<イングランド追っかけ観戦記>


■スウェーデン×イングランド/埼玉■

 W・yukaでイングランドの初戦に行ってまいりました。6月2日(日)試合当日。新幹線で東京へ出発。12時過ぎに東京駅に到着し、まずはホテルに向かいました。とりあえず荷物を預けて、いざスタジアムへ。と、その前に東京駅で晩ごはんの調達です。大丸の地下食料品売り場をウロウロしながら「あれ、おいしそう!」とか「これ食べたい!」とか 言いながら、おにぎりやお惣菜、餃子やカレーパンなどを本能のおもむくままに購入。 「多いかな?」「食べれるやろ!」「そうやんな!」ってな感じで、2人前を大きくオーバーしたのは言うまでもありません。

 今度こそほんとにスタジアムへ。東京駅から王子経由で浦和美園駅まで行きました。山手線の中で、缶ビールを片手にユニを着た数人のイングランド人サポーターに遭遇。 “もう、今からビールかい!”と小声でツッコミながらも、顔全体に国旗のペインティングをした本場のサポーターを見て“ワールドカップなんだぁ”とだんだん実感がわいてきました。浦和美園駅の改札を出ると、そこには溢れんばかりの両チームのサポーターが! 両チームといっても、スウェーデン:イングランド=1:9って感じでしたが・・・ ここまで来るとワールドカップモードも全開に近く“とうとう来てしまった〜!”とウキウキワクワク!!イングランドの国旗も購入し(500円也)徒歩でスタジアムに向かいました。

  駅からスウェーデン側とイングランド側に歩道が分けられていて、周りは畑が多く、民家もポツンポツンとしかないようなところでした。徒歩15分って書いてあったので“楽勝〜”と思っていたら・・・やられました!!これがまた駅から遠い遠い!行けども行けどもスタジアムが近づいてこないんです。「まだぁ?15分はとっくに過ぎてんでぇ〜」と2人でブチブチ言いながら歩くこと30分以上。やっとスタジアムの入口に到着しました。疲れたぁ・・・ みなさんご存知の通りチケットは名前入り。実は私(yuka・J)のチケットはchakiさんの名前なんです。本人確認はまずないだろうと思っていましたが、万が一の事を考えchiakiさんに保険証を借りていき、 “いつでも見せますよ!”状態でゲートに並びました。が、まぁ予想通りというか何と言うか・・・ 手荷物検査も“そんなんでいいの?”と、こっちが心配するくらいあっさりと通過できてしまいました。 前の週に行った『イングランドVSカメルーン』の親善試合の方が、よっぽど厳しかったですよ。 1人1人、身分証明証を提示させられましたからね・・・ 遠い道のりを経て、無事に座席に到着。席はメイン側のコーナーの辺り(JリーグでいうところのSA席?)で一番上のほうでした。選手は小さくしか見えなかったけど、ピッチ全体を見渡せて試合は観やすかったです。yuka・Bさんがチケットを海外販売分で取ってくれたからか、私達の周りは日本人よりもイングランド人の方が多かったと思います。それに、ユニ着用はお約束(もちろん私達も)ですが、さらに赤白のアフロをかぶってる人やスキンヘッドにイングランド国旗を書いてる人、なぜか赤いユニにお侍のちょんまげの人などなど、ちょっとした仮装大会を楽しませてもらって、さらにテンションも上がっていきました。

  晩ごはんを食べているとイングランドの選手達が練習の為、ピッチに出てきました。その途端“ワァ〜!キャ〜!”という歓声があがり、“イングラ〜ン!イングラ〜ン!イングラ〜ン!” (←私にはこう聞こえた!)と聞こえてきて会場全体が一気に盛り上がっていきました。私達も食べかけのごはんをそっちのけで、必死になって双眼鏡を覗いたり、写真を撮りまくって 「あっ!ベッカムや!」「リオもいてるで!」「オーウェンはどこぉ?」とミーハーの本領発揮でございました。

