本というものは買っていくと知らず知らずのうちにたまっていくものである。一人暮らしをするときに本棚を新しく二つ買ったのだが、それがまた限界に達してしまった。また、というのは、何回か減らしているからなのだが、減っていくペースより増えていくペースの方が早いので、だんだん後になるほどに苦しくなってきた。
一旦手放すと、また必要になったときに、今度はなかなか手に入らないので、それで気前よく処分できないのである。それでも今まで買った本の三分の一から半分程度は処分しているだろうとは思うのだけれど・・・。
ところで「わんだあらんど」で参考文献というので書き並べているが、あれは一種の責任逃れのためである。同じような事柄で書いてあることが違うときがたまにあるからだ。特に今書いてあることは古い過去のことが多く、定説のない事柄が多い。正確を期するため、いくつかの説を並べたり、僕が見て信憑性の高い方を選んだりしているので出典を書いている。
厄介なのは新しい本に書いてあることが必ずしも正しいと限らないからである。新しく説得力のある発見があって、これで決まりかと思っていると、また新しく出た本にはその説が反映されていず、古いままだったりするときがある。また、いろいろな説が出ていて、中には「確かめられないことだと思って、無茶苦茶書いていないか」と思うときもある(^^;
まあ、一つはそれが面白くてやっているわけだけれども、読むのはともかく、それを書くのはちょっと辛い。工事中を掲げて自分にプレッシャーを掛けていなければ、とっくに挫折していただろう。それでも持久力に問題があると自認している僕にしては、よく続いているほうだと自分では思っている。
2001年5月27日