「みやこのハッピートーク」    

                               JUN 2003

「最近の不愉快?」

家にいるとよく証券会社などから勧誘の電話がかかってきます。ご経験がおありの方も多いでしょうが忙しくしている時や朝早い時間にかかってきたり失礼な言い方をするなどなど大変不愉快になったりします。先日昼下がりにある電話がかかってきました。

「もしもし、久しぶりです。今どうしたはんの?」
「ええ、まあ仕事をやめて家に・・」
と話したが相手のことがよくわからず
「あの、ところでどちらさま?」
「小学校の同級生よ、わかる?」

そんなんわかるはずがありません。内容は「化粧品、買ってくれへん?」なのですが、最後まで名前を言わず、あとで誰だかわかりましたが「セールスするんだったらせめて自己紹介してから」してほしいものです。

もうひとつ似たような不愉快になった話。
国際交流会館で受けている英会話レッスンが終わって先生と二人で出口まできた時、突然後から「今のレッスンは1時間いくら?」2人のおばさん(?)に声をかけられました。

とりあえずちょっと話を聴いてみたら彼女達は今日ずっといろいろな人に聴きまくっているそうですが、自分達のレッスン費用をちょっとでも安くしようとしているんだそうです。

個人レッスンの場合交渉して決まるのですがだいたい相場はあります。私のレッスンを見ていたようですが、それにしても失礼な態度、「他人になにかを尋ねる時はていねいに挨拶してしてから」、英語でも「Excuse me・・」というのですから。

南座観劇「花あかり」


蒸し暑い日が続いています。沖縄は梅雨あけしたとか・・・もうすぐ夏ですね!
最近思うように物事が進まず、天候のせいでしょうか、ちょっと足ふみ状態です。それにしても阪神は強いですね。

知人にいただいた南座のチケット、元職場のCさんをお誘いして行ってきました。
主演は藤山直美で、星由里子、小野寺昭、美木良介、特別出演に藤間紫と豪華キャスト、「大阪で生まれた女やさかい、東京でかて勝負はでける 引いたらあかん 負けへん 引いて勝てるんは綱引きだけや!」とコテコテの大阪人を演じる藤山直美はやっぱりじょうずです。

時代は関東大震災の後、東京の老舗材木屋のおぼっちゃんを愛したはな(藤山)ですが、彼が亡くなってしまい御骨を胸にだいて弟とともに東京の店を訪れます。

女手ひとつでやってきた主人(藤間)は、頼りない後継ぎの長男(小野寺)や子連れで出戻った娘(星)を気にかけながら店を切り盛りしています。
そこへ突然のはなの出現、はなは「嫁」として店で働き、持ち前の明るさでさまざまな困難をのりこえていきます。そんなはなに長男や店の働き手(ベンガル、美木)が惹かれて行き、はなも美木の事が気になり始めて・・・。
最後は主人に「嫁」ではなく「娘」として認められ美木とも結ばれる、
そして美木が言ってくれた「はなさんはまわりを明るくする花あかりだな」という言葉をずっと覚えていています。泣き笑いの人情話、テレビドラマならちょっと、というところですが舞台だからすごい、久しぶりに「ええ話」でした。
 (6.22)

「ガーデニング(?)」

梅雨に入り、雨、曇りとちょっとゆううつな毎日です。
2月から3月にかけて本堂の改修工事をしたため、愛犬モモを庫裏の玄関前の庭につれてきていたのですが、彼女の癖で庭の土を掘ってしまったのです。
そのうえ鉢植えをひっくりかえしつぶしてしまいました。しばらくひどい状態のまま最近までほうっておいたのですが・・・。

知り合いの花屋さんに買ったがく紫陽花の鉢植えを大きい鉢に植え替え、南の島を思わせるオレンジ色のハイビスカスやいただいたベゴニアを5株プランターに植えていい気分、新築前に裏庭に咲いていたがく紫陽花(以前元職場のT先生に撮ってもらったことがある)を思い出しました。

やっぱりこの季節は紫陽花やなあ・・・つぶれた植木鉢をかたづけて庭も少しはきれいになりました。
中国茶も飲めるオープンカフェをしたいですね。(6.14)



★付録・映画
  「めぐりあう時間たち  The Hours」

1923年、1951年、2001年の3つの時代、時を越えて3人の女性がそれぞれの1日を過ごしていく。

「・・・花は私が買ってくるわ・・・」で始まるこの映画は1回観て「ああ、なるほどそうだったのか」とうなづけるものではないのですね。

まず、3人の中でも主人公的な存在であるヴァージニア(二コール・キッドマン)は精神を病む作家で「ダロウェイ夫人」を執筆中、おそらく彼女はロンドン郊外の田舎での生活に不満を持っていると予想される、そして来客として迎えられる姉一家のためのパーティーを準備するメイド達にもつっかかる、精神の不安定さがじりじりと伝わってきます。

その「ダロウェイ夫人」を読んでいるのがローラ(ジュリアン・ムーア)、大きなおなかをかかえて優しい夫、息子のリチャードとロサンゼルスに住む、しあわせそうに見える彼女は夫の誕生日にケーキをつくるが、誰のために生きているのか悩んでいます。

そして3人目の女性クラリッサはニュ−ヨークで、なんとローラの息子リチャード(作家・エイズにかかっている)の受賞パーテイーの準備をする。リチャードはクラリッサ(メリル・ストリープ)を「ミセス・ダロウェイ」と呼び、自分を元気づけてくれる彼女にきつい言葉を投げてしまう、彼は生きることに疲れていたのか・・・。それぞれが死に直面していきます。

この3人の朝から夜にかけての1日を3つの時代それぞれ、かけめぐって進んでいくのですが、女性の心理、言葉とは裏腹の行動、おさえこまれている日常生活の中での苦悩、これがよく伝わってきました。

場面はイギリスだったりアメリカだったりあちこちとぶのですが、違和感なくすっと入ってきます。
とにかく3人とも美しい、華やかさがあるのですね。「女性はこうでなっくちゃ!」


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