自分でも呆れるくらい”ピーターパン”のストーリーを忘れていました。キャラもピーター、フック船長、ウェンディ、ティン・カーベルくらいっすよ記憶にあるの。スミーはかろうじて覚えてるような気がしないでもないけど、ロスト・ボーイズにいたっては「この子ら何?」状態。(実はピーターはロスト・ボーイズのリーダーでございました。基本)
今回の舞台は戦時下のロンドン。主人公のジェーン(ウェンディの娘)は戦地に赴くパパに「ママとダニー(弟)を守ってね」なんて言われたばっかりに11歳にして一家の大黒柱。母親になってもドリームの世界を忘れない少女のようなママがなにかっちゃ「ピーターがピーターが」と言うのも右から左です。だって家族を守って今日を生き延びることに精一杯なんですよジェーンは。「ピーターパンなんかいない!」と叫ぶジェーンに、あくまでも「本当にいるのよ」とそればっかりのウェンディ。だったら連れて来てやってよ、迎えに来てやってよピーター!と思っていたら!来ましたよ、ピーターの代わりにフック船長が!!「ハロー!ウェンディ!!!」
待ってました!フック船長!!あんただてにネバーランドで大人やってませんな。前回から何年も経ってるのにあいかわらずウェンディが子供のままだと思ってるあたり、さすがネバーランドの住人だけど、戦闘機がぶんぶん飛んでる中、平気で海賊船飛ばしてくるおバカさんだけど、もう全て許します。ジェーンをよろしくお願いします。
と言うわけでネバーランドに連れてこられ、ピーターにも巡り会ったジェーンですが、それでもすぐに帰ろうとしちゃうんですな。1人でせっせと筏を作り、食料を積み込むジェーン。その横でおどけるピーター。「ここから帰るには飛ぶしかないよ」ってあんたそれ無神経。毎日ロストボーイズと宝探しやってるか、フック船長と追いかけっこやってるかで面白おかしく暮らしてるだけのガキんちょのキミにはジェーンの気持ちは分からんよ!(本気でムカついてます)ホントに今回はピーターのガキくささにイライラしてしまいました。フック船長のゆるーい罠にあっさり捕まっちゃてるし。その点、ジェーン&ティンクの女の子コンビはイイ!!最初はお互いつんけんしてるんだけど、一度気持ちが通じ合ったらもう怖いもんナシ!最強タッグここに誕生。
最後、大人になったウェンディとピーターの再会はさすがにしんみり。ピーターはちょっとショックを受けるんですな。でも変わったのは見てくれだけと分かり一安心。(あんたこそちょっと変わった方がいいと思うけどね)どんな時でも夢を見る力、信じる力は素晴しい。そういう映画を作ることに関してやっぱりディズニーは優秀だと思うし、たまにはそんな映画を見ねばいかんなと思いましたです。
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