2004年 11月・12月 | ||||||||
※下に行くほど日程がさかのぼります。 12月28日(火) ■この1週間、クリスマスイヴを除いて!、連日夜の予定が入っていた。ギャラリー建築関係の打ち合わせ会、アイアイハウスの忘年会、京都教区の会議兼忘年会、どこへも行かなかったクリスマスイブをはさんで、知人の引越しパーティー、新アートプロジェクトの顔合わせ会、そして昨日はうちの本堂でいつも研修会をされている「気」のグループの忘年会に途中からおじゃま・・などなど。 自分でも頭が混乱しがちだが、それぞれに色々な人との出会いがあり、プロジェクトが進行しつつあり、課題があり、また新しい計画を思いついたりと、しっちゃかめっちゃかで、良くも悪くも正に今の自分を象徴するような1週間だった。 自分の中ではいつかそれらが統合されていくと思っているのだが、たちまちの課題を考えるとやや気持ちがひるみがちになるのも事実。アイアイハウス関係と花まつり関係の課題は、さっそく年明けから具体化しなければならないし・・・。 ■とまれ、年末はそろそろ家の大掃除を中心に何とか新年を迎えられるようにと考えていたところだが、入院していた叔父の様態が悪くなったと連絡があり、急きょ駆けつける。幸い持ち直して小康を保っているが、予断を許さない状況。 12月21日(火) ■2か月ぶりにみやこの「ハッピートーク」が更新されたので、ついでにここも更新。まさかACアダプターの故障ぐらいでノートパソコンが全面的に使えなくなり、おまけにどこの電気店に行っても修理はおろか、製品さえメーカーからの取り寄せになるとは思わなかった。 ■久しぶりに映画ネタなど。最近は本当に見る回数が減った。量より質?重視になって本当に見たいときしか見なくなったからかもしれない。それでも京都シネマもオープンして又増えるかもしれないが・・。ここ2ヶ月ぐらいの間に見た映画などの感想など・・。 ★「珈琲時候」 2004・日本 待望の、台湾ホウ・シャオシェン監督が、故・小津安二郎生誕100年に捧げる形で現代の東京を舞台に撮った映画。本当に淡々としていて現代なのになぜかノスタルジック。歌手の一青ヨウが主演したことでも話題に。うーん、思い出すのは三本の電車が立体交差する場面ばかり・・。 ★「オールド・ボーイ」 2004・韓国 日本のコミックを原作に作られた韓国の映画。理由もわからず14年間も監禁された男が、ある日いきなり解放され、今度は真実を見つけることを強制されるが・・。韓国映画のパワーも見つめつつも、えげつない。これは原作自体がそうなのだろうが、韓国の俳優が熱演することでいっそう過激になったかも。 ★「みんな誰かの愛しい人」 2004・フランス 待望の京都シネマの初体験映画。有名作家を父に持つ20歳のロリータは声楽を勉強しているが、太っていることと、誰もが父を通してしか自分を見てくれないことが悩み。カンヌ映画祭脚本賞だそうだが、うーーん、フランス映画のエスプリは難しいな・・。人間心理行動学と見れば面白い場面もあったが。 ★「鬼の爪 隠し剣」 2004・日本 「たそがれ清兵衛」に続く山田洋二監督時代劇2作目だが、あまりに2匹目のドジョウっぽいかも。地方も同じだし、シチュエーションも似ている。そういう意味では新鮮味が薄かった。ためしに藤沢周平の原作を読んでみたが、やはりかなり無理して話を広げているように思えた。 ということで、映画はあまりだったが、小説関係ではダン・ブラウンの「ダヴィンチ・コード」にはまって、その後「天使と悪魔」を読んでいるところ。キリスト教や宗教美術を中心とした薀蓄満載の小説で、ベストセラーにもなっているが、サスペンス映画並みのスピード感で、「知ってるつもり」的な知識欲を満足させられるのがヒットの秘密だろうか? 12月15日(水) ■まだ実感がないが、今年もあともう半月。この1週間は色々な打ち合わせ関係が続いた。一つは来年に向けての「秘密?プロジェクト」の設計関係の詰めの打ち合わせ。そしてそれを受けて翌日、写経会の後に門徒総代の方々に基本的な了承を受ける話し合いをもった。 ■一応、総代さん方の了承を得たので、いよいよ「プロジェクト」の内容を明かすと、実は来年度秋ぐらいをめどに境内に新しいスペースを作り、主にギャラリーを中心に活動をしていきたいと思っている。夏前から、知人の建築家に依頼して、何度かその設計やコンセプトに関しての打ち合わせを行ってきた。 また、ギャラリー以外にも、色々と関係する障害者施設の製品を販売したり、一部カフェコーナーも設置する予定。そして来週には正式に設計の契約を結ぶので、いよいよ本格的に計画を進めていくことになる。