ゴシカ
監督:マチュー・カソビッツ
出演:ハル・ベリー/ロバート・ダウニー・Jr/ペネロペ・クルス

女子刑務所の精神病棟が舞台のホラー・サスペンス。精神科医のミランダ(ハル・ベリー)がある大雨の夜、1人の少女に出会ったことから始まる悪夢の日々。自分では覚えていない夫殺しの罪に問われ、かつての自分の患者たちと同じ刑務所に入れられるミランダ。夫を殺したのは本当に自分なのか?事件に深く関わってくる少女の正体は?

ようは「シックスセンス」みたいなもんですが、最後の最後に驚かせてくれたかの作品と違い、こっちは途中で先が読めてしまうんですな。もしかして?と思ったら案の定だったという。それでもその途中までは、そこそこ面白くて、さすがはあの「クリムゾン・リバー」の監督だけはあるという感じでした。あれも途中まではすごく面白いからね。途中までは。(しつこい)

見る前から軽くいやんな予感を抱えつつも、わざわざ劇場まで足を運んだのはロバート・ダウニー・Jrが出てたからなんですが、これがもうなんつうか。一言で言うと役立たずです。しかも途中、全然出てこないしー!(撮影中に誤ってハル・ベリーに怪我をさせたのが原因か?と深読み)これなら別に演技派のダウニー使うことないがな。誰でもいいといえば、ミランダの患者役のペネロペ・クルスも。ふたりとも役としてはそれなりに重要なんだけど、いまひとつ存在感がないんだなぁ。こりゃやっぱり監督のせいかしら。めがねをかけたダウニーちゃんがラリー(アリーmyラブ)を彷彿させてくれるのが唯一の見所。


ゴスフォード・パーク
監督:ロバート・アルトマン
出演:マギー・スミス/マイケル・ガンボン/ケリー・マクドナルド/エミリー・ワトソン

イギリス郊外にあるカントリー・ハウス”ゴスフォード・パーク”に主のウィリアム・マッコードル卿(マイケル・ガンボン)から招待を受け集まった上流階級のみなさまとその従者を描いた群像劇。2日目の晩餐後、邸内でマッコードル卿が殺害されるが果たして犯人は・・・。

とにかく出演者が多い。最後まで誰一人として名前を覚えられなかったな。ついでにそれぞれの関係も把握しないままずるずると見てしまった。それでも理解できる程度の内容ですが。ミステリーとしては犯人は意外っちゃ意外なんだけど、目の覚めるようなトリックがあるわけではなく、殺人の裏に隠された人間模様こそがキモかと。犯人の言い分を聞くと「そういう理由があるならしょうがない。殺された卿も今ごろ草葉の陰で納得してるだろう」と思いました。

出演者の中で印象的なのが「生まれてこの方、箸より重いものを持ったことがございませんのよ」的な永遠のお嬢、コンスタンス・トレンサム伯爵夫人(マギー・スミス)。孫娘ほどのメイドのメアリー(ケリー・マクドナルド)に我侭の限りを尽くす鼻持ちならないばーさんだけど、「メイド同士でなんの話してたのよ。教えなさいよ!」と目をキラキラさせて話し掛けてきたりしてなんか憎めない。なんだかんだ言ったところで彼女の話し相手はメアリーしかいないのだな。そう思うと少し可哀想な気もした。仕えたくはないけど。それと従者頭のジョージ(リチャード・E・グラント)は非常に有能そうで、なおかつ主人の秘密のすべてを知り尽くしてる感じがたまりません。いざとなればそれをネタに平気で強請ったりしそうだ。


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