視覚的な記憶のすごさに感心する。しかし、見えない人たちにはもちろん「一触」しただけではほとんど分からないし、解説を聞きながらでも理解するのはかなり難しそうだった。
 見えない人たちの場合、どのように表現すれば触覚を使ってその特徴を把えることができるのか、またそれに至るにはどのような手順が必要かを検討したい。
 なお、これらのエーデルのデータは
http://tenjitext.hp.infoseek.co.jp/menu5/menu5.html
からダウンロードできる。

(2003年4月)

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◆物体の外形を写し取る道具
 これは、太田さんが立体物の断面を知ることのできる2次元のいわば「ピンディスプレイ」として試作した物です。以下、この装置についての太田さんの説明文です。
 「考古学者や鋳物職人が使っているという、外形や輪郭を手軽に認知できる道具を試作しました。
 大きさは、縦30cm、横25cmくらいで、髪の毛をすく大きなクシのようなものです。
 クシの歯のように真っ直ぐ1列に並んだピンに、物体を当てて押しつけると、触れた部分のピンが軸方向に動くようになっています。
 使い方として、例えば、人の顔の鼻筋に沿って押しつけたあと、そのクシを横方向から見ると、クシの歯の並びが、横を向いた顔の輪郭を写し取って曲線状に並びます。
 このクシの歯の曲線状態を手で触れることによって、横からみた対象物体の輪郭を認識して頂けるのではないか、と思っています。」

(2004年7月)

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◆「手で見る作品ガイド」
 2002年6月、宇都宮美術館発行。同館所蔵の次の8点を収録。各作品ごとに、作品データと作家略歴、観賞のポイント、盛上げ図版、墨字の作品解説カードの4ページ構成になっている。
中村彝「自画像」
海老原喜之助「雪」
米陀寛「風」
ルネ・マグリット「大家族」
マルク・シャガール「静物」
ワシリー・カンディンスキー「横切る赤」
エル・リシツキー「赤き楔で白を撃て」
ペーター・ベーレンス「電気ケトル」
 第1回例会のとき、この作品ガイドの製作を担当したTRさんが持参し、とくにTKさんが丁寧に触っていました。「風」や「生物」などはかなりよく理解できていたようです。
 私はその時は時間がなくてあまり触れませんでした。その後1人でじっくり触ってみると、カンディンスキーの作品は何が何だか分かりませんでしたが、「風」(馬の鬣や尻尾が風でなびいているような様子)や「電気ケトル」はよく分かりましたし、その他の作品は少し分かる所もあるといった感じでした。
 これはいわゆる図録の類に属するのでしょうが、あくまでも見えない人たちのための〈作品ガイド〉であり、本来は美術館で学芸員など専門の方に実際の絵を説明してもらいながら、あるいは説明の前に、その方のガイドで触るものです(もちろん、観賞後は絵のイメージの記録の保持にも役立ちます)。中途失明の方で見えている時に絵に興味を持っている人の場合は、言葉による説明だけでもかなりリアルに絵をイメージできているようですが、視覚経験のない者にとっては、このような触知できる作品ガイドは、実際の絵の観賞の手掛りとしてとても有効です。

(2003年7月)

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◆手さぐりゲーム
 タカラの製品。
 日本点字図書館用具事業部(http://www.nittento.or.jp/YOUGU/list/index.htm)が点字・テープの説明書などを付けて販売している。
 2〜4人で遊べるファミリーゲーム。5〜10cmくらいの色々な小物(フィギュア)を箱(縦横30cm 高さ10cm余。4方に手を入れるためのゴム製のゲートがある)の中に入れて、カードをめくり、カードに書かれた品目に合わせて、箱の中の小物を手さぐりで探し当てるゲーム。
 小物は次の24種。
犬、サイ、馬、トラ、ロバ、野牛、ワニ、カエル、豚、子羊、子牛、ゾウ、ヤギ、猿、赤いチェッカー、白いチェッカー、くし、ヘアブラシ、スプーン、フォーク、入れ歯、買物車、盆、手鏡
 さらにこの小物には、「手さぐり大百科 海の仲間」と「手さぐり大百科 ミステリー」という名で、次の各12種が追加販売されている。
海の仲間: 巻貝、くじら、イルカ、ホタテ貝、タコ、エビ、カニ、くらげ、サメ、マンボウ、サンゴ、ダイバー
ミステリー: がいこつ、へび、宇宙人、鍵、コウモリ、ムカデ、燭台、棺おけ、短剣、鍵付き日記、クモ、ゴキブリ

