★「銭の花」

おてらハウスに「通勤」し始めて２ヶ月、オープン当初は不安がいっぱいだったのですが、少し慣れてきました。

ここしばらくお客様がなかなか増えないので、どうしたものか・・・夜になると夫としゃべっています。先日ＴＶドラマの「新・細うで繁盛記」で主役の女将が「銭の花を咲かせたい」と旅館「山水館」をたてなおしてすために宣伝やもてなしにいろいろなくふうをこらしてがんばっていく様子を観ながら「うちは太うで繁盛記やなあ、ハッハッハッ・・・」との夫の一言にムッとした私（なんや、この笑いは・・・太うでってどういうこと？）ですが、残念ながら笑うしかなかったのです。

おてらハウスでもっといろいろな「花」を咲かせたい、人と人のつながりが新しい企画を生み、出会いを通して輪が広がっていく、そんな場にしていきたいと我がうでを回しながら思っています。（もちろん銭の花も咲かせたい・・・笑）

「銭の花」といえば、最近「大きな買い物」をしました。売り手の誘いにのりたくなくてしばらくためらっていましたが、まあしかたないかという気になり、買うことにしました。( 宝石や着物ではありません）私にとっては「必需品」です。

売り手はさらになんとかもっと買わせようと、次々と「良い話」をもちかけてきました。必要な物だからといって好きなだけ買えるものではありません。売り手に対する信頼関係もなくなってきている昨今では、そう易々と「大きな買い物」ができなくなってきています。

私の「大きな買い物」は、このところ世の中で騒がれているＩＴ関係の会社が動かしていたお金にくらべたらほんの小銭にすぎないかも知れませんが、限られた予算で生活する者にはまさに「清水の舞台」から飛び降りる覚悟です。

今年は酒、たばこや国民年金も値上がりするし、障害者や高齢者に対しても負担が増えてくるらしい・・・もう「大きな買い物」どころか日々の生活の心配もしていかなければならない・・・退職して少しの間は思いきって「大きな買い物」も何度かしたものですが、今はちょっときびしいなあというのが本音です。なんとかやりくりしなくては・・・。

★新しい年を迎えて

あけまして　おめでとうございます！

◆昨年はおてらハウスの建築・オープンと大きな事業に取り組み、充実した１年でありました。

年末に足を痛め落ち込んでいましたが、装具をつけてなんとか家事ができるようになり、まだ腫れはあるものの少しずつ楽になってきました。７日には修正会と新年会、１０日からは営業とだんだん忙しくなってきますが、体調を整えながら頑張っていきたいと思いますので、今年もよろしくお願いします。

◆大晦日、住職は昨夜からのお通夜、お葬式と留守で、主婦ならば大忙しの１日になるのですが「固定された足」を見つめながら気持ちは憂鬱になるばかり・・・なんだか頭も痛くなってきて微熱もある・・・こういう時にこそ「あれ」をと、買い込んでいた数種類のハーブティーのなかから「リンデンフラワー」（菩提樹？）を選んで飲むことにしました。

少し煎じ薬のようなにおいですが、味もあっさりしていて滑らかで私のような「ちょっと渇いた人」にはよく効くような気がします。温めたカップに２杯、ゆっくりと時間をかけて飲み、心のモヤモヤを吐き出して整理してみました。新年を迎えるにあたり目標を決めよう、ついに開いたおてらハウスで私は何をするのか・・・・。

◆「ほどほどに忙しい」と頭をいろいろ切り換えながらうまく進んでいくのですが、「忙しすぎる」とテンションがあがり続けて集中力が落ち今回のようにケガをすることもある・・・これからはもっと肩の力を抜いていこう、そうすればおてらハウスの活動にも深みが出てくる・・・「新しい年はこれでいこう」と決めました。それから住職に対しても喧喧言わず？に優しく穏やかに接しよう？？？（ちょっとできるか心配やけど・・・）

「肩の力を抜く」には訓練がいるのだそうです。緊張することに身体が慣れきってしまい、緩めていくことがしんどいと感じることさえありますが、自分の感情を受け入れながらもあまり深く考え込まないのです。

たとえばお気に入りの言葉を決めて身体を緩め深く呼吸してから何度も言葉を口にする瞑想です。最初は５分くらいからしだいに時間をのばしていきます。もうひとつは呼吸法です。深くゆっくりした腹式呼吸は心にも身体にもいいらしい・・・最近読んだ本の受け売りですが、「なるほどね！」と納得してしまいました。

こう考えると少し楽になったような気になって「足の怪我」もくよくよしなくなりました。おてらハウスであれもこれもかと欲張らず、時々はしっかり休養をとりながら楽しい企画ができるように努力したいと思っています。