ティムとの出会いはレザボア・ドッグス。でも最初に観た時は映画のインパクトが強すぎでティムのことは『血まみれオレンジ』くらいの印象で。その次は一気に海の上のピアニストまで飛ぶのですが、この映画で久々に彼を観た瞬間、『けっこう好きかもよ』と思い至り、その後はだーーーっと過去の作品をレンタルしてきて見まくりました。
好きな作品はやはりなんといってもレザボア・ドッグスですね。この映画でのティムはほぼ最初から最後まで瀕死の状態です。つうか普通は死んでますってくらいの大出血サービス状態(笑)。セリフも『頼むから病院に連れてってくれ!』とか『もうダメだ・・・死ぬ・・・』とか弱々しいことこの上なしなんですが、実はスーパークールな潜入捜査官なんですな!←すごいネタばれ・・・。撃たれたショックでパニくりまくるシーンでは駆け出し捜査官の若さと脆さがモロ露呈していて、ホワイトが思わず父性本能を発揮してしまうのもムリなかろうと。なんかかなり情けない役どころのようですが、それなりにスーパークールガイとしての見せ場も用意されていますんで。このバランスがオイシイ役どころだなぁオレンジは。同じタランティーノ監督作パルプフィクションでの役名はパンプキン。非常に短絡的に強盗をやっちゃうバカな男にまさにうってつけの名前です。でも可愛いんだなぁこれが。
そうなんす。ティムってどうにもこうにも可愛いんですよ。はぁ?と思われてもしょうがないですね。ほとんどの役がチンピラなんですから。たとえ猿になってもチンピラ。あーだけどどうかグリッドロックを観てください。これはもうティムの可愛さ120%増量です!!バンド仲間のうちで最年長にもかかわらず、短気で役立たず。おまけにヤク中ともうどうしようもない男なんですが、どうしても放っとけないんですなこれが。なんつうか誰にも躾されなかった子犬がそのまま大きくなってそれをうっかり拾ってしまったような。手がかかってしょうがないんだけど、そんな目で見られちゃ今さら捨てられないよねぇ・・・ともうあきらめるしかないという。ある意味最強(笑)。そんな男を35歳にして演じられたらそらたまりません。
可愛いだけじゃないのよとばかりに、憎たらしい役も好んでやるようですがアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたロブ・ロイでも結局のとこ、誰にも愛されなかった没落貴族ぶりが可愛くみえてしょうがなかったっす(笑)。
|