■ キャスティングのわりに地味な作品。話も退屈。
父親がマフィアのボスなせいで堅気の仕事につけないマティー(バリー・ペッパー)。しょうがないから後でも継ぐか!と大ボスに納める金の受け取りをやらせてもらったものの、これが見事に大失敗。友人の手を借りてなんとか金を取り戻そうとあれこれ手を尽くしてみるが・・・。
まずマティーがマフィアにまったく向いてない。金をネコババしたのはただのガキですよ?普通なら銃で脅すなりなんなりですぐに取り戻せるような相手に、妙に慎重になったせいで横からガキの親が出てきちゃった。しかもそれが腹の黒い保安官だってんだから質が悪い。そもそも、大事な金の受け取りにジョニー(セス・グリーン)ひとりを行かせたのが間違いでした。どう考えても失敗要員やろ<セス・グリーン。
とにかくマティーのやることがいちいちイライラするというかじれったい。段取り悪いしさ。就職できないのは親のせいだけではないのと違うか。このどんくささがそのまま作品に影響してて最後までなんともゆるい話でした。途中で業を煮やしたボスの片腕テディー(ジョン・マルコヴィッチ)が乗り込んでくる辺りは面白くなる気配だったんだけどな(マルコヴィッチの無駄遣いとも言える)。
子供の使いさえまともにできないジョニーをしょうがないかと許してやる甘いマティーを、(お前やっぱりこの世界に向いてないわ・・・)と生暖かく見守ってくれる親友のテイラー(ヴィン・ディーゼル)。ジョニーの従兄弟で男前だがヘタレのクリス(アンドリュー・ダヴォリ)。幼馴染っぽい彼らが、それぞれのキャラなりに友情に殉じようとするのがこの映画の唯一の救いかと。ジョニーでさえそう。友達ってええね〜。
最後がちょっとレザボア・ドッグスに似てると思ったら、製作がローレンス・ベンダーでした。パクってるやん!
|