■ あぁ早く続きが観たい。1年前初めて”旅の仲間”を観た時も全く同じことを思いました。あの時は「1年なんて長すぎ!待ちきれないわー!!」と身悶えしたもんですが、経ってみりゃ意外にあっという間でしたな。
今回は第一部で3つのグループに分かれてしまった旅の仲間達のそれぞれの戦いについてのお話。構成が上手いので第一部を観た人はすんなり入れると思います。(観てない人は完全に置いてきぼりですが。)感想はとにかく「続きが観たい」に尽きるので、各チームの奮闘話を。
メリ・ピピチーム:
オークの背に括り付けられてどこぞへ連れ去られる途中、ローハンを追放されたエオメル(カール・アーバン)率いる軍に襲われるメリー(ドミニク・モナハン)とピピン(ビリー・ボイド)。(いまだにどっちがどっちなんだか分かってません。チップとデールの見分けもつかんしな、わし)どさくさでオークからは逃れたものの、逃げ込んだ森の中で今度は”木(エント族)”に捕まります。じたばたしながら、「僕たちはホビットですー。小さい人ですー。」と言うのが可愛いてたまりません。その後、エントと結託してサルマン(クリストファー・リー)に大打撃を与えます。第二部で最も効率の良い戦いをし、最大の戦果を挙げたのがこのチーム。優勝。つっても実際に戦ったのはエントのみなさんで、彼らはしがみついてただけですが。しかも”木”のみなさんを騙して、うまく戦うように仕向けた気がせんでもない。なんとなく罪悪感を憶える私。
アラゴルン・レゴラス・ギムリチーム:
メリ・ピピの後を追っかけてる途中、エオメル様ご一行と出会います。勢い込んでホビットの行方を尋ねるも、あっさり「オークと一緒に死んだかも。ごめんね。」と言われ大ショック!!!が、よろめきながらたどり着いた森であの世から帰ってきたガンダルフ(イアン・マッケラン)と再会し、彼らの無事を知ります。この時私は何故ガンダルフが非力なホビットを先に行かせ、ほっといても死にそうにない3人を待っていたのか不思議でなりませんでしたが、この後一緒にローハンの王、セオデンに会いに行くシーンで一気に謎が解けました。このじーさん、3人ではなく”レゴラス”を待っておったんですな。城の中に招き入れられた時のガンダルフの動きに注目。無力な年寄りを演じる風を装って、ちゃっかりレゴラスと腕を組んでます。なんのために灰色→白にバージョンアップしたんだか知れたもんじゃありませんね。いい加減、枯れたらどうか。
決断力があるのかないのか、いまいち判然としないセオデン王(バーナード・ヒル)と共にヘルム峡谷でサウロン軍と戦う事を決意する3人。どう考えても負けるしかない戦いを前に「こうなったら共に死ぬまでだ!」と妙にテンションの高いアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)が気になります。←彼このちょっと前に崖から落っこちてるんだよね。打ち所が悪かったんでしょうか。躁状態のアラゴルンを尻目に、あくまでクールにかつ確実に敵を射止めていくエルフの王子(オーランド・ブルーム)のカッコイイこと!!盾に乗っかり階段をツツツーと滑りながらでも、狙いはバッチリ!殺した敵の数をギムリ(ジョン・リス=デイヴィス)に自慢げに報告する笑顔の清々しさったらないです。エルフには負けたくなーーい!とこちらも張り切るギムリはお笑い担当。さぁこれから戦が始まるぞ!という緊張したシーンでも、城壁が邪魔になって肝心の敵が見えていませんから。(ちっこいからね)「なぁ、今どうなってる?」と必死で聞いてるのに笑ってるだけで教えてやらないレゴラス。意地悪エルフ。
意外と攻め方を考えて来てたウルク・ハイ共の前に、退却を余儀なくされるローハン。「もはやこれまで・・・。みな、わしと共に死んでくれーー!(セオデン王)」と最後の死闘にいざいざ出陣ーーー!!!瞬間、朝陽と共に東の方角から白のガンダルフがド派手に登場!しかも後ろにはエオメル率いる2万の軍勢が!!(「5日後の暁に東の方を見ろ!」と行ったきりどこぞへ消えていたガンダルフ。逃げたのかと思ってた。ごめん。)予告でさんざん観たシーンだけど、流れの中で観たらこれがもう震えるくらい感動的でした。これでローハン、まさかの逆転勝ち!バンザイ!!
フロド・サム・ゴクリちゃんチーム:
このチームは暗いです。いやホント、ゴクリちゃんがいなけりゃどうなっていたことか。とにかくフロド(イライジャ・ウッド)が弱々しくてねぇ(涙)。どんどん指輪の魔力にとり憑かれていく彼は、叱咤激励するサム(ショーン・アスティン)にも冷たく当たってしまいます。サムはよくできた従者なので、フロドにはぐっと我慢をしますが、その分ゴクリちゃんをしばく。しばかれたゴクリちゃんはフロドに泣きつく。泣きつかれたフロドはまたサムを叱る。これの繰り返し。それでもまぁ頑張って旅は続くのですが、途中でゴンドールの執政の次男。ボロミアの弟、ファラミア(デヴィッド・ウェンハム)に捕まってしまいます。
「指輪を捨てに行かせて下さい。」とあのフロドにうるうると泣き落とされても「指輪はゴンドールに持ち帰るのだ!」とつれないお返事。さすが指輪大好き兄弟です。しかし勇者サムの素晴しい説教に胸打たれ、(というより指輪を探しにきたブラックライダーにびびったんじゃないか。なんて。)3人を解放。とりあえず指輪は奪われなかったので、これもまたひとつの勝利でしょうか。
再び3人の辛い旅は続くのですが、かわいそうなのがゴクリちゃん(アンディ・サーキス)。一度はフロドに心を開き「スメアゴル(本名)が旦那様(フロド)を案内するよー!デブのホビット(むろんサムのこと)も早くついてくるよー!」とまるで忠犬のごとく頑張っていたのに、余計なチャチャ(ファラミア)が入ったせいでまたしても暗い世界に逆戻り。木陰でこっそり悪巧みですよ。嗚呼、3人の運命やいかに。以上。
新キャラの中では、エオメルの妹、エオウィン(ミランダ・オットー)がアラゴルンに一目惚れして大変。「そのネックレスをくださった方はどちらにいらっしゃるのかしらん?」と探りを入れてきたりして。私は健気なアルウェン(リブ・タイラー)贔屓なので、非常にウザったい気がしました。兄のエオメルはそこそこカッコイイ。第三部に期待。ファラミアは薄幸そうなところがヨカッタですね。
私が”二つの塔”で最も感動したのは、ヘルム峡谷での戦いの直前。ハルディア(クレイグ・パーカー)に率いられたエルフの援軍が駆けつけるシーンです。圧倒的な数のサウロン軍に、子供から年寄りまで全てかき集めてでも、絶望的な戦いに挑むしかなかったローハンにとって、彼らの登場はどれほど心強かったことか。見事に統率されたエルフがずらりと居並ぶ姿の神々しさ。あまりのありがたさに涙が出そうでした。
第一部同様、あっという間の3時間でしたが、アラゴルンとアルウェンの夢の邂逅シーンはいらんかったかなと。(二人が並ぶとリブのでかさに改めて驚いたりして。背の高さもあまり変わらんし、肩幅はあきらかにリブの方が広いと思われます。)その分、ボロミアに時間を割いて欲しかったー(悔涙)。それにしても続きが観たい・・・。
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