  いよいよ待ちに待ったキックオフ!審判のホイッスルと同時に物凄いフラッシュの嵐になりました。テレビで見てても凄いと思ってましたが、生で見るとほんとに“目もくらむ!”って感じでした。応援も凄かったですよ。前の週に行った親善試合では、びっくりするくらい静かだったんで「こんなんで本番は盛り上がるんかなぁ・・・」って思ってました。が、余計な心配だったことがすぐに判明!だって試合中ず〜〜っと、ほんとにず〜〜っと歌ってるんです、イングランドのサポーター達が・・・ 途中で応援が途切れそうになると、必ずどっかから“ゴー!イングランド!”って聞こえてきて、また歌が始まってるんです。さすがサッカーの母国。イングランド人のスタミナは本物です。みんな元気です。そりゃあこれだけ一生懸命応援して負けたら暴れたくなるでしょう!フーリガンの気持ちがわかる気がします。そんなパワーを肌で感じて“やっぱりワールドカップって楽しい!”と気分も最高でした。



 試合は1対1の引き分け。前半24分、ベッカムのCKに後ろから走ってきたキャンベルがヘッドで合わせてゴール!あっ、ちなみにこのシーンはこの観戦記を書く前にビデオでチェックしました。はっきり言って試合観てるときは、いったい誰のゴールだかサッパリわかりゃあしません。とりあえずイングランドに1点入ったので、思いっきり叫んで喜んだのは憶えてますけど・・・ イングランドの動きは良かったんですよ、途中までは。でも安心して観れたのは前半だけかな。後半はねぇ、あきらかに運動量が落ちてて(この梅雨の暑さじゃしかたないか!)攻められっぱなしでした。ヒヤヒヤしながら観ていた後半14分、DFのクリアミスから同点に追いつかれ、その後もハラハラドキドキの試合展開。スウェーデンのシュートミスにも助けられ、何とか引き分けで終わってくれました・・・ホッ! 同点に追いつかれた後半18分、ベッカムが交代。残念!とは思ったものの、一時は来日すら諦めていたので、よくぞここまでがんばってくれたって感じです。しかも得点にからむCK(私達の席からは一番遠いコーナーだったんですが)まで拝ませてもらって・・・ありがとうベッカム!(余談:それにしても、お金さえかければ怪我も治るってことですな!やっぱ世の中お金ってことですか・・・)

  試合終了後、余韻に浸りながら席を立って階段をおりた瞬間!現実に引き戻されましたぁ。目の前は人の波・波・波!そりゃそうです。5万人もの人が一斉に帰るんだから!私たちが来た道の大きさを考えると・・・ 気が遠くなりそうでした・・・ ちょっと歩いては止まり、また歩いては止まりというのが30〜40分くらい続きましたかねぇ。途中で酸欠で倒れるんじゃないかとマジで心配しましたよ。だって私たちは背がちっちゃいのに、周りには普通よりデッカくて余韻をズルズルと引っ張ってる熱いサポーターがいっぱいで・・・ようやく駅に着いて電車に乗れたのは、スタジアムを出てから1時間半近く経ってからでした。

  翌日は『NIKE PARK』に行ってきました。ここもセキュリティチェックがあり、手荷物検査では“これは何ですか?”“このポケットも開けてもらえ ますか?”などと、いろいろ聞かれ「いったい私たちはどこの試合を観にきたん?」と思うくらい、今までで一番時間がかかりました。厳しい(?)チェックを終えて無事に入場することができ、まずはショップでグッズを購入。その後、ナイキのCM(巨大な船の中で“ギャラの合計は一体いくらですのん!”っていうメンバーがトーナメントをしてるアレ!)のセットがあり、実際に小学生がミニゲームをしていたので少し見学してから『NIKE PARK』を後にしました。 いやぁ〜、それにしても・・・自分の国で、自分の目の前でワールドカップを観戦し、雰囲気を体験することができてほんと感動しましたぁ〜!

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