 各小物にはそれぞれ手さぐりカードがあり、小物の写真とともに、その小物の特徴を主に触覚で識別するための説明文が点字で書かれている(説明文はテープでも聞くことができる)。以下、その説明文の一部を紹介する。
犬: 「毛の長い大形犬です。毛が長いので、縦に縞が入っているようなざらざらな感触です。口が細く出ており、小さな耳が上に向っています。この犬は顎の下側にも毛が長く伸びています。尻尾は短く、先端がとがって少し上にカーブしています。」
サイ: 「頭の先には太い角、すぐ隣りには小さな角が生えています。頭の付け根近くに2つの耳が鋭く立ち上がっています。(首はほとんどありません。)体の表面はざらざらの模様があり、脚は太く短い。胴部はかなり横幅があります。脚には横に線のような模様が入っています。」
カエル: 「細い紐のような2本の手と、細く長い後脚が特徴的です。手と脚の先は細い指があり、手は4本、脚は5本の指が確認できます。水面を泳いでいるような状態のカエルです。」
ヤギ: 「頭の先にV字型に角が生えており、頭は左を向いています。毛が長い動物なので、体全体に縦に細かい線が入っています。また顔の先端にある口の下にひげが確認できます。小さな尻尾が上に向っています。」
イルカ: 「全体に流線形で、背鰭から尾鰭にゆくにつれて下側に大きくカーブしています。ちょうど尾鰭で水を下に向ってかいで泳いでいる形です。イルカは尻尾を上下して進むので、尾鰭は水平に付いています。また、口先がとがっており、頭部の額が丸くつるつるしています。また、口の根元近くの目も少し出ています。」
マンボウ: 「体は卵形で平たく、平たい胴部の両側面から長い鰭が出ています。胴部の中央前寄りに小さな胸鰭があるのが分かります。また胴部の端にはかじ鰭があり、波のようなカーブが付いています。(マンボウは、尾鰭ではなくかじ鰭と言います。)」
サンゴ: 「木の枝か、鹿の角のように枝分かれしており、表面はざらざらしています。」
がいこつ: 「頭はつるつるして、目が落ち込んでいます。口が開いて、歯の並びが触感でぎざぎざに感じます。がいこつの頭部、顔のみの模型なので、裏側はへこんでいます。」
コウモリ: 「小さな丸い形をした胴部から翼を広げている形です。翼にはこうもり傘のような骨があります。翼の下端からは少し骨が出ています。翼中央には小さな顔があり、2つの耳がつんと立っています。」

 このような説明文は、立体物の特徴を触覚特性で記述するための手本として参考になると思う。

(2004年1月)

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◆布見本
 ある方から、次のような20種以上の布見本をいただきました。触感の違いをいろいろ観察し、また衣服などの実際の買物にいかしたいという人もいます。
シフォン・プリント (ポリエステル100%)
ボイル・プリント (ポリエステル100%)
綿フライス (綿100%)
シルリード(裏地) (ポリエステル100%)
シルク鹿子 (絹100%)
パワーネット (ポリエステル100%)
ジームートン (ポリエステル100%)
合皮グローレ (人工皮革)
テンセル・ポンチ (テンセル75%、ポリエステル25%)
 *テンセル:材料は木材パルプ。テンセルは、レーヨンと違い、セルロース(繊維質)を分解せずに、精製してつくられる「精製セルロース繊維」。
ダブル・フェイス(ニット) (毛94%、ナイロン6%)
ボイル・チェック (毛59%、レーヨン41%)
コットン・レース (綿100%)
綿・麻ストレッチ (綿84%、麻14%、ポリウレタン2%)
コットン・ギンガム (綿100%)
綿ベアテン (綿95%、ポリウレタン5%)
トーション・レース (綿100%)
ラッセル・レース (綿60%、バンブー30%、ポリウレタン10%)
 *バンブー:竹を原料にしてビスコース法で製造した繊維。
コットン・サテン・ストレッチ (綿97%、ポリウレタン3%)
デニム・ストレッチ (綿95%、ポリウレタン5%)
テンセル・バイオ・ストレッチ (テンセル40%、綿37%、ポリウレタン3%)
コットン・ジャガード (綿100%)
タクタイル・ネット (ポリエステル100%)
アマレッタ・プリント (人工皮革)
シルケット鹿子 綿100%)
コットン・ナイロン・ストレッチ (綿64%、ナイロン32%、ポリウレタン4%)

(2004年10月)

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◆ガラス作品
 ガラスと言えば、つるつるしたコップなどを連想しがちですが、手触りも形もいろいろに変化し、多様な作品が生まれます。

●日本のかたち(花器。細井基夫作)
 高さ30cmほどのオブジェ風の花器。大きな膨らみと凹み、つるつるした表面と、それをあちこちで削り剥がしあるいはえぐり取ったようながたがたの部分、とても変化に富んだ作品。見ても触ってもいろいろに鑑賞できそうです。

●ガレ風花瓶
 高さ20cmくらいの花瓶の表面に、バラとチョウが浮き出しで表現されている。バラは葉、とげのある茎、花(蕾のものから大きく開いたものまで)が表わされ、花の回りに3匹のチョウがいろいろな姿で表わされている。(チョウの触角など、浮き出しのもっとも高い部分はつるつるしている)

●タイ・チェンマイのガラス製の動物たち
 いずれも5cm内外のミニチュアサイズ。小さいが特徴はよく表現されていて、注意して触知すればよく分かる。縁取りや角、文様などは、22金で金メッキされている。
 今回はゾウ3種とチョウです。
 ゾウは、立って鼻を上げている姿、座っている姿、鼻で丸太を巻いて持ち上げている姿のものです。1種の動物について、いろいろな姿勢を触り比べてみてはとの意図です。
 チョウは羽を広げた姿で、羽の文様や触角、さらに下に向いたくちばしのようなのも分かります。ガラスでこのような薄く細かい細工ができることに感心します。

●その他
 さくらをイメージしたネックレス(繰井みちる作。1cm弱の5弁の花3個と、数枚の葉)、小さな花瓶に入った5本のスズラン、鹿と雪だるまとクリスマスツリーのセットなど。

(2005年8月)

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