「みやこのハッピートーク」    

                              DES. 2003

★「1年を振り返って?」

12月を迎え急にあわただしくなりました。年末には「こうやった、ああやった」と1年を振り返ります。今年は「年女」(アッばれた!)だったのか私個人の変化があった年です。

退職、フランス旅行、時間に余裕ができたので語学のレッスンイベントにも参加、映画や観劇と今までにできなかったことを一気にやったという感じです。でも仕事に行かなくなってから不安になったり体調を崩したりもしました。

昨日久しぶり(実は結構通ってます)に大丸へ、クリスマス用の飾りなどきれいだったのでぶらぶらしていると、突然「みやぴー!」の声(在職中、「のりぴー」が流行った頃、先生も生徒も私はこのように呼ばれていました)。

見ると、卒業生2人が手を振っている・・・1人は店員さん、もう1人は来年結婚するので準備中だとか、
「いくつのなったん?」
「もうすぐ28、初めてであったんは12年前、1年の担任やったね」
「ええっ!じゃ私はその時**歳?」
「時々この売り場あたりで見かけるね」
「前から見られてたんか?」

11月にも25歳になる卒業生数名と食事をする機会がありました。彼女達も「みやぴー」と呼びます。「よく怒ってたなあ、うちらうるさかったしなあ・・・」クラスでの女子高生のおしゃべりに対抗するための「手段」はこちらもそれ以上の「演説」が必要です。でも「演説」の内容は憶えておらず、忘れて欲しいようなことばかり憶えていました。

私が「みやぴー」と呼ばれていた頃はまだ長期にわたって学校を欠席する生徒は少なく、いろいろ事情はあってもほとんど毎日クラスの顔は揃っていた、しかしここ数年様子が変わり私は「みやぴー」から「先生」になり「演説」も「大演説」に。

1年どころか10数年も振り返ってしまいましたが、仕事に対しても少しずつ気持ちの整理ができてきたような・・・「普通のおばさん」になった私は戸惑いながらも「世間話ができる」ようになった「昔の女子高生」とつきあっています。

来年は何か新しいことをやってみたい、しかしどこで誰に見られてるかわからないので身だしなみは手を抜かないようにしなければ!
では皆様、よいお年をお迎えください。(12月10日)

「女性映画?など」

「死ぬまでにしたい10のこと」

23歳の若い母親が後2ヶ月の命と医者から言われ、夫にも秘密にし動揺しながらも毎日を過ごしていくというストーリーです。

現在を生きる私達は少しずつ死に近づいているのだということを実感させられました。ヒロインの母親アンは深夜のカフェでノートに「10のこと」を書いています、それを見つめているひとりの男・・・「夫以外の男の人とつきあってみる」相手となる人物。

幼い2人の娘と夫の生活を心配して、隣に引っ越してきた自分と同じ名前の優しい女性「アン」に次の母親になってもらうことを願ったり、冷静な態度で「死」を受け入れていきます。

「私だったら、もちろん家族には優しくし、おしゃれもして、男友達も・・・」でもまずは黙ってはいられない、「死」に向かう恐怖を自分一人では耐えられなくて夫や親友に言ってしまう、、アンは自分の思いを夫や子ども達にテープに録音します。

「死」の場面は出てこず観客は最後に静かにアンの「死」を感じ取る事ができるのですが、たまらなく悲しい、ここで初めて「死」に直面してしまいます。タイトルだけ見ると「重さ」があるけれどアンの生命力に魅せられた映画でした。


 「g@me・ゲーム」

「出会いは誘拐だった」・・・仲間由紀恵藤木直人の二人が「誘拐」ゲームを展開していくのですが大きなどんでん返しが!! 

よくテレビでみる二人なのでドラマ感覚、舞台は東京とあまり新鮮味がないのが難点ですが、話はかなりスピーディーに進みます。

原作は「ゲームの名は誘拐」、東野圭吾氏の作品です。ちょっと残念なところは藤木直人演じるビジネスマンの冷淡さがやや弱い、彼が「甘い」雰囲気を持っているからでしょうか?

私的には「ナースのお仕事」のイメージが強い、「イコカでいこか」など最近一番(?)うれてる仲間由紀恵は好演かな・・彼女は若い頃の松坂慶子さんによく似ているなあ。


「阿修羅のごとく」

向田邦子原作、ちょっと「昔」にTVドラマ化されたそうですが覚えていません。阿修羅はインド民間信仰上の「魔族」、内には猜疑心強く、争いを好み他の悪口を言い合うのだとか。

登場する女性陣は皆阿修羅、親子、姉妹、夫婦の間に生じるドロドロしたものを出しながらもそれぞれの関係を修復していきます。

大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子の4姉妹、私も3姉妹なのでついくらべてしまいましたが・・・ちなみに私は夫を亡くし料亭の旦那と良い仲になる生け花の先生か、夫の浮気を感ず着ながらも責めきれない主婦か・・・なんて考えながら観ていたらなんと観音様のような笑みを浮かべていた母親役の八千草薫がまさに「阿修羅」。

夫の浮気を死ぬまで知らぬ顔で通し続ける「女性」としての母親の姿に4姉妹も絶句、「女はやっぱり怖い」という気がします。ということは私も阿修羅かな?(大竹しのぶと桃井かおりの対決、ちょっと怖すぎ?)



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