★洗濯機
●アイアイハウスが1週間夏休みに入って気がゆるんだのか、それとも風邪を周囲にまきちらしている娘の影響か、ここしばらく頭痛が続いています。
7月になってから、宵山パーティー、上棟式、仏光寺での坊守研修会と大きな行事があり、土、日曜日は法事、来客とあわただしく過ごしました。毎日異なった場所で、いろいろな方々と出会い、ちょっと混乱気味ですが、住職は私よりもっと多いはず・・・混乱してないのかな・・・。
●しんどいなあと言いながらも、先週は韓国映画「マラソン」を観てきました。自閉症の青年がフルマラソンを3時間以内に完走するという実話をもとにつくられたもので、韓国では冬に上映されたそうです。
(韓国語の先生も「泣きました」とのこと)シマウマ、チョコパイ、ジャージャー麺が好きなこの青年が好演、「世界中のおかあさん、見て見て〜」と言いたい気分です。
キーワードは「ピ(雨)」、「ピガ チュルッチュルッ ネリョヨ!(雨が ざあざあ降ります)」です。ぜひ観てください。ハングルの読める方は、青年の日記にもご注目を!!
●9年目を迎える洗濯機ですが、ちょっと動きが悪くなり始めています。「脱水ができない、すすぎばかりを何度も繰り返す」など、洗濯物が多いこの季節にピンチです。「買い替え」を頭にうかべながらも「脱水できない洗濯機」に
「あんた、わかってるやろね、今度脱水できひんかったら廃棄するよ」
すると洗濯機は洗いから脱水まで完璧にこなしました。
「ほら、やればできるやん」
洗濯機もほめたらうれしい(?)のか少しの間は調子がいいのですが、しばらくたつとまた変な音がします。
「何回言うたらわかるの〜今度こそ買い替えやで〜」
こんなやりとりをしながらもう1ヶ月、えらそうなことばかり言っていますが、洗濯機には毎日お世話になっています。
住職は「みやこと洗濯機」の会話に笑いをこらえつつ、「買い替えたら?」と言ってくれますが、洗濯はできるから、もう少しもう少しとがんばっています。
●先日知人と大阪に行った時のこと、行き帰りの電車ではずっと「家族」の話題でした。「家族」といえば、最近では夫のことです。何故かわからないけどよその夫の話で盛り上がる・・・?
女性だけでご飯を食べたりお茶を飲んだりする機会があると、必ずといっていいほど「夫への愚痴」が出てきます。
「家事を手伝ってくれない」「買い物へ行っても自分の好きなものだけ買う」「酒の飲みすぎ」「酔うとさわいでうるさい」・・・・・それを聞いてまた他の女性からの「そんなのはまだましなほう・・・うちなんか・・・」と話が進んでいきます。
洗濯機ではないですが、一度「買い換えるでー!!」と啖呵をきってみれば、案外いうことを聞くようになったりして・・。
★「ビミョ−」
●若者、中高年を問わず「ビミョ−」という言葉を使う人が増えているとのことですが、私が「ビミョー」に出会ったのは、数年前、まだ教師をしていた頃です。
よく遅刻する生徒を呼び出して話をしていた時のこと、たくさんのお説教の後で、「時間を守るということは、大切なことだと思うでしょ?」
「ビミョー・・」
「明日から遅刻しないで来られますか?」
「ビミョー・・」
きっと私の質問に答えたくなかったのでしょう・・・彼女は「ビミョー」を連発して、最後に小さな声で「さようなら」と言って帰っていきました。
彼女の担任の先生にこの事をいうと、「そうなんですよ、クラスの中でもはやっているみたいで・・」と苦笑、ついに学級日誌にまで登場することになったようでした。
「ハイ」とも「イイエ」とも言いたくない時、生徒たちはよく「ビミョー」を使っていました。(しばらくは教師の間でもはやっていた)そんな生徒達はすでに高校を卒業しましたが、おとなになっても「ビミョー」と言っているのでしょうか?!
新聞の投稿欄には、雨の中帰宅した小学生の息子に「服がぬれているんだったら着がえなさい」と言ったら「ビミョー」と答えたらしく「ぬれているんだか、ぬれていないんだか、いったいどっちよぉー」とキレそうになってしまったお母さんの手記がありました。
「ビミョー」と答えた側は、本当に「微妙」な状態だったかもしれませんね。
●ところで「微妙」ですが、仏教では「みみょう」と読むそうで、「お釈迦様の教えは微妙であり、細かいところに深い意味合いが潜んでいるので、雑念を取り払って、真剣に読み取らなければならない」という意味だそうです。
「人知を超えて優れたものを表現する時に用いられる言葉」なのです。
これは、仏光寺の機関紙編集委員である住職が書いた原稿をちょっと拝借したものですが、私にはまだ「みみょう」より「びみょう」のほうがわかりやすいのかな・・・。
●新聞では「ビミョー」に関する記事が結構大きめに出ていましたが、障害者、家族、関係者が「異議あり!」と訴えている「障害者自立支援法案」関連の記事は何故か「かわいらしく」載せられていました。「ビミョー」よりもはるかに重大なことなのに・・・。
十分な話し合いもないまま当事者の声も聴かないで法律が決められていくなんて・・・障害が重いほど負担が大きくなるなんて・・・すでに衆議院の厚生労働委員会では通過したらしいです。
議員の皆さん、もっともっと「声」を聴いてください、(実は私も「職員の声」としてファックスを送った)ひょっとして「障害者の生活はよく理解していないしビミョ−」なんて思っておられるのではないでしょうね。真剣に考えれば障害者を追いつめていくことになる法案であることは、すぐにわかることです。
新聞の記事でやや興奮気味のこの頃ですが、今週はギャラリーの「上棟式」、「宵山パーティ」と盛りだくさんの行事があります。気をひきしめてがんばります!