★ 「家事」
●ご近所のしだれ桜が塀を超えて外に出てきており、道行く人々がまじかで花を愛でておられる姿にうっとりさせられます。花吹雪が通りを舞い、映画の中にはいっていったような錯覚におちいりました。なんと美しい季節なのでしょう。
4月の桜満開の日、「2005 花まつり IN 仏光寺」が催され、600人ほどの方々が仏光寺に来られました。実行委員の私はあわただしい1日となりましたが、「花まつり合唱団」の一員として仏教聖歌を歌ったり、境内での甘茶接待などの企画で楽しく取り組むことができました。
準備期間には苦労もありましたが、終わってみれば「次はもっとこんな事をしたらいいなあ・・」などと、もう来年のことを考えたりして・・・・・。(あんなにしんどいと言うてたくせに、また次もやる気かいな・・・と言われそう!)
●「花まつり」が終わればちょっとは時間ができてゆっくりするかと思っていたら、とんでもない・・「なんでこんなに予定がぎっしりとつまっているの?」とうなっています。昼食会やパーティーもキャンセルしてしまうことに・・・。時間は結構有効に使っているはずなのに忙しい・・・。ところでどんなパーティーかって? ご招待だったんですが、残念!
●結婚してからずっと夫の協力もあって、家事をやってきたましたが、共働きをやめても「忙しくても家事はがんばる」というスタイルは崩さず、掃除、洗濯、料理とも「速さ」にかけてはちょっとした自信あり・・・まあ「内容」はともかく・・・。
最近、私のまわりに「速さ」と「内容」が両立している方々をみつけました。たとえば仕事で通うアイアイハウスの職員、なかでも主婦の方々は「家事の達人」です。毎日の忙しさにもかかわらず、料理では食材を選び「手作り」を追求されおいしくできあがります。その手際の良さにはすごいものがあります。
私はすぐ何でもめんどうくさくなって簡単にしたいと思ってしまうのですが、大事なところにはしっかりと力をいれて、その他は思い切ってあっさりとする、このめりはりが家事をしている人を輝かせるのではないかと思います。そこには自然に身についた「段取り力」もあるのでしょう。
さらにお寺の奥様方です。掃除、洗濯、料理はもちろんですが、お寺の行事、買い物、庭掃除や草引きまでこなしながら、聞法会などの集まりにも行かれます。その動きの速いこと、常に「住職」の動きを頭に入れ、不意のお客様にも「笑顔」で応対されます。「気配り」はお寺の生活の中から得られたのでしょう。毎日の生活にできるだけ無駄のないようにと、「手作り」のお菓子など作っておられる方もおられます。
決して完璧な家事を求めておられるのではなく、できるだけ自分にあった無理のないやり方だからこそ、他からみても気持ちがいいのでしょう。こんな中で、かなり「強い刺激」を受け、気持ちだけが先走っています。「なんとかなるさ」と気楽に考えていた私がはずかしい・・・家事をこなす力は「生活を楽しく豊かにする」ことにつながるのだと感じました。
気持ちを新たにして、「上沼恵美子の おしゃべりクッキング」を買ってひとくふうしてみたら、ほめられて気を良くしている本当に単純な私ですが、なかなかこの「ひとくふう」がむずかしい・・・。
(4.21)