■ スティーヴン・グリルシュ(ジュード・ロウ)は自分のことを愛してくれる女の血を吸わないと死んじゃうやっかいな男。(一般に言う吸血鬼とはまた違うんですよ。昼間でも外歩き回ってるし。)
ここで肝なのは自分のことを愛してくれるってとこ。言い換えれば愛されさえすればOKなわけで
愛する必要はないんですな。だもんでこういっちゃなんだけど、けっこう手当たり次第。 地下鉄で飛び込み自殺寸前のおばさんを拾ってきて、血ぃ吸って海に捨てるなんて当たり前。そんな彼がはじめて本気で女に(アン)惚れたから話がややこしくなるわけです。血を吸わないと生きていけない、でも吸ったら今度は彼女が死んでしまう・・・とまぁありがちな展開になって、さて最後は・・・。
実は私、ラスト10分の怒涛の展開にいまいちついていけませんでした。てか最後だけ妙にホラーはいってて。ムリヤリまとめた気がしたなぁあれは。
しかし思うんですが、このスティーヴン意外に不器用だなと。彼ほどの美貌ならいっくらでも女なんかひっかけられるし、ひっかけられたら最後好きにならずにいられないハズなんです(言い切るけど)。
だから、別にアンの血を吸わないでもなんぼでも他にいるだろうと。ようは二股かけたらどうなんだってことなんですがね。それをねーしないんですよ彼。まぁそんなことしてたら話が終わらんだろうけど。
ジュードならではの展開だわ〜と思ったのが、二度と浮かんでこない場所に捨てたはずの先の地下鉄女がうっとおしいことに漁船の網に引っかかって浮上してきちゃって。
で、つい何ヶ月か前にも恋人を亡くしたスティーブンが最有力容疑者として警察から事情聴取されるわけなんですが、最初疑いまくりだったはずの刑事が、ジュードが憂い顔で『彼女とはとっくに別れてました。結婚結婚てしつこくて・・・』と言い出した途端、『うんうん。わかるよ。すごくわかる』と一気に懐柔されとるんですよ(笑)。それでも若い方の刑事なんかはしつこく疑ってるんですが(てか正解なんだけど)、中年刑事の方は尾行中にチンピラにからまれたところをジュードに救われて以来、完全に虜(笑)。
いっそそのおっさんの血でも吸ってやったらどうかとさえ思いましたね。
それと、吸血鬼もの観るといつも思うのですが、どうして死ぬまで全部吸いきらなきゃいけないんでしょう??(ジュードになら何度でもちょびちょび吸われたいわ!!と思う私はただの変態でしょうか。)なんか自分で書いてて果たしてこんな映画だったか自信がなくなってきました…。私にはこうみえたってことで実際とちがっててもお許しを。
好きなシーン:お医者のスティーブンが仕事中に子供の患者にみせる笑顔!!それまで不安そうだった女の子もつられてにっこり。年なんか関係ないのね(笑)ジュードの笑顔はまさに癒し系。
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