工事が始まるまでどうなるかわからないが、ここまできたら前に進むしかないと思っている。 お寺としては思いきったアイデアだと思うが、先はともかく、今の自分達のやりたいことを集大成すると、こういう形しかないかとさえ思う。今のところ、大きな反対の声はないが、さて果たしてどうなっていくか? 模型で見るとこんな感じ? ■また、来春に向けて「花まつりコンサート」のプレ打ち合わせ会も持った。過去2年やって次回で第3回目だが、今回から京都教区の主催にしてはどうかということで、今までより早くに設定された。 それを受けて来週には本山とも話し合いをもつことになった。今後の位置づけなどを模索していきたい。 12月8日(水) ■モモが亡くなって1週間。朝晩の散歩や、家の出入り時にいるのが当たり前だったので、何か変な感じである。また来る人ごとに「モモちゃんどうしたの?」と聞かれるので、今更ながら存在感の大きかったことを再認識している。 ■この1週間では、まず待望の「京都シネマ」がオープンしたこと。朝日シネマ閉館から2年近く。しかも烏丸四条という、より近くへのオープンで、ますます便利になった。 夫婦ともプレミアム会員になっているので、オープン前の4月2日の内覧会に寄せてもらった。簡単な飲食コーナーと、新しい映画シートでの予告編の試写などがあった。スクリーンは小さいが、音響はかなりの迫力だった。これからが楽しみだが、近すぎるのがたまに傷? その他、同じ「cocon烏丸ビル」には輸入洋家具の店などもあり、新しいスポットとして人気がでることだろう。
■日曜日は、障害者週間ということで、午前中京都アスニーで持たれた「ねがい集めて」という集会へ参加し、午後から続きで、先日うちへ寄っていただいた「いくら工房」のIさんが主催する「自主製品」の勉強会に参加。 市内の作業所などで働く若い人など5,6名が参加されていた。いろいろ新しいことに取り組んでいる人などもいて、刺激を受けた。一人だけ年が離れていて、肩書きもいかめしいので申し訳ないような気もしたが、今後ともどこかでリンクしていければ面白いと思えた。 12月1日(水) ■あまりに突然だった。火曜日の朝、住職は本山のお参りの当番があったので、代わりに坊守・美也子が飼い犬モモの散歩に行っていた。その散歩の途中で急にモモの歩行が不安定になり、道端に座り込んでしまった。 ちょうど帰ってきた住職共々、とりあえず家の中に運び込み、声をかけたり身体をさすったりしている間に、段々と息が静かになり、そのまま30分ほどで息を引き取った。 年齢11歳9ヶ月。我が家のこの10年あまりの様々な出来事をつぶさに見てきていた飼い犬の死だった。 知らない人が来ても吼えることもなく、番犬としてはいまいちだったが、訪れるいろいろな人に可愛がられた。本来寒い国で暮らすべきハスキー犬なのに、蒸し暑い京都の真ん中で暮らさせて、かわいそうにも思えたが、文句も言わず一生を終えた。何らかの形で家族全員が見送れたのが何よりだった。
■その他、本山御正忌も終わり、ホームページ会議やフリーペーパー会議があり、それに先々週にイタリアのサンドリさんの講演会で知り合った「いくら工房」という作業所の自主製品などのアドバイザー的なお仕事をされているIさんという方がうちに寄ってくださり、いろいろアイアイハウスのグッズのことから、もっと広がっての新しいプロジェクトまで話し合うことができた。 まだどうなるかわからないが、色々なつながりが増えて新しい目標ができていくのはなかなか刺激的だ。 11月25日(水) ●先週5年ぶりの免許更新に行く。せっかくゴールドカードだったのに、一度シートベルトでひっかかって今回は青免許になってしまった。しかし平日の午前なのにすごい人出。ここではさすがに並ぶのがいやだとか言ってられなかったが・・。 帰りがけに盲学校の卒業生で、スーダンからの留学生たちが働く診療所に寄る。何と知らない間に向こうから呼び寄せた奥さんと結婚して、近くの寮で一緒に暮らしていた。思わぬスーダン料理の昼食をごちそうになる。味は・・・? スーダンのバシル夫妻らと。 ●土曜日、美山の美也子の両親の金婚式。こちらで準備して、妹達夫婦や孫一人、計9人で祇園で会食!すごい渋滞で遅れた神奈川の妹夫婦も何とか合流し、フォルクローレも飛び出したり、記念品を贈ったり、辰巳神社などで記念写真を撮ったり。良い記念になっただろうか?しかし夫婦で50年。なかなかできないことかも・・。 美也子両親の金婚式 フォルクローレも飛び出し ●23日は本山へ団体参拝!?当日キャンセルも何人かあって、うちからの参加は6人とさみしかったが、本山の方は大盛況で、記念講演の教育カウンセラーの富田先生の話も迫力があって良かった。