アルゼンチン戦と違い、ナイジェリアの国歌斉唱の際にブーイングが起こることもなく静かにゲームが始まりました。決勝T進出がほぼ決まったも同然のイングランドサポはリラックスムードです。が、しかし。スミスくん(仮名)は違うのです。今回も最初っから立ったり座ったりばたばた。そしてひっきりなしにComeーーーーOn!!!!と叫んでいます。暑いんだからちょっとは休ませてやってくれと思うほどです。札幌に比べあきらかに和やかムードのイングランドサポの中でその熱き魂は完全に浮き上がっており、周りから思わず笑いが漏れるほどなのですが、スミスくん(仮名)はそんなことにはお構いなしで、むしろ「余裕かましてる場合じゃないだろーー!!!なんでもっと応援しないんだあああ!!!」と立上がり大きな目でギロギロ睨んでくるのです。完全に応援団長です。周りのサポーターたちもそのあまりの熱心さに(笑いながらも)再び応援開始。もうイングランドの応援なんだかスミスくん(仮名)に喜んでもらいたいのか、わかりゃしませんでした。
試合内容は案の定ほとんど記憶にありません。それほど退屈でした。ただ、リオの出来はアルヘン戦よりヨカッタように思いました。←これだけか。
ハーフタイムに入り、スミスくん(仮名)の友人が(ヒュー・グラント+アンダートン似)携帯で誰やらと話していたところ、急に大声で「スウェーデン×アルヘン!1-0!1-0!!!」と絶叫。周りはみな大喜びです(笑)。友人二人がビールを買いに行ったのでひとりで待っていたスミスくん(仮名)ですが、突然近くの席のおばさんと意気投合。どうやらお互いの家が近かったらしく、非常に盛り上がっています。帰ってきた友人にカメラを押し付け、おばさんとそのだんなさんらしい男の人と3人で写真に収まるスミスくん(仮名)。ニコニコしていて子供のようです。そしてご丁寧にも小汚い紙を取り出して、おばさんの住所を控えていました(笑)。おそらく焼き増しして送ってあげるつもりなんでしょう。いい奴です。
後半がはじまってもあいかわらず、Come--On!!!England----!!!!。そして惜しいチャンスにはUn
Lucky England----!!!!です。楽しいです。しかし、おかしくて仕方がなかったスミスくん(仮名)の熱烈な応援でしたが、飛行機の時間が迫っていたのか、なんと試合終了15分程前に突然帰ってしまいました。えーーーっ!この退屈な試合、スミスくん(仮名)の応援なしでどうやって盛り上がれというのーーーー!!!と残念でなりませんでしたが、しょうがないですなこればっかりは。試合は結局スコアレスドローに終わりましたが、決勝Tに進むことが決定したのでイングランドサポはそれなりに満足そうでした。ただ、私たちはここから先のチケットを持っていなかったので、これが最後のW杯観戦となりました。欲を言えばもっと面白い試合が観たかったですが、スミスくん(仮名)に再会できただけでもヨカッタと思わねばなりませんな。
以上、yuka・B、yuka・J・chiakiの≪2002 FIFA World Cup/イングランド追っかけ観戦記≫でした。お粗末さま。
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