「みやこのハッピートーク」    

                             MAR. 2006

★3月

◆この半年突っ走ってきたといっても過言ではありません。はっきり言って疲れた・・・気持ちがおてらハウスへ向き始めると力が入りすぎて、どうしても周囲が見えなくなって頭の中がいっぱいになってしまいました。

気がついたら住んでいる庫裏のほうが、納戸もパントリーもクローゼット(ホントは服置き場だけど私はこう呼んでいる)も飽和状態でした。

裏庭の草が伸び始めていたし本堂の裏も未整理で・・・・・とにかく家中あちこちとひっくりかえっていたのです。

私は「完璧」をめざすタイプではないけれど、多少の整理によって満足感を得ることができるので、さっそくに2週間計画くらいで家中の掃除やゴミだし、整理を始めることにしました。

この2,3日は彼岸会の準備で書院の掃除や庭の草引き、食料品を種類別に分けてラベルを貼るなど時間を決めて作業をしました。

すると、なんということでしょう・・・今まで悶々として飽和状態になっていた頭がすっきりして身体が軽くなったではありませんか・・・滞っていた血液が勢いよく身体中を流れだし老廃物が身体のあちこちから外へ出て行く・・・なんだかよくわからない表現ですが、とにかくこんな心地よい気分になれたのは久々です。

◆掃除をしたことで勢いづいて、春の陽気に誘われ外出した先は紅茶屋さん(おてらハウスで使っている紅茶の買出し)、感じのいい対応にすっかり気をよくして次は本屋さんへ。

ひと通り店内をウロウロしてやっと見つけた「おそめ」・・・先月おてらハウスに来られたご門徒さんが薦めてくださった本で、ご自身の住まわれている木屋町仏光寺周辺も出てくるのだとか・・・

「おそめって誰ですか?」
「木屋町の炭屋の生まれやけど・・・うちの近くにも店を出さはったそうな、そのあと御池に大きな店をねえ、有名人ともつきあってはって東京にもいかはったそうや・・・」
「1度聞いたら忘れない名前ですね」

と言いながらも、その時は主人公が小説「夜の蝶」のモデルとして注目された美貌の持ち主だとは想像もつきませんでした。3センチほどの厚い本で、ちょっと読むのに大変かなと思って写真のページを見てみると、「ああ〜やっぱり美人や、川端康成とのツーショットもある、まわりの男性陣がほっとくわけがない!」。

夫は早速読み始めてすっかり「おそめ」の虜に・・・あっという間に3分の2くらい読んでいました。

◆世間は年度末で卒業、引越、転勤、退職、人事異動など節目の季節でめまぐるしく変化しています・・・今の私の生活は節目に関係なくかなり動いている(ちょっと動きすぎかな・・・)のであまり感じないのですが、やっぱり春は動き始める時期、うちの場合は3月末から4月にかけて、ここ何年かは花まつりの準備に追われています。

今年は大善院の境内でオープンカフェ担当です。いろいろと試行錯誤した結果、やっとドリンク材料やお菓子を注文し、知人・友人・親戚にもスタッフをお願いして、ほぼ準備が整いました。夫はナイトコンサートの担当ですが、なかなか苦労も多いようです。

4月8日の花まつり、皆様、どうぞお越しください。どうか晴れますように!!
 (3・23)
  


                         ハッピートーク TOPへ