”インタビュー〜”と比べると全体的にいかにも安もんくさいのはもうしょうがない。なんせ前作はトム・クルーズとブラッド・ピットという2大スター夢の共演だったんだから。しかしヴァンパイアにしちゃあまりに健康的だった彼らに比べ、今回の方がイメージ的には原作に近かったんである。”呪われし者の女王”ことアカーシャを演じたAaliyahも「ちょっと若すぎるかな?」とは思うものの、独特の歩き方と存在感で不思議ちゃん的耽美世界を表現していたし、ヴァンサン・ペレーズのマリウスなんかかなり好きなキャラだ。
が!たった一人、どうにも私をイラつかせる女がいたのである。そいつの名はジェシー。見た目からして耽美とは無縁のこの女がとにかくうざくてしょうがない。伯母さんヴァンパイアの「可愛い姪には人間としてまっとうな人生を歩ませてやりたい」という切なる思いもなんのその、「私も仲間に入れてーー!!!」とレスタトにストーカーまがいの強烈アプローチ!!何度拒絶されても一向にへこたれないその図太さにムカムカしっぱなしっすよ。そんな事情とは露知らず、復活したアカーシャが人類皆殺し計画の一端としてレスタトに、「あの女を殺しなさい」と言い出した時はもう本気で泣きたかった。案の定、「これが私の運命だから・・・」と嬉々として胸元広げてますからこの女!!!(憎)。いっそそこいらのブサイクなヴァンパイアに最後の一滴まで吸い尽くされて死んでくれりゃヨカッタのに!
そんな思いも虚しく、念願達成しくさったジェシー。似合いもせんのにヴァンパイアメイクで再登場っす。(アン・ライスはこの女にこそクレームをつけるべきだと激しく思いますね)しかもあろうことか、レスタトの嫁気取りとはっ!あー嫌!ホントに嫌!!!こんな女に時間割いてるヒマがあったら、もっとマリウスを出せ!ルイはどうした!!と言いたい。(←気がつけば私がいかにジェシーという女が嫌いであるか!といった話になってしまいました)ストーリーは長い原作を強引にまとめすぎで急に過去に戻ってみたりなんだりで忙しいったらありゃしませんでした。(でもしょうがないか。原作のこの辺も長いだけで退屈だからな。)
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