「みやこのハッピートーク」    

                              JAN. 2004

★「バスの中の出来事」

京都市内に住みはじ始めてもうすぐ20年になります。でも実際には仕事でM市まで通っていたのでどちらかというと京都のことには疎くあまり「京都市民」という自覚もないままずっときたのですが・・。しかしこの1年私の行動範囲はM市周辺から京都市内に移り、市バス、地下鉄、タクシー、そして自転車で市内をウロウロ・・。

先日大丸前から北白川方面に向かう市バスに乗った時の出来事、その市バスは車いすに対応していてちょうどその部分のシートが上にあがっていました。大丸前からは私を含めて数人の乗客があり何人か立つことに(私はちゃっかりすわった)なりました。

するとある女性がそのシートを降ろそうとして、いろいろ引っぱったりしていましたが、動かないので、運転手さんにどうしたらシートがおりるのか尋ねました。

でも渋滞した四条通でハンドルに集中している運転手さんは、「ちょっとお待ちください、レバーを降ろせば・・・」という返事をするのが精一杯でした(レバーはわかりにくかった)。

女性は再びシートに戻りいろいろさわっているうちに、何とかシートが降りてすわれるようになったのですが、そんな事があってか女性は運転手の態度について非難し「不親切、シートがあるのに使えない、わかりにくい・・・上に言いますから!」と、しばらく怒り続けました。

運転手さんは「申し訳ございません、今後は気をつけます・・」と言っていましたが、でもなんだか本当に「すみません」という気持ちが伝わる感じではない。

バスの中は複雑な空気につつまれ、やがてバスは鴨川を渡って祇園、東大路通へ「左に曲がります、急ブレーキにはくれぐれも・・」運転手さんの過剰なばかりのアナウンスです。降りるまでずっと嫌な気分・・。

その女性は今回の事だけで怒っていたのではないのかな?不満なのはわかるけどちょっとバス内の雰囲気が悪くなってしまいました。ハンドルを握る運転手側には運転以外の乗客の対応を100%することは不可能です。バスには観光客を始め(もちろん外国の方も)お年寄りの方も多くひとりで運転と乗客サービスをするのは無理なこと、そして今回のようなこともある、市バスは大事な「市民の足」、なんとかならないのでしょうか?(2004・01・22)

★「お正月 2」

元旦、仏光寺のお勤めから帰ってきた住職が「あけましておめでとう、去年はいろいろお世話になったけど今年もよろしく・・・・・」と挨拶し始めた・・・新年早々からなんと「優しいお言葉」と喜びながら後でよく考えてみたらお酒をいただいていた様子、そりゃ口も軽くなる・・・。私も調子にのって「ようわかっているやないの」などと思ってしまいました。
「お寺は誰によって支えられていると思うか」という質問に半分以上の坊守さんは「それは私です」と答えるとか・・・得度し「僧侶」として仏様に向き合っておられたり、門徒さんのおうちにお参りされている方もおられる。又お寺維持のために活躍されている。

いろいろな事を見たり聞いたりすると、経験不足の私はまだまだ未熟です。住職の存在は大事ですが坊守もお寺に暮らす者としてもっと勉強せねば、今年は何かひとつでも身につけたいなあ。

私自身お寺に生まれ育ち、「坊守」としてのを見てきましたがお正月報恩講では座っている時間は勤行の時だけ、常に挨拶や接待にと動きまわりその忙しさときたらすごい。

「こんなことは誰もよう引き受けんわ」と私達娘は逃げてしまいました。しかし今では「坊守さんあってのお寺ですなあ」と感じさせるくらいに住職の父を引っぱっています。坊守としての自覚を持ち努力したからかなとこの歳になって少しずつ思えるようになりました。

住職が仏光寺のお勤めの当番ということもあって、ひとり本堂でぶつぶつと・・阿弥陀様のお顔を拝見しながら「坊守っていったいどんな事をしたらいいんですか?」と問いかけたけれど答えてもらえず、「自分で考えなさい」と言いたげ・・・実は困った時は時々相談(?)していたのです。

「無言」だからこそ答えを求めず自分に問い返せるのかな、ちょっと無礼かもしれませんが、新米の坊守には力強い味方です。

★「お正月 1」

あけましておめでとうございます。今年も「みやこの部屋」をお訪ねいただきますようよろしくお願いします。

新しい年を迎えどのようなお正月をお過ごしでしょうか?武器のなかで暮らすイラクの人々、地震の被害者5万人と言われるイラン・・・胸が痛みます。今年はどうかこの事態が少しでも良くなりますように、何かできることがあればと思います。

わが家のお正月はすっかり様変わりしてしまいました。最近では元旦の朝家族が顔をそろえるというよりは、おおみそかの昼頃顔を逢したらみんなそれぞれ31日から1日にかけて除夜の鐘つきに行く人やら、八坂神社に行く人やら、仏光寺へのお参りやら・・・。

そして1日の朝、仏光寺からもどってきた、ねむた目の住職とお雑煮をいただく、ここ何年かこんな状態でなんとなくおせち料理にも力がはいらず、ちょっとさぼり気味です。

もちろんおもちは3日間たっぷりいただきます。おすすめはお醤油で付け焼きしたおもちに「とろけるチーズ」をのせ再びチーズがとろっとなるまで焼き、のりをまいていただくという簡単なものですが、お酒にもあうし、お気に入りです。カロリーを気にしている方はチーズをちぎって少なめに、生野菜サラダといっしょに食べると胃もたれしません。

昨年主婦業に専念してから失敗談多数、特に年末年始は忙しいのでうっかりミスも・・。
おばあさんの代からあった木製のお盆(裏に「南坊」(大善院の旧呼称)と書かれている貴重な品)を手をすべらせてしまいまっぷたつに割ってしまいました。ちょっと気がゆるむとあたためたフライパンに入れるはずの油を隣のお鍋に入れそうになったり・・・といろいろありましたが今年はがんばります!


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