今、布教師であれだけの情熱をもって法話できる人がいるだろうか?考えさせられた。 うちの本堂に帰り、もらったマツタケご飯などで昼食。今年は昼食後にしの笛のアトラクションをお願いしていて、知人のお二人に演奏していただいた。生で聞けて贅沢な時間だったと喜んでいただけた。参加がもう少し多いと良かったのだが・・。 しの笛アトラクション 11月17日(水) ●しばらくお寺ネタが続いていた。(お寺だから当たり前だが・・)。今回は、先週金曜日に京都府北部の福祉関係諸施設を訪問した「福祉ネタ」。 これは、イタリアのボローニャから、社会的協同組合という組織の一種で、「福祉農場」などを開いておられる、ロレッツェロ・サンドリさんという方を迎えたプロジェクトの一環で、作家の井上ひさしさんらが実行委員会を組織。その第一日目に、関空から直接、この京都府北部を訪問されるのに便乗させてもらったわけだ。 ●京都市から他の車に同乗させていただき、綾部の「いこいの村」という聴覚障害者の施設でサンドリさんらと合流。一緒に、初めてこの有名な(漫画「どんぐりの家」の原作にもなった)施設を見学させていただいた。 ●そして続きに、これも最近有名な、舞鶴の「ほのぼの屋」という精神障害者の通所施設も兼ねたフレンチレストランで夕食。一見今までの福祉施設の概念を破るようなオシャレなレストランで、テラスからは舞鶴湾が一望できる。何ヶ月も先まで予約がいっぱいだそうだ。ここで代表の方からいろいろ説明を受けた後、フランス料理コースを堪能。帰宅は夜11時半ごろになったが、充実の一日だった。 ほのぼの屋のディナー。丘の上の「ほのぼの屋」。本当におしゃれなレストランにしか見えない。 素敵な内装。本格フレンチ。右は説明される支配人の西沢さん。左手にサンドリさん。奥に美也子の姿も・・。 ●日曜日には、北区の「らく相談室」で、先のサンドリさんの講演会も開かれ、これにも参加。この後、鹿児島から北海道まで全国を廻られるハードなスケジュールが予定されているそうだ。 福祉施設も発想の転換が必要だということでは、坊守ともども納得したが、果たしてアイアイハウスなどで、どこまで参考にできるのか? ●週末は、フリーペーパー会議、知人のロックライブ!?ETCと夜はほとんど出ずっぱり。その間に美也子のノートパソコンがクラッシュして、合間を縫って修理。未だ直らず・・。 11月11日(木) ■先週の土日曜日に、滋賀県竜王町の光明寺さんへ、報恩講の法話に寄せていただく。二日間で4席という経験は初めてのことで、緊張して寄せていただいた。 それに向けて作成した紙芝居もあったので、何とか4席を勤めさせていただくことができた。(話がうまくできたかどうかは、二の次として・・) それにしても、うちなどでは随分簡略化してしまったが、滋賀県などでは、まだまだ丁寧に報恩講を勤められていて、逆に教えられたことも多かった。 ■光明持さんの御門徒さんたち、そしてご住職夫妻の歓待も受け、どちらかというと普段小食の住職としては、お膳なども食べきれず失礼したかもしれない。三食以外の「お汁粉」タイムなども大変おいしかったのだが・・。 ご住職の弘元さんは、普段本山でお会いすることは多いが、大変まめな方であることを再認識。チベットやインド旅行のお話しや、寺宝の光明本尊、絵系図なども実物なども見せていただきながら、丁寧にご講義いただいた。 今回に向けて、こちらの方がいろいろ勉強させていただく機会も得て、本当に貴重なご縁をいただけたと思う。 手作り紙芝居と共に 光明本尊と弘元住職 11月4日(木) ●早くも11月。先週の日曜日に、うちの報恩講も無事勤めることができた。今年も40名近くのご参詣があった。病気がちの叔父叔母たちも参詣してくれて何よりだった。 法話を仏光寺布教師の中井賢隆師にしていただく。本山で布教の講師も務められるだけに、落ち着いた話しぶりとフリップなどを使った方法もいろいろ参考にさせていただいた。またさすが大阪の人なので適当に笑いを入れる話術なども関心させられた。 フリップを使った法話 ●翌日は本山からバスで、仏光寺中興の了源上人が殉教された伊賀の桜峠へ記念碑建碑法要に参加。急な取り組みだったが、ご門主や宗務総長の他、興正寺御門主なども参加される。後、了源寺で絵伝の解説などもしていただいて、近くの「こんにゃく屋」で遅めの昼食。 貴重な機会だったが、報恩講に続いての一日仕事でやや疲れぎみだった。 御門主ごあいさつ ●今週末の滋賀県での法話に向けて「紙芝居」制作も佳境に?入ってきた。下絵を描いた後、坊守・美也子が色を塗ってくれている。なかなかきれいになってきたと自画自賛。さて、当日に間に合うか? 製作途中の紙芝居 |